櫻坂日向坂の上り方

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必ず起きるネガティブな声に真正面から挑むー櫻坂46新体制発表

櫻坂46が誕生したのは、欅坂46ラストライブの翌日。

もちろん、そのライブのラストにサプライズでNobody's faultが披露されているので、その瞬間が櫻坂46のスタートだったと言えるかもしれません。

私たち見る側はそんな感覚ですが、当のメンバーたちのメンタルは持っていき方が難しかったでしょうね。欅坂のラストライブに向けての準備と並行して、櫻坂46のお披露目の準備もしなきゃいけない、Nobody's faultのフォーメーションも振り付けも体に入れなきゃいけない。体はメンタルと連動して動くところがあるので、欅坂としての区切りをつける前にそれをすることの難しさは、いかほどのものだったでしょう。

 

私たちも、欅坂から櫻坂へのインターバルをどれくらい置くのか見えにくく、それがまた不安に変わっていたのも少なからずあったでしょう。

実際の話、欅坂をずっと追いかけてきた人は、ほとんど情報もないまま放置され、そうかと思うと突然出てくる「関しまして」の恐怖と闘いながら日々を過ごしてきたところがあるわけです。もちろん、まさにNobody's fault、誰のせいでもないわけですし、先方も悪意があってのことだとは思いませんが、結果として思うように立ち行かない状況を「音沙汰なし」という形で露呈していたことにもなったわけです。そんな日々を送ってきた私たちには、どうしてもネガティブ癖というものが存在する。

私はなるべくそういうものを排していきたいとは思っていますが、そういうネガティブ癖が出てしまう人の気持ちはとてもよくわかります。

 

ただ、そうであったとしてもやはり、そんなネガティブが様々なものにいい影響を及ぼすとはとても思えないのです。

 

櫻坂46が発足して約2ヶ月後。

Nobody's faultリリース前日に、映画館でのライブビューイングという形でデビューカウントダウンライブが開催されました。当初は、お客さんを入れての開催を企画していたと思いますが、先般からのコロナ禍の影響で断念せざるを得ず、今回はLVという形になりました。

 

platanus0524.hatenablog.com

 

そして、その翌日のDCDLの記事で気になるものがあって。

 

www.oricon.co.jp

 

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「櫻坂46のキャプテンはまだ決まっていないという。」

 

これは私の予想ですが、これを見たファンのほとんどは違和感を持たれたと思います。ゆっかーがキャプテンを継続すると思っていた人の方が圧倒的に多いのではないでしょうか。もしゆっかーがキャプテンを継続するのなら、わざわざこんな文言を入れるだろうか、これはおそらくキャプテンの交代劇がある____そう感じた方も多かったと思います。私もその一人でした。

 

で、よくよく考えてみると、それこそネガティブな発想というか、言い方を変えれば保守的というか。彼女が悪いとも思いませんし、彼女が欅坂のキャプテンとして、立派すぎるくらい立派に立ち振舞ってくれたこと、みんなを引っ張るというキャプテン像だったかはわかりませんが、少なくともメンバーの信頼を厚く受けていたことだけは間違いないわけで、彼女には感謝しかありません。

ただ。

ならば「櫻坂46のキャプテンは絶対に菅井友香でなければならないのか」と冷静に考えたときに、どういう答えが出るのだろうかと。

あくまで、ゆっかーがダメ、ということではありません。

ゆっかーの他に適任はいないのか、或いは育成という観点は抜きでいいのか、というポイントです。

 

欅坂46のキャプテン副キャプテンは、もちろん一期生しかいないときに決まった人事でした。

その後、二期生が加わり、新二期生も加わってメンバーも入れ替わりました。

 

難しいんです。確かに。

自分たちが熱狂した、心の真ん中に突き刺してきた欅坂46を一つの「形」として残しておきたい感情。それが、いわゆる原理主義という言葉を生み出し、果ては二期生を受け入れたくないという気持ちを生んだのも間違いないところ。

今でこそ、二期生の欅坂愛が本物中の本物であることがファンの間でも知られたので、二期生を受け入れる向きが多くはなっていますが、時間が多少かかったのも事実です。

 

とすると、そんな感情を持つ方々からすれば、ゆっかーのキャプテン解任がもしあったとして、受け入れられるかどうか。

 

実はこの櫻坂46の人事がどうなるのか、少し注目して見ていたところがありました。

 

そして。

 

 

ゆっかーキャプテン継続、そして副キャプテンには松田里奈が就任すると発表されました。

 

さあ、ここで私たちの取り方がどうなるかです。

先ほど申し上げた「ネガティブ癖」がどうしても出てしまうと、

 

〝あかねんが副キャプテンを解任された〟

 

となってしまい、さらにはそこから訳のわからない憶測へと走る向きが出てくる。

 

私はこう考えています。

これは厳密に言えば、グループそのものが変わっているわけだから、そもそも「菅井友香キャプテン〝継続〟」という言葉も変であると。

新たなグループになったのだから、キャプテン副キャプテンも新たに就任するもの。

ゆっかーの場合は、それがたまたま同じ人だったというだけなのです。

そう取る方が正解な気がする。

 

その理論で言えば、あかねんも解任ではありません。

欅坂の副キャプテンを全うした。

その事実のみがそこにある。

 

そして、新たなグループである櫻坂の副キャプテンに、まつりが就任した。

 

ただそれだけのことです。

 

一度醸成されてしまったネガティブ癖、マイナスな感情というのは、人間なかなか払拭できません。

コロナ禍で浮き彫りになりましたが、日本人は「感染者を非難する傾向が諸外国に比べて高い」と言われます。

何故か。

理由を探したがるからではないか、と私は考えています。

理由は原因であり、その原因が諸悪の根源であると思いたい、だからその感染源が悪いんだ、という考え方。

感染する人は感染予防が徹底していないからであって、自業自得なんだ、という考え方。

そう考えることで自分を安心させる、という効果を得たいからだと思っています。

 

欅坂46が活動を休止し、櫻坂46へと転生した。

それをポジティブに捉えるか、ネガティブに捉えるかで感じ方も変わってくるはずです。

欅坂を大切に思う気持ちは、私も全く同じです。その想いの強さは、誰に見劣りするものでもないと自分でも思います。

ただ、それはそれとして。冷静にここからの未来に想いを馳せてみて。

そのときに、何もかもを今までと同じにしていくのが全て正しいんだというのは、私にはポジティブな考え方と思えません。

 

守屋茜という人は、賢い人です。

自分の置かれている立場も全てわかっている、と思います。

ゆっかーの片腕となって、彼女を心から支えてくれました。

その一方で、グループのこともしっかり考えてくれていた、そのことを私はちゃんと知っています。

 

 

副キャプテンという立場や肩書きにこだわる必要などまるでありません。

彼女は彼女らしく、なんなら肩肘張らないフリーな立ち位置で物事を見据え、必ずあるはずの、彼女にしかできない支え方でグループに接してくれればいいな、と考えています。

それは、一度副キャプテンを経験した人にしかない視点。

 

そして何より、ゆっかねんは永遠である、と言いたいのです。

 

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松田里奈は、とても器用な人。

どちらかというと職人的で不器用な人が多いイメージの櫻坂のメンバーには珍しく、オールラウンダーです。

歌も、バラエティもこなせるオールマイティーさ。

もしかしたら、一度芸能界以外の社会人を経験しているというところも大きいかもしれません。

二期生はもちろん、一期生にも信頼が厚い。

スタッフにも信頼されていると聞きます。

ある意味、適任なのです。

二期生の方が人数で勝る状況になった今、流石にキャプテンはまだ荷が重すぎるにしても、副キャプテンに二期生を就任させるというのは、冷静に考えてみれば自然な流れです。

そして、彼女はその期待に必ず応えてくれると思います。

でももちろん、それを気負いすぎないではいてほしい。

副キャプテンに縛られすぎて、本来のまつりの持ち味が消えては意味がありません。

その辺りは、ぜひ副キャプテンの先人でもあるあかねんに相談してもらいたいところです。

 

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そして、ゆっかー。

改名のタイミングで卒業まで考えたという彼女だけに、自分が櫻坂のキャプテンになっていいのかと自問自答したことは、想像に難くありません。

それでも、就任してくれてありがとうと言いたい。

向いてるとか向いてないとか、欅坂のキャプテンに就任するときも色々意見がありましたし、今でも言われることがあります。

ただ個人的な意見として、ならばゆっかーの他に適任者がいるかと言われれば、見つからない。

イメージがもはや湧かないんです。

欅坂のキャプテンに就任してから数年が過ぎ、本当にいろんなことがありました。

その度に、矢面に立ってくれた。そのことへの感謝はとどまるところを知りません。

 

私は、ゆっかーが楽しそうに活動してくれる姿が見たいのです。

 

これまでの苦悩の分、弾けるように楽しく。

 

キャプテンが楽しんで活動する、それこそがグループにとって、メンバーにとって本当に大切なことなのではないかと思います。

 

 

 

 

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キャプテン:菅井友香

副キャプテン:松田里奈

 

 

 

 

 

櫻坂46。

ここに、本当の船出。