櫻坂日向坂の上り方

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6月24日、といえば… 2022年6月24日付

 

 

あまり細かい話はしたくない、のではあるけれど、昨日の握手会推奨・復活希望とある意味対を為すのが、今から5年前の2017年6月24日、という日ではないだろうか。

相当大きな意味で、握手会というものの概念まで変えられるというか、ターニングポイントにならざるを得ない事件が発生した日、と個人的には認識している。

 

考えてみれば、もう丸5年ということなので正直知らない人もいるだろうから、改めておさらいしてもいいかもしれない。もちろん、本当はあまり細かいことには触れたくないので簡単に。

 

ただ簡単にとはいっても、当時の話に全く触れないわけにはいかないので、特に平手友梨奈推しの方には今回はこの先をご遠慮いただいた方がいいかもしれない。もしお読みになるということであれば、自己責任でお願い致します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

www.sankei.com

 

このときは「不協和音」の活動中で、幕張メッセは全国握手会が開催されていた。そこで起きた「事件」。

当時、スケジュールの都合で、全国握手会と個別握手会を二日連続で執り行う、ということもよくあったことだ。

詳細は上のリンクをクリックしてもらえればとは思うが、本当に簡単に言うならば、握手会列に並んでいた男が発煙筒を炊いてレーンに投げこんだ、というのが事の顛末だ。

そしてこの男、上記にあるとおりナイフを持ち込んでもいた。

もちろん未遂には終わったものの、全国ニュースで欅坂の名前を聞いたときほどの衝撃は、後にも先にも受けたことがない。紅白でメンバーが倒れたときとこのときは生きた心地がしなかった。

 

確かに、容疑者はその場で取り押さえられて連行され、その後翌日の個握も開催されたと聞く。

さすがに、引いた。

容疑者にはらわた煮えくりかえるのは当然なんだけれど、例えばその日の欅坂運営の公式コメントがこれ。

 

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いや、今見てもドン引きの無味乾燥っぷりである。

事務的な言葉しか並んでおらず、想いも血も覚悟も何も感じられない。

この頃の欅坂運営は一事が万事でこのありさま。絵に描いたような事務的な反応しかできていなかった。愛情も何も感じない。よくもまあこれだけ何も心に響かない文章が書けるものだ。誰かが卒業するときもそう、誰かがこうやって事件に巻き込まれてもそう。

そりゃ、容疑者が逮捕されて、発煙筒を片づけりゃ握手会はできるかもしれない。表面上は。

でも襲われたメンバーのメンタルケアは?

ともに活動しているメンバーが襲われたと知ったときの、他のメンバーのケアは?

それなしで、ファンの前に立たせるの??

その場だけ取り繕ったとしても、そのメンタルの部分が回復できてないと握手のブースに立てないんだよ。しかも年頃の女子でしょ。

何が「明日の個別握手会は予定通り開催する予定です」だよ。

よくそんなことが平気で言えるよなって本当に憤慨したのを覚えている。

 

全国握手会はミーグリでもペアレーンなどとなっているが、ミーグリでのペアというのはなかなか考えオチな気もするけど、実はこのリアル全握からきている風習なのである。リアル握手会のペアレーンは、同じ場所に二人のメンバーがいて、1枚で二人と次々に握手できる醍醐味があった。もちろんそれでも問題はあって、片方を推しメンにしている人が、もう片方のメンバーと握手せずに素通りして泣かせてしまった、という出来事があったのを記憶している。

 

襲われそうになった次の日にも握手会を開催しようとした運営。

推しメン以外とは握手しないことで相手を傷つけたことも気づいていないヲタク。

 

どちらも、最大限に相手の心を慮るということができれていれば、絶対に別の結論になったはずなのだ。

血も涙もない。

自分がどういう行動をすれば、相手がどう思うか、という想像力すら欠如している。

そして、そんな人間が増えている。

 

 

事件を起こした男は容疑者となり、起訴されて被告となった。

そしてこの男の言い分も、まぁ意味不明というか、身勝手というか、なんでそんなことにメンバーが犠牲にならんといかんのか、全くもって説明がつかなかった。

そんなことに巻き込まれたメンバーがかわいそうすぎる。

そして、発煙筒を投げられたメンバーのいたレーンはもちろん、状況がわかってくるにつれて他のブースにいるメンバーにも当然その詳細が耳に届く。そうなると、握手のモチベーションがどうしても下がったり、あるいは情緒不安定になるメンバーも出てくる。

それでも握手会を強行しようとしたのだから恐れ入る。誰がどういう判断をしてそうなったのかぜひ説明してもらいたかったくらいだ。

 

発煙筒が投げられたのは、平手友梨奈×柿崎芽実のレーンだった。

芽実はとにかく平手が大好きで、それを隠そうとしなかった。このときはどうだったかわからないが、プライベートでも親交のあった二人なので、今こそゆっくり二人で遊びに行ったりしてほしいなぁと思うこともあるが…

 

芽実はこのときのことを一切語ることはなかった。当然といえば当然だ。

大好きな平手友梨奈と一緒のレーンが、こんな意味不明な輩のためにぶち壊されたのだ。

しかも、平手も自分も襲われたかもしれなかったのだ。

芽実の受けたストレス外傷は実は相当な深さだったかもしれない。

 

そして、平手ももちろん、今に至るまで一切語ってはいない。

いないが、芽実もそうだけど、実に多感な年頃にこんな仕打ちを受けたわけで、それが平手のメンタルに及ぼした影響は決して小さくなかったに違いない。

 

よく言われるのだが、平手友梨奈は決して最初は「笑わないアイドル」などではなかった。

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その前から予兆はあったかもしれないけれど、どうもその事件の後から、平手の様子がおかしくなったように、私は見て取れた。そういう具合に、どうしても繋げて見てしまうのが、2017年のTIF2017。このときの平手友梨奈の様子は、おかしいなどというレベルを超えていた。

 

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「休ませてあげてほしい」という殊勝なコメントも数多く来ていたとお聞きしたものの、実はもっと根が深い問題だった気もする。今となっては。

 

というわけで、もしかしたら平手友梨奈の性格まで変えてしまった事件の一つなのかもしれないのである。もっといえば、そのせいで欅坂46というグループの歴史にまで、影響を与えてしまったかもしれない事件なのである。

 

 

 

 

その日を境にして、平手はほとんど握手会に出なくなった。

 

 

欅坂46というグループにおける大事件。私は未だにあの、名前をここに記すのも憚られるようなあの男のことを許してはいない。オマエのその一本の発煙筒が、もしかしたら何人もの女性の人生までも狂わせてしまったかもしれないんだと。そう思うと悔しいしやりきれない。

グループの運命を変えた可能性まである、それも大事件ではあるけれど、…それより何より、たとえ相手がアイドルだろうが知り合いだろうが、こういう行動をしたらどう思うだろうという思いやりが持てないことが許せないのだ。

 

 

 

 

その後はご存知のとおり、欅坂46は平手が握手に出ようが出まいが、伝説を残し続けた。

そして、活動は休止した。

 

 

 

もしあのとき…

発煙筒が投げられてなかったら。

平手も芽実も気分よく握手を終えられていたら。

 

その後に待っていた欅坂46の未来とはどんなものだったのだろう。

 

 

 

涙。

 

今やこれしかないとわかってはいても、気持ちが叶うはずのない世界線を夢見てしまう。

 

 

 

そんな、私たちにとっては忘れたくても忘れられない、そして欅坂に、平手友梨奈に対する想いが深ければ深いほど、あの男のことが許せないという一日。

それが、6月24日なのである。

 

そして…これが大切なことなのだけれど。

グループや個人の人生を狂わす可能性があると知りながら、それでも魅力を訴えたいのが、握手会のもつ「惹きつける力」なのである。

だから、昨日のブログと対を為すのが、今日のブログということになる。

 

 

 

明日は、平手友梨奈21回目の生誕祭、である。

 

 

 

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