全員選抜に対する回顧と憧憬ー櫻坂46、3rdシングル「流れ弾」発売決定 2021年8月8日付
シングルやアルバムにはそれぞれ、活動期間、というものがあるようです。
スケジュールを見ていると、今で言えば、例えば個握や全握に当たるミーグリ、或いはミニライブに当たる配信ライブなどが先に設定されていて、それらが終了するまでがその期間、ということになるのでしょうか。
そういう意味では、櫻坂46は既に2ndシングルの活動期間を終えていると言えます。
欅坂46だった頃、確か7thくらいまでは、この期間が終わる前に次のシングルが発表され、ほぼ間を空けずに個握や全握の日程が決まっていきました。ですので体感的には、かなり連続して握手会が行われていたような錯覚が起き、どうやらそれはメンバーも同じだったようです。
ご記憶ある方がいらっしゃるかどうかわかりませんが、まだひらがなけやきが単独デビューすることが発表されていない頃のSHOWROOMで、きょんこが8th握手会の話に触れたとき「え…と、8thだよね?」とかなんとか発言して「ん?」と引っかかったことがありました。
勝手な想像ですが、おそらくこの頃にはひらがなの単独デビューが決まっていて、メンバーもそのことを知らされていたと思うんですが、そのデビューシングルの握手会と一瞬混乱したのではないかと思われています。今となっては懐かしい話😁
つまり、それだけ握手会が連続していたとも言えるわけです。
話が脱線してしまいましたが…
その後、8thの活動期間を終える頃になっても9thの声が聞こえて来ず、その辺りから欅坂界隈では不安が広がっていったのを覚えています。そして、その9thはここで改めて書くまでもないでしょう。
Twitterの櫻坂界隈が、2nd期間が終わろうとするのにまだ3rdの声が聞こえて来なくてソワソワしてたのは、おそらくそういう理由があるのではないかと思います。でも、今運営が停滞させようとする理由はあまり考えられない。あるとしたらコロナが変数になるくらいですが、それもミーグリや配信ライブが一つのシステムとして構築された今となっては、シングルリリースに影響があるようにも思えないし。
気にならなかったと言えば嘘になりますが、そうは言っても特段心配はしていませんでした。必ず制作はしているだろうと。
そして、昨日。2021年8月7日。
PLAY at 10:20#櫻坂46https://t.co/blZt8qBktZ
— 櫻坂46 (@sakurazaka46) 2021年8月7日
この日、本来櫻坂はロッキンのステージにいるはずでした。
正直言えば中止になったときには憤りも感じたし、今もまだその想いはあります。ただその一方で、かつてないほどの感染拡大を見せている状況で、この当日になって開催ができたかと言われれば、医師会の要請云々は関係なく、疑問符をつけざるを得ません。
まぁ、それはそれとして。
おそらくこの日披露するはずであっただろうセトリを、公式から流してくれました。
珍しいことするなーと思いつつ、それほどまでに運営にもロッキンへの思い入れが強かったのかなと思ってたんですが…たぶんこのセトリが終わる頃でしょうか、次に、、、
Thank you for listening!#櫻坂46https://t.co/blZt8qBktZ pic.twitter.com/2HxEyKfSff
— 櫻坂46 (@sakurazaka46) 2021年8月7日
3rdシングル、発売決定の報。
ということは、もしかすると運営サイドとしては、ロッキンで3rdの発表をぶつけようとしていたのではないか、とも受け取れます。
考えてもみてください。櫻坂のファンだけがいるわけでもないロッキンのステージで、誰も知らない新しいシングルの発表をすることがいかにトリッキーで挑戦的なことなのか。
運営には様々批判も確かにあるのですが、こういうところが本当に惹きつけて離さない。
そして何より、リリース日ですよ。
10月13日。
私も最初は気づかなかったんですが、この日は、そう、あの日なのです。
ここまで気づいてしまうと、もはや早い段階からこのリリース日ありきで、3rdのレールが敷かれていたとしか思えません。思いつきなどで設定された日ではないと。
少なくとも、ロッキンの出演が決まった頃から考えられていたと想像できます。
そしてもしそうであるならば、櫻坂運営は日々強く「欅坂46」という存在を意識しながら物事を進めている、ということになりはしませんか。
だったら、わかってほしいこともあるのです。
何かあると3rdか!?の流れ、いつぞやの「いよいよ9thか!?」の流れに酷似してて、好きなんだけど色んな感情が混ざり合っている😅 https://t.co/FCOt5ReFsY
— 🌸🎨🧢🏦 川 島 雅 隆 ◢͟│⁴⁶ 🌳🐴🗒☀️ (@hiroty0526) 2021年7月23日
…3rd?
— 🌸🎨🧢🏦 川 島 雅 隆 ◢͟│⁴⁶ 🌳🐴🗒☀️ (@hiroty0526) 2021年7月25日
慌てんじゃねーよ皆の衆!
どうせそのうちしれっと出てくるんだからさ!👍
オレたちができることは待つことだけなんだよ!
櫻坂を信じるお前を信じろ! pic.twitter.com/P9x6Je5hye
ね!
— 🌸🎨🧢🏦 川 島 雅 隆 ◢͟│⁴⁶ 🌳🐴🗒☀️ (@hiroty0526) 2021年8月7日
だから3rdちゃんと制作してるはずって言ったでしょうが!👍
みんな慌てすぎ☺️
さぁ!そうなるとフォメもそうだし、櫻エイトもそうだし、カップリングもそうだし…
想いが忙しくなるね♪#櫻坂46 #3rdシングル #流れ弾 https://t.co/R6ilv7SGHN
さて、とても前置きが長くなってしまいましたが、本題はここからです。
本日8月8日深夜の「そこ曲がったら、櫻坂?」にてフォーメーション発表があるわけですが、まずここで私が気になったこと。
「櫻エイト」のシステムが継続されるのかどうか、です。
なにせ、もはやこのシステム、全ての根幹を為すものとなりました。エイトがあるのかないのかで、後の話が全部変わります。
もちろんファンの間でも賛否両論はあります。とはいえ、現実的に考えれば、特に言及がなければ踏襲される可能性が高いだろうというのが私の予想です。
仮にそうだとして、次はこのエイトのメンバーを変えてくるのかどうか。
表題センターを森田ひかるのままでいくのかどうか。
BACKS LIVEで覚醒した3列目メンバーをどこまで引き上げていくのか。
それとも、やはりミーグリの売上を重視した構成にしてしまうのか。
はたまた、表題楽曲の世界観に合うメンバーを優先するのか。
またこれで、様々な意見の交わし合いが行われることでしょう。
櫻坂は欅坂と同じく全員で、というのが走り出した当初からのコンセプトでした。
しかしその実、トリプルセンターにして、櫻エイトが全楽曲に参加し、3列目のメンバーだけが入れ替わるという、変則的ではありますが実質選抜制のシステムです。
そうなると、表題以外の3列目メンバーはやはり露出度が低くなるし、世間の認知度も当然低くなる。
櫻エイトに入る、いやせめて表題メンバーに入るために努力して、次のシングル表題に選ばれたとして、楽曲を構成する人数が変わらなければ、代わりに誰かが表題から外れることになる。
ずっとずっと疑問というか矛盾というか、全員で、という言葉がこれほど虚しく響くものもない気がします。
だから、個人的には3列目だけが入れ替わるというシステムは好きではない。
櫻エイトが好きではない、ということとは少し趣を異にしています。
全員で、という言葉に責任を持つのであれば、全員選抜しか方策はないと私は思っていますし、選抜制を採用するなら乃木坂のようなアンダー制度の方がまだはっきりしていると。
申し訳ないですが、どうしても理屈に合わない気がしているのです。
今でも私は、欅坂46の爆発力の一因は、全員選抜にあったと考えています。
全員で一つのものを作り上げる、そのことで力が増幅された、それが女たちの性格に合っていたのではないかとも思えます。もちろん私が彼女たちの性格まで存じ上げないので正確なことは言えませんが…
この辺りは運営との考え方の乖離があるのかもしれませんが、競争が全体のブラッシュアップを促すんだ、という体育会的なノリが金科玉条だとは私は思っていません。
もちろん、そういう場合はあります。私も小中学生を教えるときには、クラス指導のメリットとして敢えて成績で競争させることはありますし、それがいい効果をもたらすことも多いです。ただそれでも全てには当てはまらない。
欅坂メンバーの性格を誰よりも良く知る運営サイドでありながら、選抜→競争というシステムが彼女たちに合っているのかどうかがどうして読み違えられるのかと…あの9th選抜発表を見ながら感じたことは今も変わっていません。
なんなら、今の方がその想いは強いです。
その想いを強くさせてくれたのは、BACKS LIVEであり、W-KEYAKI FESでした。それは間違いない。
1st、2ndと、櫻エイト、3列目メンバー入れ替えという制度を進めて、運営が描いていたような効果はどれだけあったのでしょうか。エイト継続か否かで、その答えが出る気がしています。
繰り返しますが、誰かが入ることによって、誰かが外れてしまう、つまり必ず誰かが涙に暮れる状況を生み出すこのシステムにどうしても賛成できないのです。甘いと言われればそうなのかもしれませんが…
もっと言えば、なぜあんな不思議ななシステムを構築してまで、選抜制に拘っているのか、その真意は今もってわかりかねています。
推しメンが選ばれたからよかったね、という話ではありません。
推しメンが選ばれなかったから悲しい、という話でもありません。
誰が選ばれても、誰が選ばれなくても、正直言えば自分の中でしっくりこない。
だとすれば、システムそのものについて、私が納得できていない、ということなのでしょう。
もちろん、一ヲタクの納得なんて全く関係ないことは重々承知しています。
それに、生放送で今日フォメが決まる!ということでもない限り、とっくに「その形」で走り出しているはずなのです。
たとえそうであっても。
全員のポテンシャルが高く、誰がどのポジションを務めても必ず絵になると分かった今となっては…
櫻坂46。
彼女たちが最も輝けるのは「全員選抜」以外にないと、私は強く思っています。
それはともかく。
この3rd、期待はどうしても高くなります。
おそらくその期待に応えようと、メンバーは今必死に戦っていることと思います。
双方の想いがぶつかり、混ざり合って一体何が生まれるのか。
まずはそのスタートを、しっかりこの目で確認しようと思います。