ヲタクが心配しても仕方ないと知りながらーメンバーの体調不良について 2022年9月2日付
櫻坂46というグループが、あれだけ激しい動きを要求される集団であることもさることながら、櫻坂になってから作り上げたシステムはかなり過酷なものだろうなと思うことがある。
いやもちろん、他のグループからすればそんなの当たり前だ、と言われてしまうかもしれない。櫻エイトという実質の選抜制度。どんな美辞麗句を並べようと、エイトに入らなければ、最低でも表題曲の3列目に入れなければ、そのメンバーの存在感が相当希薄になってしまうというのも、また抗い難い事実である。「全員で輝く」と謳う櫻坂に、そんなことは言いたくなのだけれど。
これはいつも言うことだけれど、誰かを選抜に入れようとすることは、枠を広げることでもない限り、代わりに誰かが落ちることと同義である。では、「代わりに落ちる」メンバーなどいるのだろうか。
いるはずがない。
櫻坂を俯瞰して見てみるとわかることだが、今はそれぞれにキャラが立って、現状とても雰囲気はいいとは思っている。でもそれはメディア露出の多いメンバーの話であって、表題3列目、或いはカップリングにしか参加しないメンバーにとって、自分ではわかっていたとしてもモチベーションが上がらない、などということは普通に考えられる。
遠藤光莉、ミーグリ+スペイベを欠席するという知らせが出た。
ケヤフェスから、いやその少し前から彼女の様子がおかしいことに気づいていた人は多かったかもしれない。そのケヤフェスでは、最後の挨拶で大沼晶保に支えられていた、という報告も見た。これが本当にそうならば、明らかに無理をして出演していたことになる。
その原因は、どこにあるかはわからない。
ただもしかすると、巷で言われているようなプライベートな原因も含め、心的ストレスがあった可能性も考えなくていけない。
ダンススキルではグループで群を抜いて高く、その顔つきもとても素晴らしい。そんな彼女が何故か、どうしても選抜の場所に立てない状況が続いている。
彼女の心を推し量る、というのはあまり誉められたことではないかもしれないが、どうしても選抜に入れない、それもどうすれば良いかもわからない状態だとしたら、それで精神を保てというのも相当なムチャぶりである。
心身のバランスが崩れたとしても不思議ではない。
それが原因だと言えるわけではないけれど、個人的には、遠藤光莉の起用の仕方が、あまりにも素人だと思っている。あれだけのポテンシャルのあるメンバーを一体何のために採用したのか。
彼女も輝かせたい。
選抜に入れてあげたい。
けれど、その一方で、代わりに誰か落とせるメンバーがいるのか。
いない。
そういう現実がある以上は、全員選抜しか道がない、という結論に行き着く。
メンバーの体調不良というのは、コロナでなければその原因が私たちにわかるはずはない。というか、実にデリケートな部分を含む問題なので、そうそう公表もされるはずがない。ただ私たちとしては、やはり単純に心配なのである。
そして、私たちは私たちの目に見える部分しか、想像の材料がない。そうすると、あまり好きではない言葉ではあるが、実力が過小評価されているとしか思えない彼女の不遇な状態が、その原因の一つにあるのかもしれない、と思ってしまうのだ。
体調不良で気になるメンバーといえば、関有美子もそうである。
彼女の場合は、もっと原因がよくわからない。
だからこそ心配になる。
彼女たちは、確かにアイドルであり、櫻坂46のメンバーである。それはもちろんそうなんだけど、もっと大切なことがある。
それは、彼女たちがアイドルでなくなったとしても、一人の女性、一人の人間としての人生はこの後も続く、ということである。当然のことではあるが、彼女たちを心配することはその部分へも繋げないといけない。
現代は本当に生きにくい世である。まして、彼女たちのように人前に自分を出し、見てもらうことを生業にする人は、自ずからそのことへの評価を受けなくてはならないし、その評価というものをどう自分の中で消化するかが本当に難しい。
受け入れられる類ならまだしも、実にいろんな声が彼女たちの元へも届くはず。応援する声もそうでない声も届くかもしれない。それらを見聞きして、しっかりと精神を保てるかどうかはメンバーにもよる。
結局、彼女たち一人ひとりを尊重するのであれば、その状態が万全になるまで休養する、という手もあるんだよ、ということ。私たちが見たいものは確かにある。元気な姿が見たいという欲求だってある。でもそれ以上に、彼女たちが本当に辛いときには、何も気にせず休める環境を整えてあげておいてほしい、というのが最大の願望だったりする。
何があったのかは、私たちは知る由もない。
ただ、何があったとしても、一人の人間としての幸せを常に第一義として考えておいてほしいし、彼女たちの周囲の皆様にもそうであってほしいと願う。
私たちは、彼女たちが心から躍動している瞬間が見たいのであって、そのためには彼女たちに最高の環境を与えてあげてほしい。
そう願うのが、やはりBuddiesという存在なのである。
どれだけの時間がかかろうと、私たちはあなたたちのことを忘れるはずはない。
時間をかけていいから、体調をしっかり整えてください。
あなたたち自身のために、自分を追い込んだりしないでね。