櫻坂日向坂の上り方

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違う、そうじゃないー山口真帆、NGT48卒業公演で黒い羊披露 2019年5月19日付

 

山口真帆さんについて触れるということ

NGT山口真帆、異様な卒業公演 最後まで“山口選抜”と他メンバーとの軋轢隠さず表現― スポニチ Sponichi Annex 芸能www.sponichi.co.jp

山口真帆さんの、敢えて「事件」という言い方をさせてもらいますが、このことをブログに書いていいものかどうかずっと迷っていました。

私がNGT48のことについては全くのど素人であり、何も知らない私がセンセーショナルな事件だからといって軽々しく触れていいのかどうか、それは山口真帆さん本人はもとより、ずっと彼女を見つめ続けてきた皆様や、NGT48を心から応援する皆様、さらには今回のことがあったとしても、再生してほしいと願っている皆様をも侮辱することになりはしないかと、そういう意味での迷いでした。

Twitterでは触れていましたが、それも良かったのかどうか自分でもわかりません。

 

もちろん、グループは違っても、アイドルグループを推す者として、目を覆いたくなる惨状やこれからに対する不安、そういうものも本当は吐露したかったのは事実です。

でも敢えてせずにここまできました。

言いたいことは山ほどあるものの、このまま触れずにいこうと思っていたところでした。

 

まさかの曲がその場所に

そして迎えた卒業公演。

 

何かあるかもしれないとは思っていましたが…

 

まさかの…

 

欅坂46「黒い羊」披露でした。

 

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「黒い羊」が発売され、並行して山口真帆さんの「事件」も次から次へとあらぬ方向に話が進んでしまい、何故か被害者であるはずの彼女が卒業するという事態になってしまう。

そのあとでこの曲を聴くと、もう歌詞がそのままにしか聴こえてこないんです。

正直辛くて辛くて。

あまりに辛すぎて、実は途中からこの曲に関するツイをほとんどしなくなりました。

もちろん、この曲のせいではありません。むしろ逆で、あまりにもぴったり当てはまりすぎたために、聴くと山口さんのことにしか思えなくなってしまったためです。

 

そんな彼女の卒業公演で、まさか自分からこの曲を披露してくるとは、さすがに思いませんでした。

 

仕事先でそれを知り、少し涙が出そうになって、すんでのところで何とか耐えきったものの、帰ってから動画を観て完全に号泣でした。。。

 

それで、後で冷静になって考えたんですが、このメッセージ性の強すぎる曲を、NGTの舞台でさせたスタッフの心中とは、いかがなものだったのだろうかと。

あんなすっとこどっこいな記者会見しかできなかったAKSが、何を考えて許可したのかなとか。

 

そう思っていると、こんな記事が出てきました。

 

NGT山口真帆の卒業公演、未出演メンバー鑑賞自粛 - AKB48 : 日刊スポーツwww.nikkansports.com

 

早川麻依子劇場支配人が公演後に取材に応じ、卒業公演について「3人と、山口と一緒に動いているスタッフで話し合って決めました」と話した。

 

つまりこれは、 AKSの中でも勢力が割れているということなんでしょうか。

「黒い羊」が皮肉曲、などという書き方をしているスポーツ紙もあって、その言い方はとても複雑なんですが、皮肉というなら“彼女たちが「黒い羊」を披露しているのは、紛れもなくNGT運営の卒業公演であるという事実”のほうが圧倒的に皮肉だと思います。

運営への皮肉を、運営の主催する公演で行う。それ以上の皮肉がありますか。

というより、よく許可したなと思います。

…もしかすると、NGTの運営とAKS本体も、意志の統一ができていないのかもしれません。

 

「一緒にしゃがみ込んで寄り添う」それが欅坂の曲

欅坂46をずっと見てきた者としては、もちろん思うことがたくさんあります。

 

いつだったか、長濱ねるが言っていたこと。

 


誰かに寄り添える曲であること。

欅坂46の曲のあり方として、少なくともメンバーはそういう気持ちを持っていたと思います。

山口真帆さんのこと、彼女の「事件」のこと、欅坂のメンバーたちが口にすることはもちろんありませんでした。ただし当然、知らないわけもないでしょう。

同じグループアイドルとして、思っていたことは何がしかあったはずです。

 

 

私は残念ながらスペイベは落選でしたが、もし仮に当たって今日会場へ行ったとしたら、聞きたくてたまらない話ではあります。

…でもおそらく聞けはしないでしょうが。。

なぜなら、山口さんの件について、欅坂メンバーがどこまで触れていいと言われているのかわからない以上、返答を悩ませてしまう可能性があるからです。

 

そんな世界線も見てみたかった

そして。

 

山口さんと欅坂の奇妙な縁は今に始まったわけではありません。

ここから始まっていたのです。

 

 

…もしかすると、山口さんが欅坂のメンバーだった世界線が存在していたかもしれない、というわけです。

最終審査と2次審査ならば、確かに最終へ行くでしょう。

ただ、オーディションに欠席したにもかかわらず、その翌日に担当から電話がかかってきたということは、欅坂の運営としても山口さんをメンバーの有力候補と考えていたのではないかと推察できます。

 

その事実を知って、またさらに複雑な気持ちになる。

 

…もし山口さんが欅坂にいたら、あんな事件はなかったかもしれない。

 

欅坂をずっと見てきて、そしてそんな中で山口さんの事件を知った一人として、とても整理のつかない感情があふれています。

 

比較などと無意味なことはやめよう

それから、残念だったことも。

山口さん、菅原りこさん、長谷川玲奈さんを中心にした黒い羊。

私が以前から感じていた苦しさが形となって現れた姿を正視するのはなかなかに大変でした。正直いえば、山口さんが演じてしまえば、リアル感という意味ではこれ以上ないものになると思っていたし、実際そうなったと思います。

ただ残念なのは、どうしても本家欅坂の黒い羊と比べてどうのこうの、という向きが表れたこと。

 

多くの人がこの情報に触れれば、それぞれの想いがあるでしょう。なるべくなら私もそれを否定したくありません。

ただ、今回のことは比較する意味がいったいどこにあるのでしょう。

 

山口さんが訴えたかったことは、もうそれこそ事情を知っている人にはこれ以上ないくらい伝わったはずですし、欅坂は欅坂で、前述のとおり「一緒にしゃがみ込んで寄り添ってあげたい」という曲であって、それがまさに叶えられた瞬間だったはずです。

 

どちらが上とか下とか、何の意味があるんです?

本当に単純に聞いてみたい。

 

おそらく握手会でも聞くことはできないので想像でしかありませんが、実に奇妙な縁で結ばれた山口さんに対して、欅坂のメンバーが強くシンパシーを抱いたであろうことは想像に難くありません。そして、単純に嬉しかったのではないかと思います。

 

それでいいじゃないですか。

何が不満ですか?

 

お願いですから、そういう無意味な投げかけはやめていただきたい。

思うのはもちろん自由ですが、それを投げかけることで欅ヲタ・欅ファンの質がますます下がってしまう気がしていて、それはとりもなおさず私たちにまで被害が及びます。「何を呟こうが自由だから他人に迷惑をかけていい」というわけではありません。

 

行先を阻む者。その何倍何十倍何百倍もの味方たち。

山口さんといえば、マスコミもほぼ味方につけた感じにはなっていますが、そうなると中には山口さんに機先を制する向きも出てくる様で。

文春なんぞはその代表格でしょうが、新潮も最近の論調がそちらになりつつあるように思います。

 

「山口真帆」のNGT48卒業後を占う 業界人が「それほど甘くない」という理由 | デイリー新潮www.dailyshincho.jp

 

AKSが業界にどれくらいの影響力を有しているかは私にはわかりません。ただ、わかることだけを述べるとすると。

今回の卒業公演では、もちろん「黒い羊」以外にも披露した曲はたくさんありました。

ただ特筆すべきは、その中に秋元康氏書き下ろしの曲があったこと。

 

確かAKS取締役の松村匠氏は、例の記者会見の席で「(秋元氏が)憂慮されている」旨の発言をしたと記憶しています。そこに、今回の書き下ろし。こうなると、

“秋元氏は卒業メンバーのことを応援する”

というメッセージに受け取る人が出てくるのは間違いないでしょう。

業界がAKSに忖度して、山口さんたちを起用しないとなると、秋元氏の意向はどうなるのか。

AKSの影響力というのは、取りも直さず秋元氏の影響力ではないのでしょうか。

もちろん、AKS内で何の役職も持たない秋元氏が最も大きな影響力を持つ、ということは組織のガバナンスという別の問題も孕みます。ただそれはともかく、秋元氏の影響力がまだ残っていて、その秋元氏が山口さんたちの味方につく、となると、この記事がいかにあさっての方向を向いているか、ということの表れになります。

 

いずれにせよ、そう遠くない将来にその答えは出ると思います。

 

改めて「黒い羊」歌詞を鑑賞

とにかく、欅ヲタとして、欅の曲を聴くのが苦しいという、聴きたいのに聴けないというある意味アンビバレントな状態でしたが、山口さん自身がそのことに真正面からぶつかってくれたことで、また新たな気持ちで「黒い羊」に接することができそうな気がします。

 

山口さんのファンの皆様、NGT48のファンの皆様で、「黒い羊」経由でこのブログに辿り着かれた方もいらっしゃるかもしれません。

改めて私と一緒に、その歌詞を味わいませんか。

 

信号は青なのかそれとも緑なのかどっちなんだ?

あやふやなものははっきりさせたい

夕暮れ時の商店街の雑踏を通り抜けるのが面倒で

踏切を渡って遠回りして帰る

放課後の教室は苦手だ

その場にいるだけで分かり合えてるようで

話し合いにならないし

白けてしまった僕は無口になる

言いたいこと言い合って解決しよう

なんて楽天的すぎるよ

誰かがため息をついた

そうそれが本当の声だろう

黒い羊 そうだ 僕だけがいなくなればいいんだ

そうすれば止まってた針はまた動き出すんだろう?

全員が納得するそんな答えなんかあるものか!

反対が僕だけならいっそ無視すればいいんだ

みんなから説得される方が居心地悪くなる

目配せしてる仲間には僕は厄介者でしかない

 

真っ白な群れに悪目立ちしてる

自分だけが真っ黒な羊

と言ったって同じ色に染まりたくはないんだ

薄暗い部屋の灯りをつけるタイミングって一体いつなんだろう?

スマホには愛のない過去だけが残ってる

人間関係の答え合わせなんか僕にはできないし

そこにいなければよかったと後悔する

人生の大半は思う様にはいかない

納得できないことばかりだし諦めろと諭されてたけど

それならやっぱ納得なんかしないまま

その度に何度も唾を吐いて

嚙みついちゃいけませんか?

No No No No

全部僕のせいだ

黒い羊 そうだ 僕だけがいなくなればいいんだ

そうすれば止まってた針はまた動き出すんだろう?

全員が納得するそんな答えなんかあるものか!

反対が僕だけならいっそ無視すればいいんだ

みんなから説得される方が居心地悪くなる

目配せしてる仲間には僕は厄介者でしかない

わかってるよ

 


白い羊なんて僕は絶対なりたくないんだ

そうなった瞬間に僕は僕じゃなくなってしまうよ

まわりと違うそのことで誰かに迷惑かけたか?

髪の毛を染めろと言う大人は何が気に入らない

反逆の象徴になるとでも思っているのか?

自分の色とは違うそれだけで厄介者か

 


Oh

自らの真実を捨て白い羊のふりをする者よ

黒い羊を見つけ指を差して笑うのか?

それなら僕はいつだって

それでも僕はいつだって

ここで悪目立ちしてよう

 

フルコーラスで披露したわけではない様なので、途中山口さんたちが歌っていない箇所もあります。

「全部僕のせいだ」

ここはカットされてたみたいですが、これを歌っていたらまたいろんな反応があったことと思います。

それはともかく、私は声を大にして言いたい。

 

違う、そうじゃないと。

あなたのせいではないと。

 

なぜ犯罪被害者が、自分だけがいなくなればいいなどと歌わなくてはならないのか?

想像を絶するような怖い思いをして、自らのことを厄介者と言わなくてはならないのか?

少なくとも、そう思わせてしまう様な空気を作ってしまったことについて見解はないのか??

 

本当にそう思います。

 

本来悪目立ちしなければいけないのは、少なくとも運営に申告したというルール違反をしたメンバーのはず。

誰がどう考えてもそれであるはずなのに、それがなされなかったからいつまでたっても沈静化しないのがこの事件なのではないですか。

 

ここでこんなことを言っても仕方ないかもしれませんが、私たち欅ヲタにとっても、山口さんの卒業が今年の忘れられない出来事の一つになりました。

 

拝啓山口真帆

山口真帆

まず、今までファンでもなかった私があなたのことをいろいろ書いたこと、深くお詫び申し上げます。

その上で。

あなたは強い。本当に強い人だと私は思いました。

ただ厳密に言えば「強くありたいと願っている人」だとも思いました。

おそらく、自分の中にある弱い部分と戦って、何度も何度も何度も戦って。

時に負けそうになったことも一度や二度じゃなかったかもしれない。

それでも、なんとか踏みとどまって卒業公演まで歩を進めてきた。

 

弱さに負けそうな自分に、負けなかった。

そういう強さがあなたの持ち味であり、魅力なのでしょう。

これからの道も、もしかしたら平坦ではないかもしれない。

いろんなことが待ち受けているかもしれない。

 

でも、忘れないでください。

 

日本中に、あなたの味方はいます。

それも数え切れないくらいの、本当に本当にたくさんの味方がいます。

 

ただ、それでも負けそうなときもあるでしょう。

そのときは信頼できる人に頼ってください。

心から信じられる人が今どれくらいいるのかわかりませんが

あなたのことを心底支えたいと思う人も少なくないと思います。

 

欅坂46の曲を卒業公演の曲として選んでくれて本当にありがとうございます。

 

いつかどこかで、欅坂のメンバーと共演するあなたのことを見てみたい、そう思っています。

 

最後に。

頑張れ、とは言いません。

今回のことがあるまであなたのことを知らなかった私には、そんなことを言う権利すらありません。

そして、ここまで頑張ってきた人に対してそんなことが言えるはずもない。

 

ただ、あなたらしく。

 

目指すものに向かって真っ直ぐに突き進んでください。

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