車間距離の空け方を知るー2022年5月2日付
車間距離の空け方を知る
そこさくでは、「車間距離」のスタジオライブがあった。
昨日のJAPAN JAM2022のセトリでは、4thカップリングのパフォーマンスが解禁されることはなかった。
つまり、初披露である。
カップリングは、欅坂の時代からずっとそうだけど、必ず通して聴く。
どれかだけ聴く、ということはほぼなく、だいたいいつもひと通り聴いている。
ところが不思議なことに、それでも頭で流れ続ける曲というのは、結構決まってくる。
4thカップリング、全部いい。甲乙つけ難いくらい。
でも昨日は、何故かこの曲が朝からずっと頭から離れなかった。
そういえば今日一日 #車間距離 が頭の中でエンドレスに流れていて、しかもスタジオライブあるの知らなかったからのけぞるくらいびっくりした😅
— 🌸🎨🧢🏦 川 島 雅 隆 ◢͟│⁴⁶ 🌳🐴🗒☀️ (@hiroty0526) 2022年5月1日
フルで観たいね早く♪#そこ曲がったら櫻坂 pic.twitter.com/mHMjWgalPd
恋愛を車間距離に喩えた歌詞で、この比喩で全編構成するというのは秋元康のお手のものである。
関係ないけれど、恋愛と車の比喩を使った秋元康の作詞曲といえば、私はAKB48の「法定速度と優越感」が真っ先に浮かぶ。
あの歌詞は相当考えオチな気もするけれど、まあそれはそれとして。
喩えで来るのならば、車間距離を、グループとヲタクの距離感で考えてみることもできる。
後述するけれど、乃木坂に加入した中西アルノ・岡本姫奈をどうしても受け入れられない乃木ヲタの心にあるのは、乃木坂46の理想型であると思う。自分たちの理想とするグループに、あんな過ちを犯した人間が入るのはどうしても許せない、という、理想からの排除の論理。
裏を返せば、その人の中に相当強く乃木坂が棲みついている証左である。
個人的にはそれをいいとは思わないけれど、理解はできないことはない。
翻って、櫻坂46日向坂46と私の間の「車間距離」は如何程だろうか。
実際の車間距離のように目に見えてわかるわけではないので、確かに自分で判断するのは難しい。
だからこそ、これを常に頭に置いておくほうがいいのかもしれない。
目的地 一緒なら そんなに近づかなくてもいい
あなたのこと 見失わないよ
適度な距離感というのは、意識しないと達成できないもの。
ハートは追突しないようにしないと。
増本綺良に救われたのはヲタクだけではなかった
きらこが最近特に可愛くなったのはもちろんだけど、それ以上に、一期生にここまで言わせる存在となっていることが妙に感慨深い
— 🌸🎨🧢🏦 川 島 雅 隆 ◢͟│⁴⁶ 🌳🐴🗒☀️ (@hiroty0526) 2022年5月2日
きらこにとっても素晴らしい話だけど、そこまで言える後輩ができた一期生に良かったねと言いたい#そこ曲がったら櫻坂 #増本綺良 #齋藤冬優花 #小池美波 #上村莉菜 pic.twitter.com/lftDehMgEz
おそらく櫻坂をずっとご覧になっている方の多くがそうだと思うけれど、増本綺良に感じる空気というのは他のメンバーのそれに比べると相当異質だ。もちろんいい意味で。
加入当初からそのことは感じていたが、一緒に活動しているメンバーの方が強くそのことを感じていたのだろう。
例えば、卒業した守屋茜とあれだけ仲良くなったというのは、やはり何かが他と違うことを示している。
でも、今になって考えれば、その異質さこそが、欅坂46、そして櫻坂46にこそ必要なものだったのだ。
一期生の立場で考えてみる。
自分たちが一から築き上げてきて、社会現象に近くなった欅坂46から、卒業生が出始める。何がしかの閉塞感が覆い始め、しかもその状況をどうしていいかわからない。9thは発売できない、先がどうなるか見えない、そんな中で加入が決まった新二期生。新しい力を得て、ここからまた進んでいこう、そう前を向き直したところに、コロナ禍。満足な活動もできないまま、改名の発表。
今、櫻坂46として活動している一期生全員に、心から感謝の意を示したいのは、この状況の変化をよく耐え抜いて、今も笑顔でそこにいてくれることである。
当然、周囲のサポートもあっただろう。メンバー同士の助け合いももちろんあったはず。
とはいえ、心身の不調を訴えてもおかしくないレベルであった。
そんな一期生を救ってくれたのは、私も後輩たちだと思っている。
二期生に感謝したいのは、本当にその部分である。
それにしても増本綺良が、そこまで一期生の心の奥深くに棲みついているとは。
彼女の「愛すべき異質さ」は、ヲタクの間で戸惑いの中で受け入れられ、櫻坂の一つの名物になっている。
欅坂46は決して失敗でもなんでもないとは思うけど、後期は誰もが認めるほどの閉塞感があったのは事実だろう。でもそんな空気を一変させてくれたのも二期生であり、中でも彼女の存在は大きかった。
洞察力のある人は、頭がいい。
周囲を観察し、そして自分にできる最適なことを探し、実際に行動する。
これができる人が、愛されないわけがない。
変化球を投げているように見せかけて、相手の心を真ん中から射抜く。
櫻坂の楽曲を伝える増本綺良に、実はそんなふうに射抜かれている人が多いのかもしれない。
櫻坂46とラジオ番組との相関性
この後、20:05〜放送のNHKラジオ第1「さくらひなたロッチの伸びしろラジオ ほぼ2時間拡大スペシャル」に #小池美波 と #武元唯衣 が出演致します📻
— 櫻坂46 (@sakurazaka46) 2022年5月2日
また、21時台〜 #菅井友香 と #井上梨名 が出演いたします✨
ぜひお聴き下さい🌸#のびらじ#櫻坂46https://t.co/q1XeGk9OvB pic.twitter.com/yqYyZ5tBG3
『#のびらじ ほぼ2時間拡大スペシャル』
— さくらひなたロッチの伸びしろラジオ (@nhk_nobishiro) 2022年5月2日
この後、午後9時05分から第2部がスタート!🌸#ロッチ#櫻坂46#菅井友香#井上梨名#秀島史香#アオコポーズ pic.twitter.com/9O4u7D1lfs
GWならではというか、普段は仕事なのでほぼリアタイで聴けない「のびらじ」が、たまたま2時間SPということで、全部聴けた。
最近は櫻坂のメンバーも、テレビラジオ含めて各メディアに相当露出しているので、なんとなく安定感が出ている印象がある。
例えば今日のメンバーなんて相当考えられている。
小池美波はもともと吉田照美氏とラジオをやっていたし、菅井友香がレコメンを4年やっていたことは今更な話だし。
武元唯衣は松田里奈と並んでこういうときに真っ先に名前が上がるメンバーだろうし、井上梨名は自分で滑舌を売りにしているくらいなので、それを克服しようと懸命に取り組む姿は共感を呼ぶ。
ラジオへの適性のあるメンバーも多いはずなのに、いささか疑問なのは、櫻坂46の冠ラジオ番組が少ないことだ。
こち星は確かに櫻坂の冠番組ではあるけれど、逆に言えばそれだけ。
よくグランジ遠山氏が言葉にしてくれるのだけれど、本当に謎だらけで仕方がない。
乃木坂の番組があるのはよくわかる。日向坂の番組もメンバーのキャラに合っていてとてもいい。
櫻坂だけ少ないのは、実によくわからない。
適性がないわけではない。なければそもそもゲストにも呼んでもらえるはずがない。
実際のところは、FCコンテンツの「さくみみ」で、ラジオの進行めいたことはしているので、経験値がないわけではない。尾関梨香や松田里奈といったラジオのレギュラーも確かにある。でも、冠番組の少なさは否めない。
何が原因だろうか。
結構以前からずっと疑問に思っていることではある。
#菅井友香 のちょっとお時間よろしいかしら?、NHKでも文化放送でもTOKYOFMでもニッポン放送でもいいのでぜひ🙏#のびらじ
— 🌸🎨🧢🏦 川 島 雅 隆 ◢͟│⁴⁶ 🌳🐴🗒☀️ (@hiroty0526) 2022年5月2日
応援する側の理想が誰かを傷つけるとき
【ブログ更新 5期生リレー】 皆様へ 岡本姫奈 https://t.co/MYuvo5Or0t pic.twitter.com/msuM6SdoUa
— 乃木坂46 (@nogizaka46) 2022年5月2日
畑違いだけど、どうしてもこのことだけには触れたかった。
それにしても、乃木坂5期生のことは本当に大変に見えた。少し俯瞰で見ていた私たちにさえそう見えたのだから、当事者や乃木ヲタの皆様にとっては言葉で言い表せない時間が続いていたことだろう。そして、それはまだ収束しているわけではない。
中西アルノと、岡本姫奈。
乃木坂46が存在し、そのメンバーが存在し、そんな彼女たちを応援する人がいる。
その誰もに乃木坂とはどういうものか、という理想がやはり存在し、でもそれは一枚岩でもなく、意外と各人によってバラつきがあったりする。ヲタクの皆様は言うに及ばず、もしかするとメンバー内でも齟齬があるかもしれない。
でもよく考えれば、それは当然の話で、全員の理想が完全に一致している方が難易度は高い。
そして、それはもちろん乃木坂に限った話ではない。
ただずっと見ていた限りではあるけれど、例えばSNSで自分の意見を発信する乃木ヲタの方には、自らの乃木坂の理想に合わないものは徹底して排除しようという傾向が見て取れた、ということ。
ヲタクにこれだけ歓迎されない形で加入するメンバーというのも、過去に見た記憶がないし、今後もおそらくそうは出てこないだろう。
確かに、茨である。
彼女たちのしたことは、少なくとも褒められるようなことではなかった。それは事実だ。でもそこを飛び越えて、ヲタクが自分たちの持つグループの理想に合わないと判断した彼女たちを徹底して排除しようという傾向ばかりが目について、どうにも気分は良くない。
一つだけ間違いなく言えることは、文字通り0からの、いや、もしかしたらマイナスからのスタートになるのがわかっていて、それでも活動に意欲を示すというのは、常人にできることではないということ。相当なメンタルをもってしても、貫けるかわからないほどの茨の道なのだ。それをやる、と決断することがどれだけ重く、どれだけ壮絶か。
理想を追い求めることは、決して悪いことではない。むしろ必要なことであるとも感じる。
だが、同時に必要なものがある。
それは、理想に固執しすぎないこと。
何事もそうだけど、固執すると依存が生まれる。依存が過ぎれば、執着という次のステージに移る。
執着は、甘えだ。
執着が最も嫌うのは、変化だ。
自分の理想が強ければ強いほど、変化が最も怖い。
そんな揺るぎない理想のみが自らの正義となり、それを振りかざすことで誰かが傷ついたとしても、その人が悪いという論法になってしまう。誰かを許すことができない人間が誕生してしまう可能性を孕む。
とはいえ、乃木ヲタに中西岡本を今すぐ許せ、と言っているわけではない。
どうしても許せない、という気持ちが全くわからないわけではないからだ。
部外者が言えることは、そう多くはない。
多くはないけれど、許せないにしても、やはり言葉は考えてほしい、ということだろうか。
ある意味最悪の状況からスタートする二人を、応援していこうとしている人もいる。でも、理想主義に囚われていると、応援しようと思っている人にまで強い言葉を投げかけ、それを自分で悪いと思えない思考回路が生まれてしまう。
冷静になろう。
お願いだから。
そんなことで誰かを傷つけるような人間に、あなたはなりたいのか。
夏には、日向坂46に4期生メンバーが加入する。
近い将来、おそらく櫻坂46にも3期生が加入することになるだろう。
私は今の乃木坂界隈の動きを見ていて、本当に感じる。
本気で自分を高め、本気でグループのことを愛し、発展させていくことに寄与するメンバーなら、私は誰であっても推す。
誰しも、道を踏み外した過去はあるだろう。私もある。
要は、前を向く心なのである。