櫻坂日向坂の上り方

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ゆうぐれは雲のはたてにものぞ思ふ天つ空なる人を恋ふとてー日向坂46宮田愛萌卒業発表 2022年9月7日付

夕暮れになると雲を見ながら、空のように手が届かないところにいる恋人を思うだけで時間が過ぎていきます。

詠み人知らずでありながら、さりげなく万葉集に置かれている一首。

卒業するメンバーを見送る気持ちは、一日の終わりを告げようとする夕暮れを見る気持ちに似る。

もはや推しメンだとかそうでないとか、そんなの全く関係なく、加入してからここまでをずっと知っているこちらからすれば、もはや戦友に近い感覚だ。もちろんこちらの勝手な感覚ではあるが。

 

宮田愛萌、日向坂46卒業発表。

 

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www.hinatazaka46.com

 

理由が体調面、と言われてしまうと、何も言えなくなる。特に私のような年齢になってくると、体調が芳しくないことがどれだけ大変なのかはよくわかるからだ。まして、気持ちは元気なのに、体がその気持ちについてこないときのショックというのは言葉で言い表せない。もちろん、加齢によるものと彼女の体調面を一緒にする気はないのだけれど、体が思うように動いてくれない、というのはやはり共通するものではないだろうか。

 

そして、そんな中でも彼女はよくやっていた。

本当によくやっていた。

オーディションを受ける条件だったという、大学の卒業証書も、アイドル活動と両立して手に入れたことは本当に賞賛に値する。

 

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推しメン富田鈴花が、彼女への想いを綴るブログをあげた。

 

www.hinatazaka46.com

 

その中に

 

どんな時も愛萌は、「うんうん、そうだよね。」「辛かったよね。」そう寄り添ってくれて

私が1番欲しい言葉をかけてくれるから、

ちょっと落ち込んだ時、実はまなもの近くにいってたの気づいてたかな・・・?笑

 

という一節があって、これを読んだ瞬間に思い出したのはこの動画だった。

 

 

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二期生の中で最年長だから。

自分の思いを封じてでも、メンバーの気持ちに寄り添いたい。

みんなの「共感」になりたい。

この気持ちは、本当にずっと持ち続けていたのだなと改めて思った。

 

アイドルである以上は、少しでも見てくれる人にとって見やすいポジションに立ちたい。

でも自分に求められているのはそれではない。

だから、自分は自分の役割に徹する。

そう自分に言い聞かせたとしても、想いが溢れる瞬間というものはあって。

 

その状態で活動を続ける中で体調が万全でないことも多くなり、もしかするとどこかで悟ったのかもしれない。

 

 

 

彼女には握手会で数度、ミーグリでも数度、会いに行った。まあまあの回数行ったけれど、飛び飛びだったこともあって認知はされていない。毎回初めましてのような感覚で握手したり、ミーグリしたりした。

 

 

宮田愛萌必殺技の「釣り」は実は一度もやってもらったことがない。

最後にもしミーグリが取れたら、最後の最後にやってもらおうかな…

でもどちらかというと、私は彼女とはフツーの話がしたかったのだ。

「アイドル」でもなく、まして「釣り師」でもない、一人の女性としての彼女と、他愛ない話ができればそれでよかった。

アイドルを頑張っている人に対して、最後までアイドルを要求する方が正しいのか、そうではなく、普段見せない、ごくありきたりの、等身大の女性を見せてもらう方がいいのか。

そんなことに正解などないかもしれないけれど、敢えて彼女には後者で接してもらいたかった。理由は自分でもよくわからないけれど。

 

そして、見事にそうしてくれた。

 

こちらの望んでいることを瞬時に理解し、そのとおりに振る舞う。しかもあの短い時間の中で。そんなの、簡単にできることではない。

 

 

 

 

 

 

最近は休養や卒業についてのブログが多くなり、そのときには決まって書くことを再び書かなければならない。

彼女たちは、アイドルである前に、一人の女性であり、一人の人間だ。

アイドルでいる期間より遥かに長く、一人の人間としての期間を過ごさなければならない。

嫌でも、将来のことを考えざるを得ないのだ。

 

もちろん体調面の問題はあったにせよ、何か心に引っかかることがあったなら、結論は別だったかもしれない。彼女の心の中を推し量ることにまたなってしまうけれど、決して短くはないこのアイドル人生で、ある程度悔いなしと自分が納得できるところまできたのではないだろうか。

もちろん、悔しい気持ちがないわけがない。自分がアイドルとして本当に果たしたかったことが果たせたわけではないかもしれない。でも、彼女が彼女なりに、一つの区切りを考えるとき、このまま続けていてどうなるかどうしたいのか、そこまでリアルに思い描いた結論だったのではないかと、私は考えている。

 

 

 

今回のブログの趣旨とは外れるが、この卒業発表を、小坂菜緒の誕生日に行なったことが、なんとも味わい深い。

 

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まなもで思い出すことって結構多岐に渡るのだけれど、メンバー個人写真集のTwitter投稿で、グループメンバーが初めて写真集を見てみたリアクション動画がある。今や当たり前になりつつあるこのコンテンツが、私はかなり好きだ。想像力が掻き立てられるというのもあるのだけれど、実はそのきっかけを作ったのはまなもだった。

 

 

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まなもが大好きななおの写真集、どのページを見て困っているかは大体想像がつくけれど、この素のリアクションが刺さったので、私は小坂菜緒写真集を買った、というのも一つの理由だった。坂道シリーズの個人写真集は実は一冊も買ったことがなかったけれど、初めて買ったのが小坂菜緒写真集で、そのきっかけを作ったのが宮田愛萌だった、というわけだ。

 

 

卒業時期が未定なので、これからまなもの卒業ロードにも、いろんな動きがあるかもしれない。

今日は感情が動きすぎたのでこれくらいで終えておくものの、「その日」が来たら再び、彼女への気持ちを綴りたいと思う。

 

 

 

宮田愛萌さん、あなたはここまで本当によくやってくれた。

ありがとう。

 

 

 

 

彼女のパフォーマンスで、私が最も印象的なのはこのシーンである。

 

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あ、あと、このシーンも結構お気に入りである。

 

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