櫻坂日向坂の上り方〜川島雅隆的編集後記

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記憶の底で、心にずっと寄り添う楽曲であれー櫻坂46「五月雨よ」MV解禁 2022年3月11日付

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つくづく、感情を理論で説明することが、いかに愚かなことかと感じさせられる。

もちろんその感情にも本当は原因があって、それが自分で気づいていないか、或いはいろんなものが混ざり合ってわからなくなっているだけか、そういう事情もあるだろうけど。

でもそれを探るということは、極めて無粋だし、そもそも意味を感じない。

 

涙が流れる。

その自分を享受し、その状態に身を任せる。それでいいのだけれど。

敢えてその、愚鈍で無粋で無意味なことをやってみようと思う。

 

櫻坂46、4thシングル表題曲「五月雨よ」MV解禁。

 

 

 

 

櫻坂46を、欅坂46からずっと見てくると、勝手に歴史の証人の立場に自分を立たせることになる。

もちろん、本当の歴史の証人は当のメンバーたちであり、彼女たちを支えるスタッフの皆様であるのは間違いないのだが、表だけしか見ていないとはいえ、そして真実の全てではないとはいえ、一部の「真実」をずっと見てきた自負がある。

 

様々な事象があり。時にはその節々での彼女たちの心情にも触れ、それによってこちらの感情が爆発したり、しそうになったこともあった。

 

ずっとその流れを見てくると、今ここまで来て、この曲を情感たっぷりに歌えるグループに昇華したことが、こんなに尊さの塊になるのかと。

 

切り取られた瞬間瞬間に、尊さの光が放たれる。

 

 

 

 

 

今回のMVは16mmフィルムで撮影されたという。

その違いは、最初に見た瞬間にわかった。

 

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何が違うのか、細かいことはわからないものの、一瞬でその違和感にだけは気がつく。

でも結果的に、これが倍の涙を誘う。

 

 

当然の話だが、彼女たちの全てを知っているわけではない。私たちに見せない、見せられない部分はあるだろうし、それは何も彼女たちに限った話ではない。もっといえば、私たちの方だって彼女たちに見せたくない面はあるだろう。それはお互い様、というものだ。

それを前提として、敢えて言う。

櫻坂46には、全てにおいて器用なメンバーがなかなか存在しない。

でも、何でもソツなくこなすということが、それほどいいとも私は思っていない。

不器用だからこそ、人間味があって。

不器用だからこそ、それを克服しようとしている姿が愛せる。

一人の人間として、何かに悩み、嬉しいことも悲しいことも、私たちと同じように経験しながらそれでも日々を生きていく。

 

アイドルは偶像だ。そうかもしれない。

でも、間違いなく言えることは、その場所に確かに存在している。生きている、ということ。

私たちと同じ人間であるということ。

であるならば、私たちと同じ感情を有し、いろんな想いを経験しながら生きているのだって同じはずだ。

 

その一端でも目にしてきた私たちが、彼女たちに感情移入して、その姿に涙を流すのは、極めて自然なことである。

 

欅坂46は、ムーヴメントにまでなった。

名前が売れる、ということは、虚実入り乱れたいろんな話を駆け巡らせる。

アイドルグループとしては大きくなった彼女たちであったとしても、それをうまく泳ぎ切れるほど個人個人が成長していたかというと、とてもそうとは言い切れない。

だから傷つく。

傷ついて、傷ついて、涙に明け暮れて。

最後は、自分たちの存在の基盤であるグループまで、改名という形での変化を余儀なくされた。

 

そんな彼女たちが、あんな柔らかい表情で、人を想う気持ちを歌う。

 

その一連の過程を知りながらそんな表情を見て、涙しないという意味がわからない。

 

 

 

 

例えば、櫻坂を代表する曲になるだろうとか、売上がどうなるこうなるとか、MVの再生回数がどうとか、他のグループと比べて云々とか、確かにそれらもビジネスとしては大切かもしれない。

 

大切かもしれないけど、下世話だ。

 

心に響くものというのは、時としてビジネスと相容れないことだってある。

 

本当に心に響くものであれば、時が経ってもずっとずっと残る。

残りさえすれば、そこから少しずつでも伝播していく。

 

楽曲そのものが、歴史の証人になるのだ。

 

短い期間で売れて、そのまま消えていく。記憶にも残らない。そんな消耗品のような曲なんて、櫻坂46には似合わない。

 

心に残り、そしてずっと寄り添う。

 

そんな楽曲こそが彼女たちにふさわしい。

 

 

 

 

「五月雨よ」

 

この曲はそんな曲になってほしいし、なってくれると信じている。

 

 

 

 

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