櫻坂日向坂の上り方

ブログ移転しました…長い間本当にありがとうございました!

メモリアルの意味ー日向坂46、グループ写真集発売決定


というわけで、今朝の話題としてはやはりこれに触れないわけにいかないでしょう。

f:id:platanus0524:20190702105500j:image

4月頃に彼女たちが沖縄でロケをしていたという話が駆け巡っていて、もちろんそのとき把握していたものの敢えてスルーしてたんですが*1、その正体はこれだったということです。

 

発売そのものは嬉しいです。

ただどうしても、想わずにいられないことがあって。

 

それはやはり、影山優佳柿崎芽実のこと。

 

f:id:platanus0524:20190702111738j:image

影ちゃんの活動休止から一年以上が経過しました。

ときどきその姿を見せてくれるので、その存在がしっかり生きていることは間違いないのですが、私たちは〝影山優佳のいる日向坂46〟を知りません。

まして、いわゆる「日向坂新規」と言われている皆様にとって、影山優佳という存在がグループにとってどれほどのものなのかが伝わっていないと思うんですね。でもそれは当然の話。

CDやLIVE、冠番組といったメインの活動に参加できないのはもちろんわかるんですが、せめてこの写真集には参加してほしかったな…というのが正直なところ。

影ちゃんと会ったときのメンバーの表情なんて、写真集で見せてほしかったところではありますよね。。

 

f:id:platanus0524:20190702111535j:image

グループ写真集をこの時期に発売する意味。

あるとすれば、〝柿崎芽実卒業前に彼女の存在を残すこと〟だと最初は思っていて。

ところが、蓋を開けると出てきた写真に芽実がいない。

 

つまり、この写真集撮影に芽実が参加していない。

 

ならば、今出す意味は???

 

推し方というのはこれも千差万別で、日向坂に限らずそうですが、単推し、複数推し、箱推し、いろいろあると思います。

最も私が見ていて身につまされるというか、辛いのはやはり芽実単推しの皆様。

この写真集発売の報をどういう想いでお聞きになったのかと思うと。。

 

写真集不参加に本人の意志が働いていたとしたら、私を含め外野がとやかく言うことではないですが、それでもグループ写真集を謳っているのに、いないのはやはり寂しすぎる。

 

欅坂46には「21人の未完成」というグループ写真集があります。

欅坂46 ファースト写真集 『21人の未完成』 (集英社ムック)

欅坂46 ファースト写真集 『21人の未完成』 (集英社ムック)

 

もはや今から考えると懐かしささえ感じますが、まだ二期生の入る前、今泉佑唯志田愛佳、米谷奈々未の卒業する前に撮影されたグループ写真集です。

ただグループ写真集というより、個人の写真集が一冊に合本になったような感じがして、でもだからこそ実現できた写真集だったとも言えます。

そんな合本テイストも、ある意味私は欅坂らしいと思っています。

 

対して日向坂のグループ写真集は「修学旅行のような感じで」と言われていたところからも、全体としての色を強く出したいというコンセプトが想像できます。日向坂のイメージである明るさと、全体的な躍動感を打ち出したいんだろうなと。

だとすれば、そこにいるはずの影山優佳柿崎芽実がいないとなると、その躍動感が欠けてしまうと思うんですよね。

 

いろんな事情もあるはずなので、それはとてもよくわかるんですが、「メモリアル」という意味合いがもしあるのなら、なおさらあと一歩踏み込んでほしかったなという気がしてなりません。

 

…申し訳ありません。

嬉しい情報に水を差すような内容になってしまいましたが。。

 

どうしてもこのことに触れないわけにはいきませんでした。

 

日向坂を推している皆様には複雑なお気持ちがおありでしょう。

でも。

今感じていることを後に残す、と考えれば、この写真集は重要な意味を持つことになる。

 

私はそんな気がしています。

日向坂46 1stグループ写真集『タイトル未定』

日向坂46 1stグループ写真集『タイトル未定』

 

*1:界隈ではHINABINGOかひなあいのロケとも言われていました。

最終兵器なの⁉️ー日向坂で会いましょうでの上村ひなのの存在 2019年7月1日付

ひなあいのBBQロケですが、確かに撮れ高が凄すぎて1週や2週で終わるはずのない内容ですよね😁

中でもやはり、上村ひなのの存在が秀逸な気がしています。

 

日向坂46唯一の3期生。

そして、先輩メンバーのみならず、関わる人関わる人彼女に甘くしてしまうという、天性の「人たらし」(言葉が悪いですが、褒め言葉です😅)という才能を如何なく発揮しています。

f:id:platanus0524:20190701120621j:image

深夜に笑い転げていたんですが、やはり最も川島のツボにはまったのは、ひなのなののカート激突事件笑

オードリー若林の指令とはいえ、躊躇なくその指令を実行する様子は、忠実なヒットマンの雰囲気さえありました♪

そしてそれが殊の外面白かった笑

f:id:platanus0524:20190701120904j:image

f:id:platanus0524:20190701121009j:image

f:id:platanus0524:20190701121024j:image

f:id:platanus0524:20190701121040j:image

f:id:platanus0524:20190701120937j:image

f:id:platanus0524:20190701121239j:image

f:id:platanus0524:20190701121301j:image

f:id:platanus0524:20190701121614j:image

f:id:platanus0524:20190701121651j:image

たぶん若ちゃんのツボにもはまったんでしょう。アンコールが来ます😅

f:id:platanus0524:20190701121839j:image

f:id:platanus0524:20190701121857j:image

f:id:platanus0524:20190701121912j:image

f:id:platanus0524:20190701121952j:image

f:id:platanus0524:20190701122013j:image

f:id:platanus0524:20190701122028j:image

f:id:platanus0524:20190701122043j:image

f:id:platanus0524:20190701122058j:image

f:id:platanus0524:20190701122232j:image

f:id:platanus0524:20190701122254j:image

f:id:platanus0524:20190701122311j:image

f:id:platanus0524:20190701122402j:image

f:id:platanus0524:20190701122419j:image

 

さらにリクエストが来ます♪

f:id:platanus0524:20190701122504j:image

f:id:platanus0524:20190701122546j:image
f:id:platanus0524:20190701122542j:image
f:id:platanus0524:20190701122538j:image
f:id:platanus0524:20190701122536j:image

 

もうこれね、川島大好きなんですよ🤣

誰かに指令を出して何かをやらせて遊ぶという♪

若ちゃんに代わってほしかったその立場笑

 

話を戻しますが…

上村ひなのに、他のメンバーと違うことをさせたいという気持ちはよくわかります。

理由は自分でもよくわかりませんが😅

ただなんとなく画面的に映えそうということと、見てる方が不快にならなそうというのは言えるんじゃないかなと。

 

…得ですねぇそういう意味では。

 

こんな場面もありました。

f:id:platanus0524:20190701123038j:image
f:id:platanus0524:20190701123035j:image
f:id:platanus0524:20190701123047j:image
f:id:platanus0524:20190701123051j:image
f:id:platanus0524:20190701123054j:image
f:id:platanus0524:20190701123012j:image
f:id:platanus0524:20190701123041j:image
f:id:platanus0524:20190701123044j:image
f:id:platanus0524:20190701123019j:image
f:id:platanus0524:20190701123027j:image
f:id:platanus0524:20190701123022j:image
f:id:platanus0524:20190701123031j:image

日向坂46の中でも、確かに他にいない雰囲気があり、ちゃんと期待に応えてくれる♪

そして、何より絵になる😁

 

ギリギリのところを攻めながら、ずっと可愛がられるキャラでいてください✨

 

ここのところ少し重いテーマが続いていたので、久しぶりに軽めの内容にしてみました笑

シンデレラの苦悩ー武元唯衣さんに捧げるブログ 2019年6月30日付

雑誌ごとに書いてもブログが三日分書けるよなーとか思って読んでたんですが、そうではなく、一人一人にスポットを当てて書いた方が収まりはいいかなと思いました。

 

f:id:platanus0524:20190630193836j:imagef:id:platanus0524:20190630193805j:image

武元唯衣さん。

滋賀県出身としては初めての欅坂46メンバー。

京都出身の川島としては、京都に隣り合う府県は多いものの、最も親近感を感じているのが実は滋賀県です。

京滋と一括りにされることも多いし、何より意外と近い。

京都駅から東海道線に乗って、トンネル二つくぐったらそこにはもう琵琶湖が待っているわけですから😁

 

〝琵琶湖が生んだパワフルガール〟武元さんの推しメンは、ずっと一貫して佐藤詩織さん。

f:id:platanus0524:20190630194355j:image

推しが被ることで、なおさら親近感の湧く存在になりました。

 

そんな二人の対談という形で行われた、「Top Yell NEO」のインタビュー。

f:id:platanus0524:20190630194542j:image

ー(佐藤さんのことが)どれくらい好きでした?

武元  オーディションには受かっていたけど、まだ配属される前という時期に、地元の滋賀県で開催された「イナズマロックフェス」に友達と一緒に行ったんです。その日は佐藤さんの生写真と、佐藤さんの名前が入ったペンライトを持って参戦しました!  大阪の握手会にも行っています!

ー佐藤さん、覚えてます?

佐藤  いやー……。

武元  覚えてたらすごいですよね!

ーどんな会話したか話したら思い出すかもしれませんよ。

武元  もちろん覚えてます!  並んでる間に練習していたんですけど、「佐藤さんは私の憧れで、佐藤さんみたいな女性になりたいです!」って言ったんです。そしたら、「ありがと!」って言ってくれました。別れ際に剥がされかけながら、「私もミスチル好きなんですー!」って叫んだんです。佐藤さんは戸惑って、「あ、あ、ありがと」みたいな感じでした。

ー一部始終言ったから完全に思い出してくれたでしょうね。一応聞いてみましょうか。

武元  思い出しました?

佐藤  ………。いやいやいや、あはは。一年前だっけ?

武元  そうです。『ガラスを割れ!』の全国握手会です。私はその全握に行って、オーディション受けようって決めました。それがすべてではないけど、その日のミニライブを観て、握手をしたことが欅坂46を受けるスタートだったんです。それからオーディションの存在を知って申し込みました。

(太字川島による。以下同じ)

 

大阪でガラ割れの全握といえば、昨年5月4日のこれしかありません。

個人的には初めての全握で、勝手がわからず結構苦労した覚えがあります😁ミニライブ列で殊の外並ばされて、覚悟はしていましたが大変でした。

この中のどこかにに武元さんの姿があるかと思うと、妙な感慨を覚えます♪

 

それはともかく。

このときの握手会が、武元さんにとって欅坂46になることのスタートだった、ということになります。

その後、坂道合同オーディションを経て、欅坂46に配属され、今に至る。

これを〝シンデレラストーリー〟と言わずして何と表現するんでしょうか。

 

4〜5月は二期生にとっても大変な月でした。

3rd Anniversary LIVE in 大阪→おもてなし会大阪→アニラ武道館と続く流れでリハ漬け。

ここを彼女はこう振り返ります。

ー武道館でのアニバーサリーライブのことをお聞きします。武元さんはどういうモチベーションでした?

武元  その前におもてなし会があったので、並行してリハーサルをしてたんです。後半からは武道館のリハも入ってきて、大阪の時は時間に余裕もあったので、歌詞の意味やどういう気持ちで先輩が臨んでいるかを教えてもらえました。でも、東京ではセットリストも違うからもっと細かく歌詞のこととか聞きたかったんですけど、その時間がなかったので二期生なりの解釈で踊りました。一期生さんは体力的に絶対しんどいのに、いろいろサポートしてくださいました。二期生は交代で入ってるから全然大丈夫なんですけど、一期生さんは出番が多いじゃないですか。それなのに気にかけてくださってありがたいなと思いました。

おもてなし会のときに感じたことは、既にブログにあげている通りではありますが、至近距離で彼女たちのパフォーマンスを見てきたので、その必死さというか、魂をもって曲を届けたいという感情、というものは一期生に引けを取らないと感じていました。

彼女のパフォーマンスも目の当たりにして、やはりダンスメンだということをまざまざと見せつけてくれたと私は思っていました。

platanus0524.hatenablog.com

 

ただ、この話には続きがあります。

BUBKA」の武元唯衣インタビューでは意外な話が出てきて面食らいました。

f:id:platanus0524:20190630214512j:image

ー武元さんはダンススキルの高さで注目を集めていますが、4月のおもてなし会、5月のアニバーサリーライブでのパフォーマンスはどのように自己評価していますか?

武元  正直、この2ヶ月半は悔しさしか残っていなくて、もうリベンジしたいって気持ちしかないです。なにも納得できていません。……自分に甘かったです。

ーそれはまた……なにがあったのか、詳しく教えてもらえますか?

武元  おもてなし会の前に検査してわかったんですけど、実は両スネを疲労骨折していたんです。本当はお医者さんに出たらダメだって言われていたんですけど、それによってしっかり練習できなかったことがすごく悔しくて。結局本番しか足を動かしたらダメだって言われたので、リハーサルでは上半身だけ動かしたりポジションの確認だけさせてもらいました。その状況が本当に悔しくて悔しくて、もうたくさん泣きました(苦笑)。私は踊ることがいちばん好きなのに、それを制限されることは本当につらかったです。

ー確かにそれはリベンジしたくなりますよね。じゃあ、おもてなし会のステージは実質的に一発勝負だったわけですか。

武元  そうですね。ただ、私としては怪我のせいにはしたくなくて。疲労骨折していて満足のいくパフォーマンスができなかった悔しさももちろんあるんですけど、途中自分のなかで一度心が折れてしまったんです。練習することができないんだったらもう無理だって。そう思ってしまったことがすごく悔しい。

ーなるほど。

武元  とにかく怪我のせいにはしたくないんです。いまはまだ治療中なんですけど、だいぶ痛みも治まってきたので欅共和国では絶対にリベンジしたいなって。欅共和国が別に私のリベンジのためにあるわけではないということはわかっています。でも、やっぱり私は支えてくださった先輩たちに恩返しをしたいんです。

最前ではないものの、かなりそこに近い位置で二期生のパフォーマンスを観ていた私ですが、これには本当に気づきませんでした。

つまり、それくらいパフォーマンスとして完成させたい、自分たちの想いを届けたいという気持ちが強く出ていたわけで、それに圧倒される形でまさか疲労骨折している人がステージにいるとは思いもしませんでした。

ただ、彼女の側から言えば、「武元唯衣のパフォーマンスがおかしい」と客に悟られることだけは避けなければいけない。

そういう意味では客の誰もがそのことに触れていなかったと記憶しています。

つまり、、

 

プロを感じました。

 

二期生が加入して半年近くだと思います。まだまだ学ばないといけないこと、身につけていかないといけないこともたくさんあるはずですが、プロ意識というものはちゃんと体現できている。

 

とはいえ、体を壊してしまっては、たとえプロ意識があったとしてもどうしようもない。

あの平手友梨奈でも、欅坂46のすべてをセンターという位置で届けるために満身創痍で戦って、結局は休養という期間がありました。

正直、これについて私の中でいいのか悪いのかの結論が出ていません。

 

平手だけじゃない。

欅坂46には本当に怪我がつきものです。

佐藤詩織さんも、そもそもの古傷を抱えている。おそらくその位置だと思われる箇所を再び痛め、昨年の全ツ福岡で欠席するという事態になったこともありました。

 

この疲労骨折のこと、推しメンに相談したのかな。。

 

怪我でステージに立てないという経験と気持ちは、推しメンが最も共有できるはずだと思うんだけどな。。

 

それにしても、言うことまで推しメンに似てきてるのが本当にエモい😁

「恩返しをしたい」というワードは、佐藤詩織を表す一つのパワーワードでもあるんです。

彼女がフロントに復帰をしたい、そのために個握で一次完売枠を出したいとメッセで伝えてきた最大の理由は、「支えてくれる人に恩返しがしたい」という内容。

武元さんがこのことを知っているのかどうかはわかりませんが、普段接している推しメンに影響されての言葉だとしたら、佐藤詩織推しとして本当に嬉しい限りです。

 

BUBKA」のインタビューは、こういう言葉で締められています。

ーそんな武元さんがこの約半年間の活動を経て得たものはなんでしょう?

武元  やっぱり「変わりたい」という気持ちだと思います。いままでの人生ではやることやること中途半端で、だから結局なにがやりたいかもわからなくて。でも、いまはこうして自分が本当にやりたいことに出会えて、こういう活動をさせていただいてる。欅坂46に入ることで、人生で初めて「変わりたい」って思えたんですよ。その気持ちが私にとっての最大の収穫です。

やりたいことに出会える、というのは本当に運がいいんだと思うんです。

人がやりたいことに出会うきっかけほど、千差万別なものはありません。

そして、いつやってくるかもわかりません。

生涯やってこないかもしれないんです。

 

先日のブログの繰り返しになりますが、今の子供たちは本当に夢が持てない。

夢が持てないのは、もちろん我々大人の責任です。

大人が現実思考すぎて、自分たちが理想に破れた結果現実を受け入れきれずに、夢を見ようとする子供たちに嫉妬して、「そんなの無理」だとか「現実を見ろよ」とか、ずっと言い続けた結果、子供が夢を見なくなった。

 

夢を語る人をバカにする。

無理、という言葉があまりにも横行している。

 

本当にそんな人生でいいんですか?

 

現実を見て生きる、ってそんなに正しいことなのでしょうか。

 

それを受け入れて生きられる人はそれでいいでしょう。

でも、子供に現実を見ろと強要している人の多くは、自分が夢に破れた経験を持っている人だと想像します。

そして誤解を恐れずに言うなら。

 

その人たちは、夢に破れたことに納得していないようにしか見えない。

 

子供に夢破れたときの辛い想いをさせたくない??

…それは嘘です。

夢を語り、その夢が実現しそうになっている子供に嫉妬しているのです。

 

私はそう思います。

 

そんな大人があまりにも増えた。

 

だから、子供が夢を持たなくなった。

 

切なすぎる世の中です。

子供を教えていて最も切ないのが

 

「やりたいことがない」

 

と言われるときです。

 

だからこそ、やりたいことに出会えた、そしてそれを実現できた武元唯衣さんは、本当にシンデレラストーリーを進んでいるんだなと思います。

でも、シンデレラは傍から見ているほど輝いているわけではありません。

シンデレラだからこその苦悩があるのです。

それを誰にも言えずに抱えていたとしたら…

 

今、おもてなし会での二期生のライブを思い出している私は、苦悩していた彼女のことを想っています。

 

あなたは、これからだ。

 

もっともっと多くの人を感動させていってほしい。

でも、体も大切にしてほしい。

 

幾度となく、欅坂46のメンバーの誰しもに抱いた感情を、私は今あなたにも感じています。

 

その気持ち、受け取った。

でも自分の体もちゃんと労ってあげてね。

f:id:platanus0524:20190630223511j:image

好きの極限は同化することー関有美子生誕祭 2019年6月29日付

欅坂46に初めて後輩が入ることになって、私が思っていたこと。

欅坂46というのは、一期生21名が強固な印象を残していて、誰もがそれを「欅坂」だと思っていて。

当然今まで後輩の経験のない一期生は戸惑う。

ファンはさらに対応が難しくて。

ひらがなけやきという存在ですら、最初は認めていなかった人が多かった。

ひらがなメンバーの全握に人が並ばなかったのは、おそらくそのせいだとも言われています。

 

今回は純粋に、後輩として、二期生として加わる

当然今までの欅坂ファンから反発が来るだろうと。

 

全くもって彼女たちは悪いことをしたわけでもないし

なんなら新しい歴史を作る覚悟で入ってきてくれるのに

謂れなき批判を浴びるかもしれない

 

ただ欅に入った、というだけで。

 

こんな見ていて辛いことがあるでしょうか。

 

だから、私は初めから決めていました。

何があっても二期生の擁護に回ろうと。

たとえ前に出ようとすることでどれだけ批判を浴びようと、「それでいいんだよ」と後押ししていこうと。

今度はそれ自体が私への非難につながるかもしれないけど

それでもいいと。

 

それが、希望と夢を持って入ってきてくれた二期生に対する

私の精一杯の礼儀だと信じたからです。

 

そして、実際その通りになりました。

 

受け入れられない人がその気持ちを呟く。

それ自体は私は悪いとは思っていません。

ただ、やはり悲しいことは悲しい。

 

そんな中でも二期生は本当に頑張ってくれました。

いえ、多分今でもいろんな戸惑いの中で活動をしているんだと思います。

 

そして、おもてなし会あたりから、風が変わった。

みんなの努力を、多くの人が目の当たりにしてから二期生への評価が変わってきた気がします。

 

関有美子さん。

先日京都の握手会で初めてお会いしました。

あなたが「シングルが出るたびに並んでいた」という場所に、今度は並んでもらう立場になっての参加。

人によっては、もしかしたら答えにくかったかもしれないこの質問に、あなたは明るく答えてくれました。

自分のやってきたことは、自分の歴史の一部。

そして、今いるその場所も、自分の一部である。

理想と現実のギャップが相当襲っていることは想像に難くないです。

でも、それでも。

あなたは欅坂46の一員となりました。

あり得ないくらいの高倍率を勝ち抜いた、選ばれし人となった。

f:id:platanus0524:20190629141348j:image

 

あなたがここからメンバーとして、どれだけの覚悟をもって

どれだけの人を納得させていくか。

欅坂をずっと見てきたファンは、あなたのことをそういう目で見ています。

並の道のりじゃないかもしれない。

ただ、あなたが今まで接してきた憧れの人たちは

その道をひたすら走り続けてきたのです。

 

好きの極限は、同化すること。

 

あなたが欅坂46に今後ますます同化していくことを願っています。

 

欅坂46の一員として迎える初めての誕生日に、乾杯。

f:id:platanus0524:20190629141359j:image

信ずれば想いは届く…??ー欅共和国2018円盤化決定

今更ながらですが、インターネットの世界の距離感のなさに舌を巻いています。

有名人著名人とこんなにゼロ距離に近いくらいのところで、なおかつ顔も存じ上げない方へ自分の意見が発信できる。

そして、発信したことが形になることもある。

 

…人類が一度、インターネットという世界を作り上げ、その便利さを知ってしまったら、二度と手放さないだろうと本気で思えます。

 

SCHOOL OF LOCK」の番組内で、坂道G運営委員長の今野義雄氏から手紙が届き、「欅共和国2018」の円盤化が発表されました。

 

まぁこれは欅坂を推す人たちからはずっとずっと言われていることではありますが、

あまりにも円盤の出るスピードが遅い。

どんな権利関係があって、どんな足かせがあるかわかりません。

逆に何もなければ、それでも出てこないのは意味不明ですが。。

焦らしているのか何なのか。

飢餓感を煽って、それが極限に達したところで出そうという方法論なのか

全くもって考えていることはわかりませんが。。

 

それで私もしびれを切らして、こういうツイを打ったことがありました。

ここから約一ヶ月半という期間で、共和国2018の円盤化が決定したという報は、それ自体は喜ばしいことではあります。運営さんの英断に感謝したいと思います。

 

これで、欅坂46のLIVE円盤は、昨年発売された「欅共和国2017」と、今回の「欅共和国2018」の2枚ということになります。

改めて申し上げますが、発売していただけることそのものは本当に嬉しいです。

ありがとうございます。

 

ただね。

 

…不思議に思いませんかみなさん。

 

なぜ共和国縛りなのかと。

 

欅坂はLIVEが命と言われています。

LIVEパフォーマンスで多くの人を魅了してきた経緯があったはずです。

デビューしてから3年を迎え、4年目をひた走っている現在。

ここまでにたくさんのLIVEがあったことはみなさんもご存知のことでしょう。

 

もう、私の言いたいことがおわかりですよね。

 

なぜそれらの円盤が発売されないのか???

 

界隈は勝手な想像をします。

演出が過激すぎたのかとか、卒業メンバーを入れた映像を出せないからだとか、諸々。

 

欅坂に限った話ではありませんが、LIVEを観たいのに観られない人は、当日来られたお客さんの数を数倍数十倍上回るはずなのです。

 

当日仕事や学校でどうしても行けない。

行きたいけど抽選に当たらなかった。

ライブビューイングすら行けなかった。

当日どうしても外せない所用で突然行けなくなった。

 

泣く泣く見送った方も相当数いらっしゃるはず。

 

つまり、需要はとんでもなくあるはずなのです。

 

そんな方々がLIVEを観られる機会があるとすると、なんでしょう。

円盤しかないじゃないですか!

ほかに何があると言うんです‼️

 

だから、敢えて今一度希望します。

 

アニバーサリーライブ。

全国ツアー。

 

そのときにはそのときの表情があり

感情があり

同じ曲でもその違いによって全く別のものに生まれ変わる

 

彼女たちがその瞬間を全力で駆け抜けた、証。

その証を、全国の皆さんと共有したい!!

 

何度も言いますが、共和国発売は嬉しいです。本当に嬉しいです。

だからこそ、他のLIVEの円盤化も技術的には決して不可能ではないことが証明されました。

 

ぜひ!

ぜひ!!

ぜひ‼️‼️‼️‼️

 

陽の目を見ていない欅坂46LIVEの円盤化のほうを

 

何卒‼️

宜しくお願い致します🙇‍♂️

 

LIVE円盤に握手なんか必要ない。

逆に言えば、今の欅坂46の人気の度合いが純粋な数字として現れます。

その数字は、必ずや驚愕の多さとなって現れると私は信じています。

 

運営の皆様。

はっきり申し上げます。

私たちは皆様頼りです。

だからこそ、意味不明な動きに対しては「愛あるイジリ」をします😅

でも。

基本的には皆様のことが本当に大好きです。

私たちが心から応援する彼女たちを託せるのは、皆様しかいない。

 

いないじゃないですか!

 

LIVEに命をかける、命を削ってその瞬間を表現する彼女たちの想い。

伝えたいという想い。

その想いを受け止めたいのに、様々な事情で受け止めきれなかった私たちの想い。

 

満たせるのは、皆様しかいません。

 

 

重ねて宜しくお願い申し上げます。

 

川島雅隆

 

f:id:platanus0524:20190629124603j:image

長い間よく頑張ったねー!〜長濱ねる、柿崎芽実の卒業に触れる. 2019年6月28日付

最近、長濱ねるの存在感が徐々にフェードアウトしてきていると感じている人が多いようです。

卒業が発表された頃から、確かに露出が少しずつ減ってきている印象はあるし、今の活動といえば握手会くらいになっているんでしょうか。

8thまでという期間がいつまでを指しているのか定かではありませんでしたが、一応の区切りとしては、8th個握が最後となる7月までと考えるのが妥当でしょう。

 

その7月は、まもなくやってきます。

 

今までの欅坂卒業メンバーにしてみればとても珍しいんですが、〝卒業イベント〟というものがあるそうです。ねる発信なのか運営主導なのかわかりませんが、欅坂でも卒コンもしくはそれに準ずるイベントがある、という道筋をつけてくれたことに意味があると思っています。

長濱ねる 卒業イベント「ありがとうをめいっぱい伝える日」 ファンクラブ先行受付は、6月27日(木)12:00よりスタート | ニュース | 欅坂46公式サイト

Twitterを見てても、ねる推し以外の人が悩んでいる姿が見られました。

ねるのラストの時間を共有したい、でもできればねる推しの人に当たってほしいから応募しないほうがいいかもしれない…というある意味のアンビバレントな感情。

乃木坂のときも、衛藤美彩卒コン応募のときに、同じような光景を目にしました。

箱推しというのは、そういう意味で苦悩を迫られることになりますよね。

そのアンビバな感情、とてもよくわかります。

 

…どちらにしても、私は行くことができませんが😢

 

卒業を控えた今、ねるはどういうことを考えながら過ごしているのかな、と思うことがあります。

未だに、私の中でとても不透明な卒業を迎えるからです。

卒業する、ということを決める理由は本人のみぞ知ること。それはもちろん理解していますが、そういう大きな決断をするに至った原因に思いを馳せるのはファンとして当然ではないかなと。

 

そんな中、ねるのブログが更新されました。

www.keyakizaka46.com

そして、この中では日向坂46から卒業を発表した柿崎芽実について触れています。

同じような時期に、卒業という言葉が関わる二人。

二人の関係性を知っている人は、おそらくいろんなことを想うはずです。

 

f:id:platanus0524:20190628112914j:image

 

ひらがなけやきを、ねる一人で立ち上げて。

そのあと一期生となるメンバーがオーディションで加入する。

その一期生の一人が、芽実でした。

 

当時から彼女たちをご存知の皆様は、この二人を含めた、ねるとひらがな一期生が強い絆で結ばれていると信じておられるでしょう。私もその一人です。

だからこそ、と言ってしまうと語弊があるかもしれませんが、、

 

この二人の卒業の関連性を考えてしまうのです。

 

f:id:platanus0524:20190628111230j:image

 

ねるによる芽実へのメッセージとも思える言葉ですが、ここから垣間見えることはいくつかあります。

ねるが〝大切な友達〟と言っていることから、漢字欅ひらがなけやきの兼任が解除になった後も、ひらがなが日向坂として独立した後も、ずっと交流があったことが伺えます。

 

そして、この言葉。

長い間よく頑張ったねー!

芽実ってやはり頑張ってたのかな。。

 

「頑張る」という言葉をどういう意味で使うか。

例えば「頑張って!」というのは言いやすいし、励ましの言葉として用いる人が多いですよね。

今回のねるのように「頑張ったね!」というのは、労いの言葉の意味が大きいでしょう。

 

ただ、この字面がとても気になるんです。

「頑なを張る」

と書くじゃないですか。

 

意味を調べるとこうありました。

f:id:platanus0524:20190628112434j:image

(goo辞書より)

 

“困難にめげないで我慢してやり抜く”

 

んー。。。。

 

もちろん、頑張るという言葉、頑張ってとか頑張ろうとか頑張ったねとか、あまり何も考えずに使う人は多いと思うんですよ。それを悪いとは私は思っていません。

ただ、ねると芽実の決して浅くない関係性があったうえで「頑張ったね」という言葉が出てくると…

 

芽実は結構無理していたのかなと思ったりします。

 

あくまで想像に過ぎませんが。。

 

芽実と会ったのが最初で最後となるであろう、4月7日の日向坂大阪個握。

私の前に現れたのは、紛れもなく私がずっと見てきた、とても明るい芽実でした。

でも今ならこのときの芽実に対しても、いろんなことを想います。

このあとくらいから、少しずつ芽実の露出も減っていったこと。

ということは、このときも結構無理して握手会に参加していたであろうこと。

 

卒業というのは、グループアイドルにとって欠かせないことで、いつか必ずやってきます。

それ自体が寂しいと感じるのは、思い入れがあればあるほど当然のこと。

残ったメンバーは、最も悲しさ寂しさを感じているはずですが、それでもファンのために前を向かなきゃいけないと、それこそ「頑張る」。

ファンの側にも、メンバーに気を遣わせたくないからと努めて明るくする人がいる。

 

でもね。その形に正解なんてないと思うんですよ。

卒業メンバーのことを想う感情が強ければ強いほど、簡単に前を向けないし。

そのメンバーが推しメンだったらなおさらでしょう。

 

少しずつでも全然構わないと思います。

 

私としては、例えば乃木坂の卒業メンバーのように、せめて晴れがましく、アイドルとしての活動はやりきった!と本人が納得できる形で送り出してあげたいなと…。

 

そんなふうには常に思っています。

 

いつ「その日」が来てもいいように。

 

…でも、本当に来たらどんなことを言い出すか自分でもわかりませんがね🤔

敢えて「サイレントマジョリティー」を考察するーテレ東音楽祭、平手友梨奈欠席 2019年6月27日付

平手友梨奈という人は、いい意味でも悪い意味でも話題を呼ぶ人です。

本人に自覚があるかどうかは定かではありませんが、そこにいてもいなくても話題になる。

 

6月26日に放送された「テレ東音楽祭」。欅坂46は「サイレントマジョリティー」を披露しましたが、事前に公式から平手友梨奈欠席が発表されていました。

それに基づき、披露されたサイマジョのセンターを務めたのは、小林由依でした。

f:id:platanus0524:20190627030452j:image

発売当時はまだ全員が未成年ということもあり、「成年ー未成年」「大人ー子供」という対立軸で語られることが多く、世間的に話題になったのも

笑わない

センター平手友梨奈の存在感

世の中に対する反抗心

といった辺りで取り上げられていたのではないかと個人的には思っています。

 

でも本当にそういう意味合いで世に放たれた曲だったのでしょうか。

 

今回は敢えて「サイレントマジョリティー」の歌詞を個人的に考察してみたいと思います。

 

人が溢れた交差点をどこへ行く(押し流され)

似たような服を着て

似たような表情で

 

群れの中に紛れるように歩いてる(疑わずに)

誰かと違うことに何をためらうのだろう

 

欅坂は当初から渋谷をイメージした曲が多かった印象ですが、その原点はやはりサイマジョにあります。

日本には大都市もあれば地方の町も当然あります。人の数で言えばまったくもって違う。

ところが日本の象徴として紹介されるのは、首都で大都会の代表とも言える東京であり、さらにその中でも渋谷が映し出されることが多いです。

 

ただそこに集う人というのは、数は多いものの、どこか生気を欠いているというか。

「生きている」というより「生かされている」というか。

仕事や学校を本当に楽しんでいる人はそう多くはなく、自分が今やらなければならないことをただ全うする義務感で動いている。

だから「似たような表情」になる。

同じような立場の人は多ければ多いほど安心感につながります。

「群れの中に紛れるように歩いてる」

義務感で動いている自分を受け入れたくはないけど、現実に直面したときに認めざるをえない。でもほかに同じような人がたくさんいるんだから、と自分を慰めるしかない。

 

もしそこで「誰かと違うこと」をするとしたら、勇気が必要になるわけです。

ところがその勇気が持てない。

そんなふうに、自分の中の葛藤と戦いながら、でも現実を抜け出せない苦悩を抱えた群衆を主人公は客観的に見つめていると私は捉えています。

 

先行く人が振り返り

列を乱すなと

ルールを説くけど

その目は死んでいる

 

「先行く人」は文字通り自分たちよりも先に人生を歩んでいる先輩たち。

先に挙げた対立軸で言えば〝大人〟とも言えるでしょうか。

私も教える仕事をしていて思うのは、時間やすべきことが決まっていて、それに従って授業を進める必要がある以上、ルールに則ってやるしかないんですが、そこにがんじがらめになると生徒の個性は確実に潰されます。

人によってペースも違えば考えていることも違うので、最低限の決め事は必要にしても、ちと多すぎやしないかという気はしなくもないです。

でも、職務上ルールは説かなければならない。

そうしたとき、私の目も「死んでいる」のかなと思うことがあります。

 

君は君らしく生きていく自由があるんだ

大人たちに支配されるな

初めからそう諦めてしまったら

僕らは何のために生まれたのか

 

今でも忘れない〝違和感〟というのがありまして。

この曲を初めて聴いたときの衝撃と、歌詞に綴られる主人公が合致しない〝違和感〟です。

サビは颯爽と平手友梨奈がこちらへ迫ってくるわけですが、歌詞は上記の通り。

f:id:platanus0524:20190627131635j:imagef:id:platanus0524:20190627131646j:imagef:id:platanus0524:20190627131655j:image

未成年の主張だと単純に思っていた私に、これはどう見ても成人側からのアドバイスとしか思えない歌詞が飛び込んできて、しかもそのときに未成年の代表のような平手がアップで映し出される。

 

この「僕」という主人公。

当時の欅坂46と同じ未成年なのか、そうではなく成人している人間なのかで意味合いも大きく変わってくる気がします。

 

夢を見ることは時には孤独にもなるよ

誰もいない道を進むんだ

この世界は群れていても始まらない

Yesでいいのか?

サイレントマジョリティ

 

「生きる」ということは、自らの意思を持って進んでいくこと。

決して「生かされる」ということではない。

何も考えずにYesと言うな。

流されて生きるな。

 

…これは明らかに、大人側からのメッセージですよね。

そのメッセージを当時14歳の平手友梨奈をはじめとする、未成年集団の欅坂46がクールな表情で歌い上げる。

曲調も当然そうでしょうが、こういうところが世間に衝撃を与えたのだと思っています。

 

どこかの国の大統領が言っていた(曲解して)

声を上げない者たちは賛成していると…

 

これについては有名な話ですが、1969年のアメリカ・ニクソン大統領(当時)の演説の中で使われた「the great silent majority of my fellow Americans」という言葉と、そこから続く演説内容を指していると思われます。

ベトナム戦争反対の声が上がる中、自分に賛成してくれている(と彼が思っている)声を上げないアメリカ人へ向けられた演説でした。

曲解ということは、本来言葉に発していないとYesもNoもわからないはずなのに、都合のいいほうへ解釈されてしまうという意味で使われているのでしょう。

 

選べることが大事なんだ

人に任せるな

行動しなければNoと伝わらない

 

「選ぶ」にはいろんな意味が含まれている気がします。

自分の人生をどう進んでいくかは、自分で選べるんだから人に任せて決めてもらうな、という意味合いが最も大きいと思いますが。

「選挙権」という権利を得たときにはしっかり投票に行きなさい、という意味にも聞こえます。

自分たちの住んでいる国をどうしたいか、ということには一つの考え方を持っておきなさいよ、という。

…おっと、政治色がつきそうになるのでこの辺にしておきますが😅

 

君は君らしくやりたいことをやるだけさ

One of themに成り下がるな

ここにいる人の数だけ道はある

自分の夢の方へ歩けばいい

 

見栄やプライドの鎖に繋がれたような

つまらない大人は置いていけ

さあ未来は君たちのためにある

Noと言いなよ

サイレントマジョリティ

 

これは完全に「大人」側から送られる未成年へのメッセージですよね。

また私の仕事の話になりますが、今の子供たちに限ったことではないんですけど、どうも「面倒くさい」という言葉がそこらじゅうで子供を支配している気がしています。

面倒という言葉は、どう考えても「やりたくないのにやらされる」というときにしか出てくるはずがありません。

そうすると、その対義語は「やりたいことを自分で選んでやる」ということにならなければならないはずなんですが、実はそうではないと見てて思います。

 

自分のやりたいことが、ない。

夢の方へ歩けばいい、と言ったって、その夢がない

 

そんな子供達も結構います。

 

そんな子たちにとっての面倒の対義語はシンプルです。

 

「楽」

 

たのしいではありません。「らく」です。

 

楽なほうへ向かう。

 

誰かが作ってくれた道を進むほうが「楽」です。

何かを考える必要がない。

何かを考えることは、「面倒」なのだろうなと想像しています。

 

これがもちろん危険な風潮であることは認識していますが、だからといって個人でできることも限られていますし。

この辺りが私も仕事をしているとき、最も頭を悩ませる壁だったりします。

 

Noと言うのは簡単です。

でも、その大人が敷いたレールを全部拒否して、自分が道を作って進んでいく!と言える子供がどれだけいるかというと、少数派だと言わざるを得ません。

私はもちろん、そういう気概を持っている子供の方が大好きですが。

 

そして、歌詞が次へ繋がります。

 

誰かの後ついていけば

傷つかないけど

その群れが総意だとひとまとめにされる

 

傷つかないし、それに加えて上記のとおり「楽」なんです。

楽な方へ逃げようとする人にこの歌詞を響かせるのは並大抵じゃできない。

「その群れが総意だとひとまとめにされる」と言ったところで、

 

「それの何が悪いの?」

 

と言われてしまう可能性が高く、そこが本当に難しい。

 

面倒くさいとか、どうでもいいとか、そういう言葉を聞くと怒りよりも悲しみの方が強いです。

虚しさとも言えるかもしれません。

でもそういう言葉を吐き出させる今を作ってしまったのも私たち「大人」なのかなと思うと、彼らを責められない。

 

ただ本当にこの状況をそれでよしと思っている人が多いのなら

サイレントマジョリティー」がヒットするわけはないと思うんです。

 

敢えて大人からのメッセージを、彼女たち未成年に訴えさせるという〝違和感〟で成功した、と私は思っています。

 

だとすれば、あれから3年が経って、

成人メンバーがほとんどとなった欅坂46において、

「今」を切り取る形での「サイレントマジョリティー」を披露することの意味。

 

3年で本当にいろんなことがありました。

予測のつかない日々。

いいことばかりでない日々。

楽しいことばかりでない日々。

卒業メンバーも出て、いつまでもあの日のままでいられないと知った日々。

そんな経験を経て大人の年齢になった彼女たちだからこそ、説得力が増すはずなのです。

 

そういう意味では、最も予測不能な3年を過ごしてきた平手友梨奈が真ん中にいる、そのほうが当然説得力は計り知れないでしょう。

でも。

私たちが単純に見たいとか否というレベルではなく。

逆に「平手友梨奈がいない」ということで、その説得力を強める。

平手がそこにいる、というのは当然じゃないんだよと。

人生は何が起きるかわからないんだよと。

それを体現する。

そんな方法もあっていいと思います。

 

人生に予定調和なんて、ない

当然そこにあるものなんて、ない

一秒後の世の中だって、保証されているものは何もない

 

そんな中でも前へ進んでいかなければならないのが、人生

様々な経験をした私たちが、そのことを伝えなければならない

 

…私は、成人した欅坂46が「サイレントマジョリティー」を歌い、届けるメッセージとしてはそれに尽きると思っています。

言い方を変えると、初めて聞いたときに私が感じた〝違和感〟が消え、ようやく彼女たちの年齢がこの曲に追いついたとも言えるでしょうか。

 

「大人の代弁者」としてでなく、真の意味でこの曲が彼女たちのものとなった。

彼女たちの言葉として届けられる時が来た。

 

その意味で、昨日のサイマジョ披露は特別だったと思います。

f:id:platanus0524:20190627132124j:image