櫻坂日向坂の上り方

ブログ移転しました…長い間本当にありがとうございました!

欅坂日向坂シングルレビューvol.1 誰かを本気で好きになるということ 2019年11月4日付

ブログも再開するとなると、せっかくなので新しいこともやってみようかと思います。

「シリーズもの」の導入😅

再開にあたってリクエストを募ったんですが、欅坂日向坂のシングルレビューをやってはどうかというご意見をいただきました。

 

歌詞掲載は著作権的にチャレンジャーというか、引用要件を満たしているのか自分では分からない部分もあるので難しいんですが、やれるだけやってみます!

 

というわけで、1回目は日向坂46「こんなに好きになっちゃっていいの?」。

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こんなに ねえこんなに好きになっちゃっていいの?

ふと気づくと一日中あなたを想ってる

頬にはらはらと 涙が溢れるのはなぜでしょう?

恋するって切ない

(『こんなに好きになっちゃっていいの?』作詞:秋元康)(以下同)

誰かを本気で好きになることを、こういうことだと型にはめるほど無粋なことはないように思えます。

私は男なので、女性の側からのこういう感情というものはわからないまま一生を終えるんですが、確かに女性の方が感情が豊かなので、本気で好きになればなるほど涙が溢れる、というのは聞いたことがあります。

 

さっきまでそこにいた

猫を探したくなるように

いつの間にかあなたが

私の中心になってしまった

 

占いとか信じてないのに調べてみた

今の私はどう思われてる

いつも(いつも)気に掛かる(気に掛かる)

愛はきりがない

It's like infinity

(『こんなに好きになっちゃっていいの?』より)

 

猫に対して思い入れが深くて、一挙手一投足が気になって仕方がない、そんな猫がどこかに行ってしまった、だから探したくなる、あなたに対する想いはそれと同じくらいだ

…というようなことなんでしょうか??

自分としては、なんかそれでも分析が甘いというか、弱いというか、正直ちゃんとした答えが出せてない部分です😅

 

ただ、深く想えば想うほどきりがない、インフィニティのようだというのはその通りであると思います。これが今思い返してみても脳内麻薬というか、止まらないんですよね本当に。

かつてはよく恋愛相談なんかもされましたが、自分のことより相手のためになることをどれだけ考えてあげられるかで、相手への想いを測るんだ、なんてことを言ったこともありました。

相手がいないと自分がイヤだ、というのは相手ではなく自分が好きなだけだと。相手のことを好きな自分が好きなだけだと言って相談相手を泣かせたこともありましたが😅、基本的にその考え方は今でも変わっていません。

ただ変わったところがあるとすれば、それだけが唯一絶対の正解だと思わなくなった、ということです☺️

 

こんなに ねえこんなに好きになっちゃっていいの?

もう何も見えてない 自分が怖くなるのよ

誰に止められてもブレーキを掛けられない

わがままなこの愛しさ

その突き当たりは何が待っているのでしょうか?

どうしたって嫌いになんてなれない

まわりのすべてを失おうとあなただけ好きでいる

 

(『こんなに好きになっちゃっていいの?』より)

 

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このセリフを、強い眼でセンターから小坂菜緒が訴えかけてくる。彼女の持つ美貌が説得力を増している、というのもありますが、想いが溢れるというのはある意味で危険と隣り合わせな状態を生み出すのだなぁと痛切に感じます。

 

話が飛躍して申し訳ないんですが、この歌詞を読んで「コワイ」と感じたという人を知っています。

今の世の中、などという書き方をすると昔人間を丸出しにするみたいで好きではないんですが、軽さというか、頃加減が適切な想いというのが重宝されていると感じます。気持ちはありがたいけど、重いからダメだ…という人も結構おられるかもしれません。そしてその重さに恐怖を感じてしまうようなところがあると。

確かに、ストーカーに繋がってしまうような危険さはもってのほかですが、だからといって想いの軽さばかりが目立つのも個人的にはあまり賛成していません。

逆に言えば、だから簡単に別れるのだろうなと。

 

親友に何時間 話しても話し足りない

あなたが言った言葉

深読みなんかしても意味ないのに…

窓に映る 自分を見つめて不安になる

こんなに弱い私じゃなかった

誰の(誰の)せいでしょう(せいでしょう)

愛が振り回す

Love is up to infinity

 

(『こんなに好きになっちゃっていいの?』より)

 

いろんな解釈ができる部分ですが…例えば。

カフェあたりで親友に彼のことをどれだけ語っても終わりが見えない、そのあとに親友が席を外して、ふと窓に映った自分を見て驚く。あまりに弱々しくなっている自分に。

 

誰かを本気で好きになる、ということは、弱くなることだと言った人がいます。

惚れた弱み、という言葉もありますが、恋愛関係においてどうしたって惚れた度合いの大きい方が不利です。

いえ、不利という言葉は正しくないのかもしれませんが、とにかく主導権を相手に渡してしまうことだけは事実です。

不安、葛藤、苦しみ、楽しいはずの恋愛感情がもたらす負の部分をも一手に背負わなければならない。

それは、確かに軽い恋愛にはあり得ません。

ただし、本気だからこそのマイナス面であって、本気から来る幸福な時間も当然あります。表裏一体です。

私は、相手の本気を受け止められる人でありたいとは思っています。

 

ちなみに「Love is up to innfinity」の解釈ですが、up toは「〜に至る」ととるのが個人的にはしっくり来る気がするので、直訳すると「愛は無限大に至る」、自分の感情が抑えきれずに自分がわからなくなってくる、という想いに合致するのかなと思います。

 

こんなに そうこんなに好きになっちゃえたなんて

初めてのことだから 自分がわからなくなる

理屈なんかでは感情を抑えられないの

不器用なこの一途さ

好きになりすぎた私は傷つくのでしょうか?

もう それでも出会う前に戻れない

他には何も欲しくはない あなただけいればいい

 

(『こんなに好きになっちゃっていいの?』より)

 

想いが爆発してますね、2番の歌詞☺️

「初めてのことだから」と言っている点が個人的には注目ポイントです。

人には恋愛傾向というものがあって、よく同じようなタイプの人を好きになるという話を聞きますが、感情の度合いも実は似ていることが多いと聞きます。つまり、軽めの恋愛のスタイルでずっと来ている人は、相手が変わっても感情の「量」が増えることはあまりない、ということのようです。

ただ、個人的にはそうとも限らないと思っています。

この主人公の彼女も、恋愛経験は少なからずあるのでしょう。でも、ここまでの感情になったのは「初めてのことだから」。本気とはそういうものなのかなとも思えます。

 

理屈が感情に勝利することは、なかなかないというのが私の結論です😅

男は特に理屈っぽいと言われますが、それでも理論で納得させようとしたところで感情が納得しないと事が前に運びません。

私はそういう意味で、男には珍しく感情人間なのかもしれません。

 

ラスト、いきます。

そんな人と巡り合えたなんて

奇跡だとわかってるわ

何が(何が)あってもいい(あってもいい)

だから永遠に

Cause you're till infinity

 

(『こんなに好きになっちゃっていいの?』より)

 

〝Cause you're till infinity〟

このinfinityがずっと引っかかっていました。あなたそのものが無限なんだ、ということはどう考えても、先に出てきた2カ所のinfinityとは意味が異なります。

自分の感情もinfinityならば、あなたの存在もinfinity

ある意味これ以上ないくらいの愛情表現というか。

 

この先、彼女の未来には何が待っているのでしょうか。

突き当たりで、好きになりすぎたために傷つく彼女というのは、あまり見たくはありません。

ただ、本気であればあるほど、切っ先は鋭くなります。そしてその切っ先は、時に自分に向くこともあります。だから苦しくて痛い。

そうであったとしても、理屈なんかで感情を止められないから人というのは厄介なのです。

他人が何かを言って、頭で納得したとしても感情が止まるとは限らない。

 

彼女にとって、その彼が振り向いてくれるかどうかもまだわからないかもしれません。

ただどちらに転んでも、彼女にとっては茨の道が待ち受けているように思います。

 

ただ、それでも。

 

本気とはそういうものなのでしょう。

 

 

…日向坂46が歌い上げる、本気で誰かを好きになった人の想い。

そんな主人公の立場と彼女たちを重ね合わせて、今一度聴いてみると違う世界が見えてくるかもしれませんね。

 

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