武元唯衣の魂を受け止めることはできたのかーあなたにありがとう2021 2021年11月23日付
武元唯衣の熱さを感じるとき、胸に迫る何かがある。
それはブログの文面でもそうだし、本人のコメントでももちろん感じること。
欅坂から櫻坂への過程の中、相当な葛藤の狭間でもがいていたことは容易に想像できる。
それが2021年にどういう答えになったのか。
やはり彼女の場合もBACKS LIVEがその象徴だった。
BANに限らずだけど、欅坂・櫻坂の曲の中には、演るほうも観るほうも魂を揺さぶられる曲がたくさんあって、私はよく口にするのだけど、演る側が全力で投げてくる以上、受け止める側である私たちにも「観る覚悟」を必要とされる。
全身全霊には、全身全霊で。
言葉が違うのを承知で言うと、これはある意味、彼女たちと私たちとの魂の戦いでもあるのだと。
演じる、そして観る。対峙する以上、そこには伝えられるか、そして受け止められるかの戦いがある。私はそう感じている。
BANは魂だ。そういう意味で。
大沼晶保のBANも痺れた。
齋藤冬優花のBANにも、さすがの洗練さを感じた。
武元唯衣のBANにも、彼女がおそらく今まで感じてきたであろう葛藤が乗った魂が、そのままオブラートなしにぶつけられ、受け止めるのに必死だった記憶がある。
でも、それでいい。それでこそ櫻坂46の真骨頂。
武元唯衣、といえば、もう一つ。
バラエティにおける「強さ」を再確認した年でもあった。
他にもたくさんあるけれど、印象に残ってるのはこれか…
松田里奈や井上梨名もそうだが、このタイプが確かにかつての欅坂にはなかなかいなかった。これができるようになったのは、グループとして大きい。確かに大きい。
魂で魅せられる人。そして、バラエティで自分の立ち位置と振る舞いがわかる人。
天性の部分もあれば、育てられた部分もあるとは思うけど、その要素があるということがどれほど貴重であるか。
惜しむらくは、まだ外番組への露出が少ないこと。
2022年はその辺りの期待を高めたい。
もちろん外番組では、まだ武元唯衣という存在を知らない共演者、そして視聴者がいる中での「戦い」となる。もちろんまだまだ櫻坂の中だけでの「強さ」の部分はあるのだろう。だけど、挑戦する甲斐はある。
あの気持ちの強さが、必ず結果に導いてくれると信じている。
2022年。
櫻坂46としても2年目となる。
世間的な評価で言えば、欅坂を引き継いだグループとしての評価も混ざり、さらにそこに1年目という祝儀も加わっていた感はある。
2年目は確実に、誤解を恐れず言うならば、欅坂のことを彷彿とさせないグループとならなければならない。
そのために、彼女にかかる期待は大きい。
そしてそれを、きっと彼女は知っていることだろう。