欅坂と日向坂ー底流に共通する魂とは
今日は、自分の中にある感情を整理する文章になっているので、冒頭に申し上げますが、ご不快に感じられたら平にご容赦願います。
坂道グループは乃木坂46を筆頭に、その妹分として欅坂46が生まれ、かなり毛色の違う形で吉本坂46が生まれ、そして実に異例の形で日向坂46が生まれました。
先駆者である乃木坂46が道を作り、そのあとを欅坂が進むかに見えて、彼女たちは独自路線を突き進みます。乃木坂が作ってきた道をベースにしながら、思春期の葛藤を臆することなく表に出し、自分たちにもその悩みはわかる、でもそのままでいいんだよ、と寄り添うという曲の世界観を紡ぎ出します。
日向坂46は、欅坂46に特例で加入した長濱ねる一人から始まったグループ。最初は一人でひらがなを名乗り、その後オーディションで11名が加入します。
その後三年に渡って、欅坂46の一部として活動を続けてきたわけで、だからこそ欅坂のシングルにカップリング曲があり、欅坂の握手会に参加しているということになるわけです。ただ、日向坂新規の皆様にとっては、この辺の歴史的経緯を知らないと、なぜ欅坂の握手会に日向坂メンバーがいるのかわからないと思います。
日向坂として独立し、念願だったシングルデビューも果たしました。そしてそれによって見えてきたものもよりはっきりしてきています。
ただ、欅日向兼推しの私にとって、いつまでも日向坂は「ひらがなけやき」であり、その影を垣間見ることが多いわけで。
日向坂メンバー、特に1期生はやはり欅坂に憧れてひらがなメンバーに応募した人が多いようです。
ひらがなけやきとしての位置付けがはっきりしていなかったせいで、例えばひらがなから漢字への昇格というものもあると思わせていたフシもありました。それがモチベーションになっていた部分も少なからずあったかもしれません。
でも、結果としてそれは叶わなかった。
漢字への昇格がないとはっきりしてきて、ならば自分たちの存在意義がどこにあるのかわからなくなって、そこへやってきた改名とシングルデビュー。
日向坂46となってからはコンセプトもカラーもはっきりしたと思います。
1stシングル「キュン」。おひさまの皆様がどう感じたかはそれぞれだと思いますが、「ひらがなけやき」マインドを底流に残しつつ、日向坂という全く違う坂を登っていくということを表すにはあまりにもはっきりした曲だったように感じました。
今日何故こんな話をしているかというと。
「キュン」も「ドレミソラシド」も日向坂46としてのコンセプトにはとても合ったキャッチーさがあって評価はしているんですが、その実とても心配していることがあるからです。
欅坂は今悩みや迷いを抱いている人の隣に寄り添って、同じ方向を見ながら、前を見ればこんな景色もあるんだよ、と導いてくれるそんな曲を生んでくれるように思います。もちろんそのためには早急さはいらない。
醸成された曲がそういう魂となるのであって、そのためには矢継ぎ早に曲を出す必要はないのかなとも思っています。
個人的には、年間2枚のシングルでも構わないかなと。
「黒い羊」が思ったほど披露されていないので、逆に言うとまだまだこの曲を広めていく余地があるとも思えます。そういう意味でまだ9thが来なくてもいいし、それだけの時間軸で動いてもらって全然構わない。そう思います。
一方で日向坂があまりにも煌びやかに世に飛び出して行きました。その勢いは本当に目を見張るものがあります。隙がない。
ある意味ロケットスタートでした。
ただそのロケットぶりが、3ヶ月強で2ndという流れになり、どうも消耗戦になりつつあるように思えるのです。体調不良のメンバーが少しずつ出てきているのが、その証ではないかと思えたり。
おひさまの皆様を不安にさせてしまうのはまったくもって本意ではないんですが…
なんとなく怖いんですよね。
本当に全員が一つの方向に向かっていくという体勢ができているだけに、一つが狂ったら全員一気に崩れそうな怖さが、私には感じられてなりません。
このまま続いていける力を彼女たちが持っていると私も信じたい。
ただこれだけは本当にどうなるかやってみないとわからない。
もしも不幸にも日向坂にそういうクライシスが訪れたとしたら。
そのときこそ彼女たちに思い出してほしいことがあります。
あなたたちには、欅坂のマインドが底流に流れているんだと。
全く新しいグループとして独立はしたものの、それはひらがなけやきとしての活動を否定するものではないはずです。だとすれば、欅坂のマインドは必ず彼女たちの中にあるはず。
いつも笑ってばかりじゃ疲れてしまう。楽しい、幸せという感情のまま生きていけるなら理想的だけど、人間生きていればいろんなことがある。その感情をぶつけることが悪いわけがない。
日向ばかりにいたら灼けてしまう。
たまには日陰に入ってもいいんだよ、と。
そしてその感情を曝け出してみればいい。
そうすることで精神のバランスが取れるなら、それも一つの正解じゃないのかな
そんなふうにも思ったりします。
ある意味それは、おひさまの皆様が求めている彼女たちじゃないかもしれない。
日向坂のメンバーである以上、見たくない姿かもしれません。
でも、すべての感情が私たちと同じ人間であり、共通しているのなら。
アイドルとしてではなく、同じ一人の人間として彼女たちを見るなら。
こういう見せ方もあっていいのではないかなと。
前を向いて走るばかりが正しいわけじゃない。
ときには立ち止まったり
後ろを振り返ることだって悪いことじゃない。
そういうことに身を委ねる時間もあっていいはず。
日向坂46が、バランスを崩すことがないように。
私は祈るしかありません。
…なんか、日々思っていたことを文字にしたら、自分でも結構支離滅裂になったなと思えます笑
ただ、正直な気持ちであることも事実。
たまには、自分の本音と正面から向き合ってみようと言うブログにしてみました。
お目汚し申し訳ありません。