祝福の理想型ー長沢菜々香婚約の発信を受けて
ファンの皆様へhttps://t.co/tAo1Mf01Mm
— 長沢菜々香(なーこ) (@nanako04230104) 2020年6月6日
事の発端はまた例の週刊誌でした。
商業主義のあやつらは自分たちのプライドも何もかもかなぐり捨てて、或いはそれがジャーナリズムである!と勝手に洗脳されるか自己洗脳して突き進むだろうなと。何を言っても無駄だろうと諦めもありつつ、だからこそあいつらの名前なんか金輪際出してやるもんかと思ってました。TLがどれだけまた祭りになろうと一切無視しようと。
ただその後本人の文責でこのことに関して触れてきたので、これは話が変わってきたなと。
今までと同じ類の報道だけなら一切触れないでおこうと思ったけど、彼女がしっかり答えを出すのなら話は別
— 川 島 雅 隆 ◢͟│⁴⁶ (@hiroty0526) 2020年6月6日
いろんな意見があって当然だと思うけど、個人的には心から祝福してあげたい
おめでとう!なーこ、いや #長沢菜々香 さん
欅坂から初めての「結婚」というワード
その道に幸多からんことを https://t.co/GjFpdMOHAy pic.twitter.com/Bedyc1BUpr
もちろん、私の基本的な考え方は上記ツイートのとおりです。
これはよく言葉にすることではあるんですが、私はアイドル全般に対して、ライト層で個々のファンだったことはあるものの、オタクとしてのめり込んだ経験がなく、今の状態がそれであるならば人生初の出来事です。
アイドルの和訳が「偶像」とはよく言われることですが、私にはその感覚は一切なく、一人の人間、一人の女性としてちゃんと尊重してあげなければならない存在だと認識しています。
認知云々というのはあるにせよ、普通の知り合いではないわけですが、一人の人間としてこの世に存在しているのは紛れもない事実です。当然私たちと同じように人権もあるし、太陽が昇れば私たちと同じように一日が始まり、夜の帳が下りれば一日が終わるのです。
だとすれば…もうこんなに当然の話も類を見ないんですが、私たちと同じような幸せを追求する権利だってちゃんとある。
その形が結婚という形なのであれば、そしてそれが彼女が望んだことなのであれば、それを祝福するのが彼女たちを応援してきた者としての礼儀であり、当然すぎるくらい当然の話だと。
それが川島の考え方です。
…ですが。
だからといって、ならば苦言を呈している人の気持ちがわからないのか、と言われればそんなことはありません。
それどころか、結婚の話が出てきてまず考えたのは、おそらくそういう叩かれ方はするだろうな、ということ。
具体的に述べるのも変な話ではありますが、例えばあの週刊誌が報じなかったら隠したまま結婚してたのか、とか、何も言わないままFCを作ったり、投げ銭やったりしてたのは(そもそもこのシステム自体あまり好きではないですが…)どうなのか、とか。
私自身、事務所に所属してないのにFC開設とは『???』しかなかったですし。
或いは、なーこはオタクだからオタクの気持ちをわかってると思ってたけど、そうではなかった、なんて意見もありましたね。
オタクが舐められてるんじゃないか、という意見も。
アイドルは疑似恋愛を売り物にしている、という、まぁ言葉を選ばずに言えば、身も蓋もない言い方をされます。
だからこそ、そのアイドルが誰かと交際すれば失望させられることになり、結婚すれば裏切られたと感じてしまう。
もちろん全く理解できないわけではありません。
いわゆる「ガチ恋」と言われる方にとってみれば、尚更そうかもしれません。
そういう方々の思いを、私は否定しようというつもりもない。
ただそうであったとしても、やはり私は彼女たちを一人の人間として尊重したい、という考え方へ軸足を置きたいんです。
彼女の方法としては確かにまずかった部分があったのは否めません。
しかし、それが彼女の尊厳というか、一人の女性としての生き方を否定することに繋げていいかというと、いいわけがない。
要は「アイドルである前に、一人の女性」と考えるか、「一人の女性である前に、アイドル」と考えるかの違いではないかと思うわけです。
人を好きになる、って難しいですよね。
妙な恋愛論なんかにするつもりはなかったんですけど、結局今回のことでなーこが叩かれることがあるとすると、それは基本的にオタク側からのなーこへの想いが根本だと思うんです。
応援したいから、FCに入る。
応援したいから、投げ銭する。
でも、男がいた。
結婚する。
舐められてると憤る。
…そこに彼女への愛があるんでしょうか。
本当に彼女のこと好きだったんでしょうか。
自分がガチ恋だと思っていながら、もしそんな憤りを得ていらっしゃるのならば、本当にそれってガチ恋と言えるかをお考えになったほうがいいのでは…と思います。
お金を搾り取られたと憤る人は、もしかするとそれは彼女が好きなのではなく、自分のプライドを守りたいだけなのかもしれません。
自分の気持ちを弄んだと憤る人は、もしかするとそれも彼女が好きなのではなく、ただ単に自分が好きなだけなのかもしれません。
今一度、これを心に留めおくべきなのかもしれないpic.twitter.com/0wHatafcNN
— 川 島 雅 隆 ◢͟│⁴⁶ (@hiroty0526) 2020年6月7日
川島の過去なんかどなたもご興味ないでしょうけど、私もこれだけ生きていると、本気でその人のことしか考えられなくなったことが数回あります。
そのときのことを思い出しても、そこに自分なんかなかった。
自分がどうこうより、相手の立場で考えようとしかしてなかった。
傍目には自分が損してることばかりしてることもありました。今考えると。
でもそれで、相手に舐められてるとか、利用されたなんて考えたこともなかったし、仮にそうだったとしてもそれでもいいと今は思えます。
好きになるってそういうことだと思うんですよ結局。
誰かに好きになられると、精神的優位に立って当然。意識無意識にかかわらず、自分が主導権を握っているという自負は生まれるはずです。
でも好きになった側は、そんな理屈なんか関係なくなってしまいませんか。
そこで自分というものが出てくる、傷つきたくないとか、傷つける相手が悪いとか、それは完全に相手本位ではなく自分本位ではないかなと。
仮に推しメンが結婚するとなっても同じことが言えますか?というツッコミが来そうなので、先に申し上げます。
もちろん、動揺はすると思います。間違いなく。
推している者として、それはあります。
でも…
これが、自分の好きになった人の尊厳を守る、ということだと
そして、その人を好きになった自分の尊厳も守ることだと
今も信じています。
感情のことですから、何が正解かは正直わかりませんし、ああしろこうしろと指図をしたいわけでもありません。
今一度申し上げますが、受け入れられないとしてもその気持ちはとてもよくわかります。
ただいずれやってくる出来事なので、心構えはちゃんとしておかないといけないなぁ…という意味のブログでした。
長沢菜々香さん。
ずっとずっと欅坂46を見てきて、その中にあなたという個性が光っていて、それも含めて応援してきた身としては感慨深いものがあります。
欅坂出身者として初めて、結婚生活を迎える人となるわけです。
末長くお幸せにいられること、心からお祈り申し上げます。
川島雅隆