つくづく、感情を理論で説明することが、いかに愚かなことかと感じさせられる。 もちろんその感情にも本当は原因があって、それが自分で気づいていないか、或いはいろんなものが混ざり合ってわからなくなっているだけか、そういう事情もあるだろうけど。 で…
2022年3月6日。受験生に最後の授業をして夕方には帰り、夜にはしばらくぶりでツイキャスを行なった。 キャスはその場だけの話もあるので、内容について多く語る気はないけれど、実はその中で話していたことの一つに「日向坂46の東京ドーム公演で何が起きるか…
あるとき、Twitterでよく見かける「note」というブログが気になって、試しにどんなものか使ってみようと思ったのがほぼ一年前。 ちょうどこの頃に円盤化された欅坂のドキュメンタリー映画の感想を一本書き、はてなとの違いを感じてこちらに戻ってきた、とい…
世の中を思えばすべて散る桜のようだが そうしたはかないわが身をどこへやればいいのか 西行から批評を頼まれていた20代の藤原定家が、大先輩の歌の批評を2年以上も躊躇していた。 ある日西行が病に臥したと聞き、急いで批評を送ると、西行がとても喜んだ、…
(私がお前を愛しく思うように)一緒に愛しいと思っておくれ、山桜よ。この山奥では桜の花の他に知り合いもおらず、ただ独りなのだから。 前大僧正行尊が厳しい山岳修行の最中、思わず美しい山桜を見かけ、山奥でひっそりと咲いている山桜に、孤独な修行中の…
紅色に照り映える桜の花に、 それだけでも美しいのに雨までも降って 一層濃く染めて色つやを増して美しくなった。 一条大納言歌合出詠。 4月6日発売なので、桜の季節に五月雨が降ることはないけれど、こちらは一年中咲き誇る「櫻」。 愛という雨をずっと浴び…
私も含めて、もうそれこそ様々な予想が飛び交った。冠番組で発表されるのがわかっているのだから、冷静に考えれば待てばいいだけの話なのに、落ち着かなくて仕方ない。それが深い思い入れというものの体現された形なのだろうと、一方で妙に冷静な自分が意味…
根がちぎれ枯れかけていた草が、梅雨の雨を浴びて再び根を出して起き上がってきたことだ。 五月雨、といえば、かの有名な芭蕉の句が思い出されるが、今の櫻坂にはこちらを手向けたい。 村上鬼城の句。 欅坂46の改名に端を発した櫻坂46。改名の頃はメンバーは…
こんなにも会える日が少なくなったあなたのことを、どうして、こんなにつらい気持ち、恋しい気持ちを我慢することができましょうか。 「逢ふ日」=「あふひ」=「あおい」の物名歌といわれる、詠み人知らずの古今集の一首。 彼女が卒業して、姿を見ることが…
世の中に桜というものがなかったならば、春になっても桜の花の咲く楽しみ散る悲しさなど心騒がすこともなく、のどかな気持ちでいられるでしょう。 在原業平が、まるで古の時代から現世を見はるかし、櫻坂46というものがもし存在しなければ、心のどかな気持ち…
【前書き】 ブログを開いていただきありがとうございます。 総文字数16000字を越える長編のため、全てをご覧になるには相当の時間を要することをご了解ください。もしお時間がないときは、下の目次から飛べるようになっておりますので、そちらをご覧いただけ…
紅白歌合戦が、数ある歌番組の中でその巨大な意味を持つことは、少なくとも私たち世代以降の方ならご存知のはずです。 そして、櫻坂46、その前身の欅坂46を推してきた人にとっての紅白は、さらにそこに違う意味を持たせてしまうことになります。 もうここで…
2022年か… では定番のご挨拶から。 新年明けましておめでとうございます。川島雅隆です。 旧年中は多方面の皆様に多大なるご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。 本年もどうかよろしくお願い致します。 例年はこの時期、年末にその年の一年を振り返るブログ…
櫻坂46がまだ産声をあげた、と言えるか言えないかわからない、この頃。 「欅坂46を超えろ。」このキャッチに、賛否両論があった。 私は、賛成した。 というより、櫻坂が生きる道はそこにしかないとさえ感じた。 改名が茨の道であることは、誰もがわかってい…
最近は、日向坂46が活躍している場面を見るだけで、何となく涙ぐんでしまう自分がいて、そんな自分にハッと気づいて驚くということが一度や二度ではなかった。 なぜだろう。 たぶん、自分のDNAの部分では答えはわかっている。 古参が偉いということはさらさ…
振り返ってみれば、欅坂時代も含めると、櫻坂46の中で小林由依ほどユニット曲に多く参加しているメンバーはいない。 ゆいちゃんずはもちろんのこと、そこから派生したてちねるゆいちゃんず、線香姉妹、今回のジャマイカビールのユニットなどに加え、坂道AKB…
休養して戻ってくるメンバーには押し並べて言えることなのだが、休養するという決断にもエネルギーが必要だったはずだけど、戻ってくるという決断はさらに大きなエネルギーが必要だったのではないだろうか。 私も一度入院して仕事を二ヶ月ほど休んだことはあ…
「未来虹」という名前はとてもよく考えられて付けられた名だと、目にするたびに感心する。 未来に向けてかける虹、という発想は並の人でできることではない。 それも、マイナス思考というか、ネガティブシンキングの人が浮かぶような名前では決してない。 こ…
私はよく、欅坂46から櫻坂46への改名のことを「転生」と呼ぶ。 中身は同じメンバー。しかしその実、コンセプトも見せ方も全く異なる。そんなグループ。 単なる「改名」で終わらせるよりも、欅坂の血を受け継ぎつつ違うグループに生まれ変わっての姿。それは…
一般的には、アイドルグループのセンターと言えば、そのグループの誰もが憧れて、自分もそのポジションに立ちたいと思っている、そんなふうに考えている人が多い気がする。 グループアイドルの宿命として、前にいれば目立つしTVにも映る。後ろにいたら映らな…
傍から見てて、藤吉夏鈴を推す人というのは、いろんな意味で欅坂46が忘れられない人じゃないのかな、と思うことがある。 決して揶揄して言っているのではなく、純粋にそう思うのだ。そしてもちろん、それは悪いわけではない。とても理解ができる、という意味…
私が、櫻坂46になったこのグループの推しメンを、菅井友香に決めたことが意外だという声があった。 そもそも欅坂46における推しメンは佐藤詩織さんだったわけで、共通点があるようなないような、という気は確かにする。 推しメンを決めるのに理由なんかない…
2021年驚いたことは結構いろいろあった。例年にないくらいいろいろあった気はする。 ただそんな中でも印象的なのは、「齊藤京子が釣りをやめたのではないか」ということだった。 特に彼女が釣りをやめたと発言したわけではないのだが、「キョコロヒー」での…
人間というのは誰一人として同じではないし、そもそもカテゴライズできるものでもない。いろんな人がいて当然なのに、自分の中にある程度の「多数派」のステレオタイプを作り上げて、他人を「普通」と「普通じゃない」に分ける。あなたも私も、無意識にそう…
渡邉美穂の持つ資質といえば、真面目である。 よくパリピキャラでもある推しメン富田鈴花が実は真面目だ、と評されることがあるが、実は彼女も負けず劣らずの真面目ぶりが発揮されていると感じることは多々ある。 メンタルブレイク。心が壊れること。 なんと…
守屋麗奈が加入した当時の欅坂46。 彼女の雰囲気に合わないと感じた人から、いろんな言葉が飛んでいたと聞く。 それもこれも、結局は主観や思い込みから来るものと思われるが、それを抜きにして、彼女が欅坂に加入した意味は大いにあったように感じている。 …
可愛さが振り切れる、というものを見せつけてくれるメンバーは、多々いる。 それぞれにまたパターンが違ったりするのだが、宮田愛萌が見せるそのパターンは、これも唯一無二性があるし、おいそれと真似のできるものではない。 釣る、といえば、宮田 や⃝とい…
コロナの第5波が終わり、そこから10月末には第6波が来るのではと結構言われていましたが、11月の下旬に差し掛かる現在でも、素人目には、数字上第6波に至っていないという認識でいいのかなと思います。もちろん諸外国のはかなり大変な状況が続いていますし、…
武元唯衣の熱さを感じるとき、胸に迫る何かがある。 それはブログの文面でもそうだし、本人のコメントでももちろん感じること。 欅坂から櫻坂への過程の中、相当な葛藤の狭間でもがいていたことは容易に想像できる。 それが2021年にどういう答えになったのか…
ほぼ一年前。 「ひなくり2020」で、松田好花は日向坂46に復帰した。 少なからず入院生活があったということは明かされており、一旦日向坂を離れて病気と闘っていた時期があったからこそ、それまでにはもしかしたら経験したことがないかもしれない人の優しさ…