櫻坂日向坂の上り方〜川島雅隆的編集後記

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拝啓 渡邉理佐様ー櫻坂46渡邉理佐卒業に寄せて  2022年5月22日付

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久しぶりに、ブログを書こうと真っ白な画面を前にしても、一切言葉が出てこない感覚を味わっていた。

出てこない、というより理佐への言葉が次から次へと浮かんで、そして消えていく。消えるというか、いろんなものと混ざり合って溶けていくというか。

まぁそれだけ感情が整理できていない、ということでもあるのだけれど。

 

もうなんとなく最初から、いやそれこそ理佐の卒業を知ったときから、この日が来ると必ず襲うであろう感覚はわかっていた。

そして今、まさにその真っ只中にいる。

やはり渡邉理佐の抜ける穴は大きい。そして寂しい。寂しすぎる。というか、いないことが想像できない。

それくらい、理佐という人は当たり前のようにそこにいて、苦しいこと大変なこともたくさんあったはずなのに、私たちには何も見せずに時を過ごしてきて。

 

空気のようだ、というのは、存在感がない、という言葉のたとえではない。

なければ命に関わるような大切なものでありながら、当たり前にそこにあるものを言うのだ。

理佐の存在は、櫻坂にとってそれに近い。

その理佐の卒業。

 

だからダメなんだ。本当に慣れない。これからもそうだろうし、一生慣れたくはない。

でも理佐のそれは、実に特別だった。

 

 

 

実は私自身、この年齢になってくると感情を動かされることというのが少なくなって、悩みでもあった。何かに熱中したくても、琴線に触れない。だから心が動かない。心が動かなければ、感情が動くこともない。でもそれって結構不幸なことで、何をしても何を見ても、なんとなく冷めた眼で見てしまう。一歩引いたところから見て、わかったようなことを口走る。俗に言う「したり顔」というやつか。

嬉しいとか悲しいとか、そういう感情をどこへ忘れてきたんだろうと。昔は心から大笑いすることも多々あったし、悲しすぎて一日中落ち込んだこともあったのに、いつしかそれがなくなった。大人になるというのはそういうことなのか。そんなふうには思いたくなかったけど…

どちらかというと、生徒が合格したときくらいだろうか、本気で良かったと思えたのは。

それ以外は実につまらない人間に成り下がっているなと思っていた。

 

心が震える、琴線に触れる、そんな感情を取り戻してくれたのは、欅坂46であった。そしてその中で言うまでもなく、相当重要なポジションにいたのが理佐だった。

そこに理佐を置き、嬉しいことも悲しいことも、楽しいことも苦しいことも私に与えてきてくれた。

 

漢字欅ひらがなけやき、そして櫻坂日向坂を知ってから、人間には「涙を流す」という行動があったことを思い出させてくれた。

 

彼女たちのおかげで、人間らしい人間に戻れた気がしている。

 

 

 

だから、今回の理佐の卒業、予想してはいたけど、こみ上げるものが止まらなかった。理佐はもちろんのこと、櫻坂メンバーの一人ひとりに歴史があって、その歴史を深く知っているからこそ。さらにそんなメンバーが形作るこのグループへの想いを知っているからこそ、涙は一粒ずつゆっくり落ちる。

理佐の想いも

理佐に対するメンバーの想いも

素直に自分の中に入ってくる

ストンと心に落ちる

そこから生じる波紋が、また新たな涙となって…

 

理佐を知る人は、異口同音に言う。

渡邉理佐ほど、周りのことを考えている人はいないと。

それは、見えてくる部分だけでもそう思える。

そもそも欅坂46というグループは、何故かそういう人が集まっていた。人見知りが故に大人しいけれど、本当は心に熱いものを持っていて、表現のしかたがわからずにもがいているような人。理佐ももちろんそんな人の一人だったに違いない。そして、そんな姿が世の中に対する抵抗のように思えたのかもしれない。少なくともそう見えた人間が一人いた。

 

その人が、一つの歌詞を書いた。

そして生まれたのはあの曲だった。

 

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幸なのか不幸なのか、これが当たったことで彼女のアイドル人生が始まった。始まっただけではない。ブレイクまでが約束されてしまったレールに乗った。

自分たちは言われたままにやっている。それだけで何故かいろんなものが出来上がっていき、そして自分たちの想いとは裏腹に勝手に名前だけが大きくなっていく。注目されれば今度は、言われなくてもいいような話まで聞こえてくるようになる。

 

理佐は変わったのか。

成長はした、とは思う。思うけれど、変わったかと言われれば、本質的な部分がそう簡単に変わるとは思えない。今の理佐の評価は、おそらく持って生まれたものが評価されているにすぎないと思っている。

 

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欅坂の後期。理佐は、と言うより、欅坂のメンバー全員が停滞感に苛まれていた。細かいところは知る由もないが、おそらくずっと葛藤して、苦しんで悩んで、という日々。私たちが想像するより壮絶な日々がそこにあったはずだ。理佐はそういう心の動きを極力表に出さない。でもグループが改名するほどに、ある意味追い込まれていたメンバーが、何も思ってなかったはずはない。まして実は熱い理佐のことだから、相当苦しんだに違いない。

 

それを乗り越えた、という言い方が正しいかはわからない。結局グループは改名した。櫻坂46となった。理佐が青春を賭けたのは欅坂46だったはずなので、櫻坂というグループでもう一度一から、というのがどれだけ茨の道なのか、私たち以上に肌感覚で知っていたはずだ。

 

それでも理佐は、その道を選んだ。

 

ありがとう。

本当にありがとう。

 

あのとき、理佐まで一緒に卒業していたら、櫻坂46はまた違ったグループになっていたような気がする。

 

 

あれだけ熱い気持ちを胸に秘めて

あれだけ誰からも慕われて

あれだけ人のために動ける人である、理佐がいなかったら…

 

 

 

 

 

本当に、理佐は理佐らしく卒業できた。そんな気がしている。

 

何があっても、何を言われても決して怯まず、じっと耐えて耐えて、そしてメンバーファーストで動いていたであろう理佐だから、この卒業コンサートが、卒業セレモニーがあったんだろう。

理佐だからこそ。

 

 

 

そしてもう一つ理佐にお礼を言いたいことがある。

 

櫻坂と欅坂の橋渡しをしてくれたこと。

みんなで勝手に高く築いてしまっていたこの二つのグループの壁は、実はこんなに低いんだよ、だって自分たちの歴史でしょ、と教えてくれたこと。

本当に感謝している。

 

伝説、神格化、封印。どれもこれも、人々が作り上げたものだ。

活動休止はしているけれど、誰が封印するなどと言ったのか。

櫻坂46が誕生しているから、欅坂はしまわなければならない、前向きなお別れなのだから、簡単に観たいとか言っちゃいけない、欅坂を見てきた人たちはそうやって自分を縛っていたところがありはしないか。

 

理佐が教えてくれた。

いや、もちろん理佐だからできた披露だったかもしれない。

でも、それでも今まで勝手に頑丈に封印してたとみんなに思わせていた欅坂の楽曲をしっかり披露してくれたことで、間違いなくハードルは下がった。いや、元々ハードルは低かったことを示してくれた。

 

 

 

 

 

 

拝啓 渡邉理佐

 

欅坂の立ち上げ、それこそあなたがMCの二人から名前を呼ばれて入ってくるところから知っています。

 

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実はクールでもなく、熱い熱い気持ちの持ち主であるあなたのことです。

 

欅坂櫻坂の経験、それはどこに行っても間違いなく糧になってくれるはずです。

 

特に櫻坂になってからは、あなたがいることでの安心感、安定感がグループを本当に強く強く支えてくれてました。

 

私たちなんかは、内部の人間でもないですし、こうやって外野から色々言うだけの存在ではあります。でも、だからこそ見える部分から本質を知っておきたいという気持ちは人一倍強い。Buddiesとはそんなものです。どうにかして、あなたたちの力になりたい、そんな日々でした。

 

紅白でのあの事件もそうだし、

グループが改名することを知った時もそうだし、

メンバーが思い悩んでいるのは間違いないのに、私たちにできることは本当に少なかった。

それがどれだけ歯痒かったか

どれだけ悔しかったか

 

でも、本当に悔しい思いをしていたのは、あなたたちですよね。

 

そしてグループの中心にいたあなたがそのとき感じていたことを思うと…

 

 

 

だからこそ、このグループが本当に大丈夫だと、自分がいなくてもきっとこの先躍進してくれると信じられるときに卒業する、という想いと、ついにその決断ができるグループになったというその想い、私は謹んで尊重したいと思います。

そして、私たちの見えないところで、たくさんメンバーと接してあげてください。

これからも。

 

 

 

私は、どうしてもアイドルグループからの卒業に「卒業おめでとう」という言葉は使いたくない人間です。違和感がありすぎるから。

だから、やはりこういう言葉になるけど許してね。

 

7年間、本当にお疲れ様でした。

また必ず、会える日が来ることを信じています。

今回の卒業時、ミーグリも1枚も当たらず、直の言葉でお別れを一言も言えなかったので…

 

 

何かそういう機会がもしあれば、必ずそのチャンスを頂こうと思っています。

 

 

 

 

私に感情を取り戻させてくれて、本当に本当にありがとう。

 

 

これで終わりじゃないからね。

 

 

 

またどこかで。

 

 

 

敬具

 

 

 

 

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