櫻坂日向坂の上り方

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僕なんかこのまま君のそばにいちゃダメだー日向坂46、復帰即センター小坂菜緒の想いに迫る 2022年6月1日付

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www.hinatazaka46.com

 

本日、日向坂46の7thシングル「僕なんか」が発売となった。

渡邉美穂のラストシングルでもあり、小坂菜緒の復帰シングルでもある。

美穂の話は改めてするとして、昨日は日向坂全体としてドキュメンタリー映画に被せた私見を述べたけれど、発売日でもある今日はどうしても小坂菜緒の話をしておきたい。

 

まずはおかえりと。

 

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日向坂には読書少女が何人かいて、やはり普段から活字に触れる機会のある人は、自分が文章を書くときに選び出す言葉が一味違う。自分が普段から接している言葉たちを無意識のうちに使うのだろうと。それは、こうやって書いている私でも同じことではある。

彼女のブログがおひさまから好評なのは、おそらく、等身大の彼女自身を表す言葉を、自らよくわかっているというその絶妙さにあるのではないかと感じている。加えて、おひさまが知りたいと願っていることをまるで見透かすかのように、先手を打ってくるところもさすがだなと感じることはある。

 

 

 

 

休養を知らせるブログ。

www.hinatazaka46.com

 

とても印象的だったのは、おひさまに向けたメッセージの、このくだり。

 

ここで1つ、小坂と約束して欲しいことがあります。
どうか、お休みという事を悲しまないでください。
またココに戻ってくるために、小坂に、少し時間をください。
離れず、忘れず、待っていてください。

 

つまり、お休みにはなってしまうものの、復帰する前提でこの文章を書いていることがよくわかる。いや、それしかないと言ってもいい。この言葉は、実はとても重かった。

重すぎて、逆にこの言葉に自分を縛ってしまわないかという心配さえあった。

 

何故なら、おそらくこのときの小坂菜緒が考えていた以上に、休養というのが別の時間軸を進みすぎてしまうものであるからだ。

そしてそこから元の世界線に戻るときには、とてつもないエネルギーを必要とするからだ。

そんなことが彼女に耐えられるのかと。

医者に静養を求められるくらいの彼女に。

 

自分が休んでいる間にも、当然日向坂46は動いていて、その間にもレッスンやらバラエティやらでメンバーはめざましく活動している。そして、もちろんその分成長する。ところが、自分はどうだと。メンバーでありながらずっと休んでいて、一歩も踏み出せずにいる。そんな成長著しいメンバーとの差がどんどん広がっているように思えてくる。

もちろん復帰はしたい。元気になったら戻りたい気持ちはある。けれど、みんな成長しているその場所に、ずっと成長が止まっていた自分が帰っていって果たしていいものか。逆に迷惑をかけてしまうのではないか。大好きなメンバーに迷惑をかけることだけはどうしてもしたくない。それならば…

 

小坂菜緒という人の性格を考えたとき、そこまで思い詰める可能性は当然あった。

 

だから、私が言う「おかえり」という言葉は、額面ほど軽くない。本当に、心の底からありがとうと、よくぞ帰ってきてくれた、帰ってくるという決心をしてくれた、という重めの意味合いが入っているのだ。

 

 

 

 

日向坂46は、ハッピーオーラ全開で、観ている人を楽しませる、幸せにするというのが代名詞になりつつあって、それに合わせたかのような曲が多い。表題曲もそちらの路線が多く、逆に3rdのこん好きがかなり冒険したなというイメージがあるくらいだ。

そんな日向坂が、かつての欅坂46によく言われたような「笑わない」楽曲に挑戦するという、そういう紹介のされ方がなされていた。ならば、なぜそんな曲に挑戦したのか。それはただ冒険をしたというだけの話ではなく、私はこの曲こそまさに、秋元康小坂菜緒に当て書きをした歌詞だとしか思えないのである。

 

「僕」=小坂菜緒

「君」=日向坂46

 

あれだけの存在感で、あれだけ多くの人から愛され、あれだけ誰もに必要とされているにもかかわらず、本人は不安でいっぱいである。それは当然、ブランクのあったところにいきなりセンターとして復帰するという決断からきているはずで、やはり自分がここでいいのかという気持ちと戦っていたと考えるのが自然だ。そして、前述のとおり、日向坂に、メンバーに迷惑をかけることを何よりも嫌がるはずの彼女が、こう考えたとしても不思議ではない。

 

僕なんか このまま

君のそばにいちゃだめだ

募らせた想いを どんな言葉で伝えればいい?

僕なんか このまま

遠くで盗み見ながら

情けない自分に 諦めろと呟くだけ

初めから間違ってた 愛しさの方向

 

帰りたい。でも帰るとグループとしてはどこかで停滞を強いられる。それも自分のために。

だから、戻らないほうがいいんだ。それがグループのためなんだ。

諦めるしかないんだ…

 

私の予想なんか、間違ってくれていたほうがいい。本当にそんなことを考えていたとしたら、大声で否定したいところなんだから。

どれだけみんながあなたの帰りを待っていたことか。

センターだとか、そうでないとか、そんなことどうでもいい。

日向坂の隊列に、小坂菜緒がいないことのなんという喪失感か。

何か足りない、などという言葉では形容できないほどの、喪失感。

確かに、日向坂は全員が4番バッターと言っていいほど、センターを務めることができるメンバーだらけだ。でもそれじゃだめなんだ。それはまた、小坂菜緒が真ん中で描く世界とは別のものになってしまうんだ。その世界は、もちろんそれで尊い。でも、別物だ。

 

小坂菜緒だけではない。22人、全員が揃って初めて、やはり日向坂46は完成されるんだと、つくづく思う。なんやかんやで、いないメンバーが多かったこともあって、余計にそう思うんだ。

 

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もし私の願い叶わず、私の予想が当たってしまっていたとしたら。

本当に心の底から、おかえりとありがとうを改めて言いたい。

心が後ろ向きになっていたとしたら、前向きに復帰するというのはそれに抗うエネルギーが必要なわけで、それは生半可な自分との戦いでなくなる。

そして、それに打ち克ったことになる。

 

もしそうだとしたら、あなたは十分に強い。十二分に強い。

 

 

 

 

最後に、もう一つの、もしも。

 

もし本当にあなたが復帰せずに卒業まで視野に入れていて、でも帰ってきてくれた、とするならば。

僕なんか、とネガティブになる主人公の気持ちが誰よりもわかるはずだし、それでいてそこから本当は前を向きたいんだ、ポジティブに生きたいんだという気持ちも、痛いくらいわかるはず。

この曲をセンターとして、見る人に訴えかけるのは、やはりあなたしかいないということになるんだろう。

 

 

 

復帰即センター。負担とか、大変とか、こちらがネガティブな言葉を発したくなるところだけど、敢えてそれは言うまい。

自分なりに、楽しんで。

あんな人気グループで、0番の位置を求められる人など、広いこの世に何人もいるもんじゃない。

 

 

神に選ばれし人なのだからあなたは。

 

 

 

 

 

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