In the middle of a slope ―川島雅隆的ブログ―

理性と感情が戦えば、勝利するのはどちらでしょうか…??

君は何と戦うのかー2017年を締めるブログ

何を思い立ったのか忘れたけど

突然ひらめきのように、もともと持っていたTwitterの休眠アカウントを

坂道専用にして下半期。

 

仕事と坂道の両立は、なかなか充実した毎日だった。

フォロワー様は、当時が300名ほどだったと記憶しているから

約3倍以上の方々になっていただいた。

 

本当にありがたいことだと日々感謝しています。

 

まあ、私のことはともかく。

 

2017年を締めくくるブログを書くことは、前から決めていたけど

テーマを何にするかで結構時間がかかって。

 

ただ。

推し云々は関係なく。

とにかく平手友梨奈に心が動かされたことだけは疑いない事実。

もし彼女と知り合いだったとして

そういう話をしたとしても

「ふーん、そうなんだ」

という顔をされて終わりだろうけど。

 

考えたい。

平手友梨奈はあの夏の全ツのとき

心がいったいどこにいたのか。

平手友梨奈が歌番組で

なぜあんな表情になっているのか。

 

平手友梨奈の現在地と向かおうとしている場所について

自分の手が届きそうな範囲まで。

そしてこれを2017年の置き土産にしたいと。

 

(記事の構成上、参考文献の内容を引用する箇所が随所に出ますがご了承ください。なるべくオリジナルを忠実に再現します。記事中の赤色部分は筆者脚色です。

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まずはこの夏のスケジュール確認

5月くらいから喉の不調を訴えた彼女。

そしてそれが治るかどうか見通せない段階でのスケジュール発表

改めて、夏のスケジュールを見直してみる。

 6/24(土) 千葉 全国握手会→発煙筒事件

 6/25(日) 千葉 個別握手会

 7/9(日) 神奈川 個別握手会

 7/22(土) 山梨 初野外ワンマン (欅共和国2017)
 7/23(日) 山梨 初野外ワンマン (欅共和国2017)
 7/29(土) 京都 個別握手会 
 8/2(水) 兵庫 全国ツアー→平手がアンコール不在
 8/3(木) 兵庫 全国ツアー 

 8/5(土) 東京 TOKYO IDOL FESTIVAL→平手の様子がおかしいと話題
 8/9(水) 福岡 全国ツアー 
 8/10(木) 福岡 全国ツアー 
 8/12(土) 茨城 ロッキン 
 8/13(日) 愛知 個別握手会 
 8/16(水) 愛知 全国ツアー →平手欠席
 8/17(木) 愛知 全国ツアー 
 8/19(土) 東京 サマソニ 
 8/20(日) 大阪 サマソニ 
 8/22(火) 宮城 全国ツアー 
 8/23(水) 宮城 全国ツアー 

 8/24(木) 神奈川 seventeen学園祭
 8/25(金) 新潟 全国ツアー 
 8/29(火) 千葉 全国ツアー 
 8/30(水) 千葉 全国ツアー 

今見直しても、震えが来そうな怒涛ぶり。

そして忌まわしき「発煙筒事件」も、やはり今年の平手友梨奈を語るうえで外せない。

平手がこのことについて語るときは、おそらく永遠にやってこないだろうし、やってきてほしくない。

ただ、彼女に大きな負の影響を与えていることだけはどう考えても間違いない。

この事件については後述。

 

平手友梨奈」を客観的に見てみる

メンバーから見た、平手友梨奈

外側からではわからない、近しい人間しかわからない平手がいる。

 

〈織田奈那・守屋茜

 

 -あと、今回のツアーでは平手さんがいなかった公演もありましたが、平手さんがいない状況ってどうだったのかお聞きしたいです。神戸は途中でいなくなって、名古屋は1公演お休みした。率直に、平手さんがいない欅坂をどう思いましたか?

織田 平手の存在の大きさが計り知れないっていうのは、たくさんの方がわかってると思うんですけど……。

守屋 メンバーも、そこを重く受け止めてるんです。

織田 ファンの方にはそれぞれ推しているメンバーがいると思うんですけど、それでも平手がいないライブでちゃんと伝わるのかなと思っちゃいましたね……。平手だけのグループじゃないってことを見せつけないといけないんだよっていうけど……でも……やっぱりいないと……。

守屋 うん。平手がいるからこそ私たちができることも多かったので。

織田 21人で欅坂46だからね。

                     (『BUBKA』11月号より)

 

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21人で欅坂46だから。

つまり、平手だけじゃない。誰が書けても欅坂46は成り立たない。

これは口を揃えてメンバーがよく言う内容の言葉である。

 

 〈長濱ねる〉

ー限界のみんなを鼓舞する役割を担っているわけですね。

長濱 特に三回目の平手(友梨奈)の「僕は嫌だ!」なんて、もうみんなフラフラで息も上がっている状態なので、そこでまたもう一段階、限界突破する。私とてちの「僕は嫌だ!」には、気力を途切れさせないようにするっていう責務があると思っています。

ーいま、平手さんの名前が出たので思い出したのですが、去年に長濱さんをインタビューさせて頂いたとき(『BUBKA2016年8月号』)、「私が物理的な孤独だとしたら、平手は精神的な孤独」みたいな話をされていたんですよ。今回のツアー中も平手さんはいろいろと悩みながら戦っていたと思うのですが、長濱さんの目にはどう映りましたか?

長濱 そうですね……平手はすごく優しい子なんです。だから自分がみんなに迷惑をかけないようにって思って閉ざしちゃうことが多くて。でも、平手はみんなにとって妹で、みんなは平手に対してお姉ちゃんなんですよ。そんな気持ちでメンバーはみんな平手の心が閉じないように、たくさん話していました。腫れ物に触るような感じで接したくないので。

ー孤独にさせないように、ということですね。長濱さんは平手さんとどんな話をしました?

長濱 どの公演のときか覚えていないんですけど、一回2人で話したことがありました。そのときは私も結構いっぱいいっぱいになっちゃって、そういう話を平手にただただ聞いてもらうっていう(笑)。

ー妹に悩み相談したわけですね(笑)。

長濱 そうなんです(笑)。私、頼っちゃうんですよね。平手は優しいし、頼りがいがあるから、平手に話を聞いてもらって、すごい楽になりました。

ー平手さんの力になってあげたいって話すメンバーはたくさんいたんですけど、この夏に平手さんを頼ったメンバーの話は初めて聞きました。

長濱 あ、本当ですか?

ーでも、誰かに頼られるのって嬉しいことだと思うから、平手さんも嬉しかったと思いますよ。

長濱 そうだといいな~。

ー平手さんの性格面の魅力もわかるんですけど、どうしてもパフォーマンスがすごい!みたいな部分だけがクローズアップされがちですよね。ただ、メンバーだけは16歳の女の子としての平手さんの素顔を、フラットに見ることができると思うんです。

長濱 なんかずっと一緒にいすぎて、逆に平手がどういう風に外から見えているのかが、もはやわからないです(笑)。普段の平手は可愛いですよ。

(中略)

長濱 (前略)本当にそういう優しさがあるし、人の弱さをわかる心も持っていて。たとえば、悩んでいるコの、横にそっと座ってあげているのも見たことがあります。不器用かもしれないけど、そんな平手だからこそ、みんな助けたいって思うんです。それに平手がいないと成り立たないっていうのも素直に自覚しているので、どうにかしてあげたいなって気持ちはみんなにあったと思います。

ー平手さんが体調不良で出演できない公演もありましたが、彼女がいないって状況はどうでしたか?

長濱 平手がいないことで、逆に気合を入れてパフォーマンスができたらすごい良かったんですけど、やっぱりみんな動揺しちゃっていましたね。それがパフォーマンスに出ちゃったりとか。ステージ上で泣いてしまったりとか……。ただ、難しいですよね。それが素直な気持ちなので……。

ーそう思います。「平手がいない。でも、やろうぜ」って前向きに頑張れる集団もプロとしては魅力的なんですけど、そんな簡単に割り切ることができずに、一人のために自分も同じように悲しい気持ちになれる集団も美しいと思うんですよ。それも欅坂46の魅力のひとつな気がしていて。

長濱 メンバーのその素直な思いは大切だなって思います。でも、難しいですね……。

(中略)

長濱 でも平手が出られなかった公演があった日は、人生で一番涙を我慢しました。今までは我慢しても「もう無理だ!」って泣いちゃっていたんですけど、絶対にファンの方の前では泣いちゃいけないと思って、ずっと目に涙を溜めていました。

ーその日はきっと長濱さん以外のメンバーも涙を堪えていたんじゃないですか?

長濱 みんな「泣かないぞ!」みたいな感じでしたね。ふーちゃんもイヤモニで「私たちも欅坂46なんだからね」って言ってて。だから責任もってやるぞって意味だったと思います。

                     (『BUBKA』12月号より)

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平手と長濱ねるの関係については、随所で話は聞く。

いつもねるを見ていると、人の奥底にあるものにとても敏感な女性のような気がする。

そして、平手にもそういう部分が感じられて。

二人の間には言葉にできない…たぶん二人にも説明できない「何か」で

結ばれている気がしてならない。

あくまで、個人的な見立て。

 

小林由依

ー(筆者注:夏の全国ツアーについて)全体のパフォーマンスがうまくいかなかったのは、なぜなんでしょうね?

小林 たぶん平手(友梨奈)の体調面での心配があって、不安を感じてちゃんとできなくなってしまう子と、「それでもやらなくちゃいけない」と思う子に分かれてしまったから……。そこで不安な気持ちを抱いてる子を前向きにさせることができなかったんだと思います。

ーそもそも欅坂46にとって、平手友梨奈さんという存在はどういうものなんでしょう? 小林さんはどう考えていますか?

小林 本当に大きくて。平手がいなくなったから、みんながパフォーマンスに自信をなくしたのかもしれないし、そういう部分ではいなくちゃいけない存在なんですけど……自分的には、そう思ってしまうのも全てを平手に押し付けてるみたいで嫌なので、みんなのレベルをもっと上げてなくちゃいけないと思います。

(中略)

ー平手さんとの向き合い方も、小林さんの中にプライドがあるからなんでしょうね。「平手ができなくても、私がやります」ぐらいの気持ちがあるのかなって。

小林 ファンの方に、平手がいないことによって欅がダメになると思われたくなかったので。でも、それでも仕方ないじゃんと思っている人もいて、そこではかなり悩みました。

      (『BUBKA』12月号 「ここには私がいる」小林由依より)

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ーこのグループのセンターは現時点で平手さんですよね。ひとつ年下の彼女のことを小林さんはどうみていますか?

小林 私とは違うなって感じています。平手は『不協和音』の世界に入り込んで、そこから出られなくなっちゃうわけじゃないですか。でも、そこまでそこに入れるっていうのはすごいことだと思うんです。私はたぶん一歩手前までしか行けてない。だから笑顔の曲とかも全部対応できるという部分もあるけど、それだと軽く見えちゃうのかなって思ったりもして……。ひとつの世界に入れる人ってすごいなって思うし、どういう感じなんだろうっていうのは気になります。

ーたしかに平手さんが我々の想像もつかない世界に足を踏み入れてるのは、外から見ていても感じます。

小林 それに私がここは自信あるなっていうパフォーマンスでも、平手は常にそれより一個上にいるんです。あ~、そこまで意識がいくんだなって感じることが多くて。

ーどういうことでしょう?

小林 ダンスのスキルで言えば、私は鈴本(美愉)も平手と同じくらいのレベルだと見てるんですけど、例えば私が「この手の振りとかは結構上手くできたな」って思って平手とか鈴本とかを見ると、「あっ、待って。足までこうしてる……」みたいな発見とかがあって。だからまだ追いつけないなって感じがしてしまう。

                  (『BRODY』2018.2月号より)

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小林由依

彼女はいろんなことを客観視できる人。

だからこういうときの意見は、本当に欲しい言葉をくれる。

もちろん自分とは違う、というのが大前提にあるからこそ、その違いへの憧憬とでもいうか。そういうものが見て取れる。

違うからこそ気になる。

違うからこそ知りたい。

ぽんさんにとっての平手は、もしかしたらそんな感じなのかも。

 

齋藤冬優花渡邉理佐

ー今、平手さんの名前が出たのでお聞きしたいんですけど、平手さんってどういう人なのかを改めて齋藤さんにお伺いしたいなと。

齋藤 めっちゃ可愛いですよ。私は一方的に積極的で迷惑がられるんですけど、でもたまに「ありがとう」みたいなこと言うんですよ。それがなんかもう……。

ツンデレなんですね(笑)。

齋藤 はい(笑)。私が平手にちょっかいを10出すとするじゃないですか。そしたら、平手が「ありがとう」の一言で100返してくるという。

ー齋藤さんはブログで「みんなの妹」と書いてましたよね。

齋藤 そうですね。根がまだ子供なので、ふとした発言が「あっ、ガキだな(笑)」って思うときもあるし、ああ見えて実は学校が大好きだったりするし。

ー渡邉さんどう見ていますか?

渡邉 最近は可愛いっていうか、赤ちゃんだなって思うことがふとした瞬間にあって(笑)。本当はもっとワシャワシャやりたいです。

齋藤 あ~わかる。ワンちゃんみたいに。

渡邉 そうそう。頭とかくしゃくしゃにやりたいなって思います。

ーその平手さんがこの夏のツアーで、ステージ不在だったタイミングがありました。齋藤さんはその事実をどう捉えましたか?

齋藤 あのときは「どうしよう」と動揺したメンバーと「それでもやらなきゃいけない」ってどっしり構えたメンバーに、舞台裏で分かれて。意外にも私、泣いて動揺してしまったんです(苦笑)。実際に平手がいない状態で『サイレントマジョリティー』を披露したときの空気やメンバーの空気、お客さんの空気は今でも鮮明に思い出せます。でも、それが良いのか悪いのか正直わからなくて。それほど大きなものを平手に背負わせていたというのもあるし、これから先何年もやっていくと考えたときに、このままでいいのかなっていうのもあるし。そういう課題が見えたという意味では、大きな出来事でしたね。

ー齋藤さんはブログに「平手がいないとダメ」と書いていましたが、あれは限りなく本音に近いなと思ったんです。改めて、あれはどういう意味だったんでしょう?

齋藤 そのままです(苦笑)。絶対にいてほしいです。そういう言葉が本人にどう伝わるかわからないんですけど、でもやっぱり……平手に限らず全員いてほしいです。それは今泉(佑唯)も。ゆっくりだけど戻り始めているし、彼女がいればパフォーマンスが締まるから。

ーそれだけ信頼されるセンターがいるグループってすごいことですよね。

齋藤 だって、普通はみんなセンターに立ちたいですもんね。ほかのアイドルさんって、皆さんセンターを目指してやっているというイメージがあるし。

  (『BRODY』2018年2月号 長濱ねる×渡邉理佐×齋藤冬優花 より)

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齋藤冬優花の洞察力も、今さら言うに及ばずである。

自分たちの中に平手がいない。

そのことが客に与える違和感の大きさを知っている。

その中でパフォーマンスをしなければいけないとなったときに、そのプレッシャーが小さいはずがない。

経験した者にしかわからない独特の空気感を経て

それでも彼女はやはり平手に「絶対いてほしい」と言う。

このことがすべてを物語っている。

 

上村莉菜

やっぱり忘れられないのは、平手(友梨奈)が体調不良で、センター不在になったときですね。「どうなるんだろう」って不安で、あんな気持ちになったことは今までなかったです。

平手がいないライブをどうするか、メンバーが1人ずつ発言する時間を作って。大切なリハーサルの時間を削って話し合ったので、そこで自分たちにとって欅坂46とは何なのかにみんな真剣に向き合ったという感じがします。

改めて、平手のすごさも感じました。『不協和音』(17年4月発売)をライブの後半で歌うと、体力は消耗気味なんですが、平手が「僕は嫌だ」っていうセリフを言うところで、その力強さに、みんなが「もっと頑張ろう」って励まされるんです。(長濱)ねるちゃんが言うところと合わせてセリフが3回あるので、そのたびに元気が出ます。

(『日経エンタテインメント アイドルSpecial2018冬』上村莉菜インタビューより)

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「不協和音」の曲の強さ。

メンバー全員があの曲に対して背負っているものがあるはずで。

ただ、その強さの部分で、メンバーを鼓舞する役割が平手にある。

それは見方を変えれば、メンバーに力を与えることで、自分の力を消耗することにつながる、ということかもしれない。

だとしても、平手はそれでいい、と言う気がする。

そんな平手がセンターにいない。その状況で「不協和音」をパフォーマンスする。

それが上村にとっておそらく想像すらしていなかったことなのではないだろうか。

 

〈織田奈那〉

幕が閉じたあと、完全燃焼したてち(平手)が楽屋の床でごろんと横になっていて、メンバー数人が「よく頑張ったね」って声をかけながら、団扇であおいであげたりしていると、気づいたら、メンバー全員がその場に集まってきていて。その感動を残したくて「記念写真を撮ろう」ってなったんですよ。

(『日経エンタテインメント アイドルSpecial2018冬』織田奈那インタビューより)

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気づいたら、メンバーがその場に集まってくる。

引き寄せの力。

カリスマ性のある人にしか持ち合わせない力だ。

少なくとも私はそう考えている。

 

原田葵

世間では欅坂46=平手友梨奈というイメージが強いと思うんです。それは、てち(平手)の表現力や存在感があってこそだとは思うのですが、さらに多くの方に知ってもらうには、各メンバーがもっといろいろなジャンルに進出したほうがいいと思っていて。「欅坂46には、こんな子もいるんだ」と多くの人に発見してもらいたいです。

(『日経エンタテインメント アイドルSpecial2018冬』原田葵インタビューより)

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ほぼ同世代の二人。

これも想像の域を出ないが、原田自身、平手に対する想いは複雑なものがあるのではないかと。

もちろん認めるところは認めている。

だが、それだけじゃダメなんだと。

平手以外のメンバーに陽が当たらないと、逆に言えば欅坂の未来がどうなるかわからない。

おそらくそんな気持ちから来ている言葉なのではないだろうか。

そしてそれは、そのまま平手の存在感の大きさを浮き彫りにしている。

 

〈柿崎芽実〉

17年の柿崎芽実を語るうえで外せないのが平手友梨奈との関係だ。5月中旬頃から平手の声が出なくなる時期があったが、6月22日に放送された『SCHOOL OF LOCK!』で声が戻った時、電話口には柿崎がいた。志田愛佳が柿崎から「てち、大好き」という言葉を引き出すと、平手が「私も好き!」と答えたのだ。

 

けやき坂46ひらがなけやき)の名古屋公演に向けてレッスンをしていたら、マネジャーさんに「電話に出てほしい」と言われて、「なんだろう」と戸惑いながら出たら志田さんの声が聞こえて、本当にサプライズでした。いつも友梨奈にベタベタしてる感覚で「大好きだよ」と言ったんです。

友梨奈の声が聞こえた時は本当に驚きました。一緒にいても携帯に文字を打ちながら話していたので。だから、本当に大泣きしちゃいました。

友梨奈とは段階を追って仲良くなったんです。最初は16年末の有明コロシアムのライブで、友梨奈からいきなり抱きついてきたんですよ。今度は「欅坂46デビュー1周年記念ライブ」(17年4月)でスタンバイしてる友梨奈を見ていたら私から抱きつきたくなって。近くにいた(長濱)ねるに「どうしよう」と相談したら「行っちゃえばいいじゃん」と背中を推してくれて、友梨奈を背中から抱きしめたんです。それがきっかけでちょっとずつ仲良くなりました。

友梨奈とは「普通の友達」になったけど、いまでもお仕事の面では「尊敬する先輩」です。「欅共和国2017」の時は友梨奈と同じ部屋に泊まったんですけど、1日目の映像をずっと見直したり、スタッフの方といろいろな話をしている姿にプロ意識を感じました。近くで見られたそういう面を吸収したいです。

(『日経エンタテインメント アイドルSpecial2018冬』柿崎芽実インタビューより ※原文は「友梨奈」ではなく「友理奈

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まだそんなに意思疎通が図れていないメンバーに、いきなり抱きつける。

平手には実は、そういう天真爛漫な一面があることをどれだけのひとが知るだろうか。

平手や柿崎の年頃で、「同い年の先輩」という存在にどう接するのか悩む話はよく聞く。

もしかすると平手は、そんな柿崎のことを分かった上でそういう行動に出たのかもしれない。だとすれば、その洞察力は神がかりだ。

そして、「同い年の先輩」である平手から、プロ意識を学ぼうとする柿崎。平手への尊敬も見て取れる。

本当にいい関係だ。

 

平手友梨奈」を内側から見つめる

今度は、平手の心を、平手自身の言葉から探っていきたい。

実は2017年、平手友梨奈は大きく変わってしまったと思ってる人が多いかもしれないが、実は私は最初の平手のスピーチから、そんなに変化してはいないと考えている。

私は、人気者になってチヤホヤされたくて、アイドルになった訳じゃありません。
私は、小さい頃から余り期待して貰えない子でした。
抱え込んで悩む、自分で何がしたいのか分からない子でした。
怖くなって体調を崩す日々が続き、いつもおばあちゃんに励まされながらなんとか生きてきました。
そんな時、私は自分を変えたくて応募し欅坂46のオーディションで、初めて自分を認めて頂けたと感じました。
苦しみに打ち勝ってきた姿で、私に勇気をくださった白石麻衣さんや生駒さんのようになりたいです。
私は欅坂46で全力で頑張っていきます。
こんな私を見守って支えてくださると嬉しいです。

 (2015年11月14日 欅坂46お見立て会 平手友梨奈スピーチより抜粋)

この本質と感受性は、平手友梨奈の根っこであり、平手を語るうえで最も大切にしなければいけない部分。

「人気者になりたくてアイドルになったんじゃない」

「自分を変えたくてオーディションを受けた」

「誰かに勇気を与えられる人になりたい」

これが、平手友梨奈の軸なのである。

いや、もしかしたら、欅坂46というグループの軸なのかもしれない。

そこを念頭に置いて考えてみたい。

 

『SONGS』(NHK総合

Nakajin あの、学校生活で今、お仕事もされてる中で、学校にいる時間も結構あると思うんですけど、そこでの悩みって何かありますか?

平手 席順?(笑)

Nakajin 今どこなんですか?

平手 いちばん前なんですよ。

Nakajin おーいちばん前!

平手 真ん中の、先生の真ん前。紙とか書いてぐるぐる回したり(笑)。

Nakajin 授業中にですか?ダメな生徒ですね(笑)

 

表現者」としての悩み

平手 ライブのときとかで、最後のほうに「不協和音」とか強い曲が来ると、なかなか次の曲に切り替えができなかったりするんですけど、セカオワのみなさん、強い曲結構多かったりするので、どう切り替えてるのかっていうのは。

Fukase いいんじゃないですか、別に切り替えなくて。それを余韻と呼ぶと思うし。アーティストによっては。例えばだよ、強い曲があって、その強い曲の世界観から一分でも抜けられなかったらそれはそれでカッコいいと思うし。変に切り替えて…なんだろう、仕事みたいにライブやるよりは、俺はそういうほうが好きだなぁって。

Saori 「不協和音」みたいな曲でわっと入って、明るい曲なんかで自分の尖った部分が抜けきれないのはいいかもしれないけど、その逆でさ、すっごい明るい顔でさ、「僕は嫌だぁ!」ってなったらさ、ちょっと変じゃない?(笑)

Nakajin そっちは大丈夫だよね。

Fukase そっちは大丈夫そう。

 

平手からのリクエス

平手 「Death Disco」なんですけど。私が好きなのが、結構強い歌詞なんですけど、"人を殺してはいけないと思ってる" ってところ、すごい好きです。

Nakajin 僕らの曲の中で、攻撃性の強い楽曲ですね。

平手 強い歌詞が…。

Fukase なんか、平手さんって感じがしますね(笑)

Saori 欅坂の方ですからね。

 

平手のもうひとつの悩み

Nakajin 大人は信じてくれないって…

平手 思っ…てます(笑)。全部嫌いです(笑)。

Nakajin なんか根が深いですね。

平手 なんか、理由も聞かないで、あれこれ言われたり、あとは陰でコソコソ言われてるのがもう見えちゃってるので。

Nakajin 見えちゃってるんだ。

平手 はっきり言ってほしいですし、こっちの気持ちも分かったうえで、大人の意見も聞いて、一緒に話し合えたらいいな、みたいな感じです。

Saori でもなんか、言ってる意味すごくよくわかる。やっぱり自分の「正解」を結局押し付けられるってことなんじゃないかなと。

Nakajin Fukase君は大人、どうでした?

Fukase 結構ね、ヤなことあると学校出て多摩川とかでボーっとしちゃうんで、あんまり立ち向かってないんですよ。

Saori 私みたいなほうがワーッて言い合って。ケンカになる。

Fukase 「先生にも先生の立場があるんだろうな」って。「僕は勉強したくないから帰ります」って。こんなことNHKで言っていいのかって話で(笑)。

(中略)

Nakajin 大人がこう言ってたからこれが正解だとか、間違いないとかは僕はないと思うんで。答えは自分自身で見つけていったらいいんじゃないかなと。

Fukase なんか、この年齢で真面目な話すると、説教臭くなっちゃいそうでやだよね(笑)。

Nakajin 俺たちが正解ではないから。その、感じたままに進めばいいんだと思いますけどね。

平手 なんか…説教したくないってそれがすごい嬉しかったです。自分の意見を大切にしていいんだなっていう、いろいろ学びました。ありがとうございました。

 

セカオワLIVE終了後】

平手友梨奈:感極まって泣いちゃってる子とかもいたし、すっごい笑顔で楽しんでる子もいたし、欅もいつか、なんか勇気とかきっかけを与えられるようになりたいなってすごく思ってたので、何かそういうメッセージを伝えられるような人間になりたいです。

            (「SONGS」NHK総合 2017.7.27放送より)

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そもそも、平手友梨奈は「不協和音」のような強い曲で、誰にどんなメッセージを伝えたいのか。

「強い曲からなかなか抜けられない」→「大人は全部嫌い」→「最後の最後まで抵抗し続ける」

彼女の向いてる方向は、同世代。

そんな同世代に向けて伝えたいメッセージはそんな単純なものなのだろうか。

SEKAI NO OWARIとの話でもわかる通り、嘘や、自分を尊重しない態度に対しての嫌悪感であり、本当は「一緒に話し合いたい」という気持ちがある。

そんな平手の想いを踏みにじってきたのは、大人の側なのだ。

もしかしたら、平手の声の不調の原因も、そこにあるのかもしれない。

おそらく、そんな大人の様子を見て辟易している平手の同世代は、世の中にたくさんいる。いるはず。

平手はそれがわかっているからこそ、曲の中に自分を入り込ませ、魂を持ってその状況を変えたかったのではないだろうか。

そしてそれを伝えたかったのではないだろうか。

純粋。

あまりに純粋すぎるメッセージ。

くだらない欲に囚われてしまった大人たちには突き刺さり過ぎる。

これを「重度の厨二病だ」とか「大人になったら考えも変わる」とか言って自己肯定している大人は、逆に「重度の大人病」にかかっているのかもしれない。

 

Quick Japan』vol.135

ー逆に欅坂46だと自然体というよりも仕事モードというかスイッチが入るような感覚がやっぱりあるんでしょうか?

平手 どうかなぁ……。まぁ、でもいろいろ考え込んでしまうことはありますよね。メンバーやスタッフさんが話している言葉が聞こえてきたりすると「あぁ、そう思ってるんだ……」って気になったり。現場では少し敏感になってしまっているのかもしれないです。

(中略)

ー今年は全国アリーナツアーを敢行して、それに加えてフェスやイベントにもたくさん出演されていましたが、毎回欅坂のライブは壮絶な演出が多くて。身体的にも精神的にも過酷なものだったんじゃないかなと。

平手 ってよく言われるんですけどね。でも、演出に関しては全然抵抗ないです

(中略)

平手 『ROCK IN JAPAN 2017』(8月12日)の時は「水、かぶりたいな」って突然思ってスタッフさんにお願いしてかけてもらって。熱かったからとか気合い入れるためってわけでもなくて……そのときは「かぶりたい」って思ったんです(笑)

(中略)

ーライブの演出もそうですが、アルバム『真っ白なものは汚したくなる』の制作はいかがでしたか?

平手 今年、曲を届けたいなって想いがすごく強くなって。そのためには自分のビジュアルだったりデザインとか曲順とかすべてが理想的であってこそ楽曲がより伝わるんじゃないかって思うようになったんです。(中略)アルバムの最後に手書きで「月曜日の朝、スカートを切られた」の歌詞が入ってるのは私が入れたいって言ったんです。

(中略)

ーよく欅坂46や平手さんの表現の軸を解説する際に「大人は信用できない」って発言が引用されると思うんですけど、実際は全然そんなことなさそうですね。

平手 私が言ってる「大人は信用できない」っていうのは……なんて言えばいいのかな、事務的だったり作業的だったり、「とりあえずやってます」って感じが大っ嫌いなだけなんです。TAKAHIRO先生とかスタッフの方々みたいな本気の熱を持った生き方をしている人たちのことじゃなくて……。

ーなるほど。概念としての「大人」が信用できないだけ、とでもいいましょうか。

平手 声がなかなか出なくなったとき、レコーディングのディレクターさんにもすごくお世話になったんです。やっぱりまわりからはアルバム制作の時期だったので「早く録らないと」って急かされていて。でも、その方は「全然大丈夫だよ」って……。電気を暗くして歌わせてくれたり、最少人数でレコーディングしてくれたりして。ご飯も一緒に食べに行きました。「月曜日~」の〈あんたは私の何を知る?〉の部分の伝え方を一緒に考えてくださったのもその方なんです。スタッフのみなさんは、私の想いをすごくよくわかってくださっていて。違うと思ったらぶつかってきてくれますし。持ち寄ったアイディアを元にああじゃないこうじゃないって言い合うのは嫌いじゃなくて、むしろ楽しい。

ー「変わりたい」という想いで、欅坂46のオーディションを受けた平手さん。ここまで自分が積極的になると思っていましたか?

平手 まったく思ってなかったんですよ。なんでこうなったんだろう……(笑)。でも、やっぱり曲を届けたいって想いでしょうね。もっとできることはいろいろあるなって思うんです。演出とか衣装とかカメラ割りとか。やっぱり欅坂の映像を何度も何度も観てるから「これだと伝わらないかもな」って思ったら言わずにいられないんですよね。

ーそんなにひとりで背負い込んで、孤独じゃないですか?

平手 メンバーにはあんまりそういうことは相談しないかもしれないです。けど、やっぱり孤独にはなりますよ。なるんだけど……それは私が16歳って年齢だからっていうこともあると思うんです。もうちょっと成長したら、考え方も変わるんじゃないのかな。

ーあえて、今は孤独を受け入れているという部分もあるんでしょうか?

平手 自分が孤独を感じていないと、同じような気持ちを抱えている十代の子に届けられないんじゃないかなって。だからといって、無理に自分で自分を苦しめているわけでもないんですけどね。今、切ない思いをしている子に届けばいいなって思ってます。同じような気持ちでいる十代の子がどこかにいるっていうのは私にとって、すごく心強いんです。

ーその気持ちって、かつて子どもだった大人たちにも届いていると思うんです。忘れてしまった大切なヒリヒリとした感情を思い起こさせてくれるような、そんな切実さが欅坂46の表現にはあると思うんです。

平手 そうなんです! 本当にそうなんですよ。みんな忘れてるだけ。誰もが絶対に心のどこかにそういう感情をしまいこんでいると思うんです。私、別にかっこいいとか可愛いって思われたいから欅坂をやっているわけじゃなくて……。人間のできることなら覗かれたくない感情やなかなか素直に表に出せないなにかを表現したいんです。

ーすごく伝わってきます。だからこそ、欅坂46の、平手さんのパフォーマンスはいろいろ真摯な反響を呼び起こすんだと思うんです。

平手 そういう正直な気持ちを届けたいんです。ダサくていいんです。逆にダサかったり気持ち悪いほうがいいのかもしれない。

ーオブラートに包まれていない生の感情を常に伝えたいと思ってるんですね。

平手 綺麗事は好きじゃないんです。なにかを隠している人、嘘をつく人、正直じゃない人が嫌い。それをまっすぐに表現できたのが、今回のツアーのファイナル公演だったんだと思うんです。だから、あれはいろんな人にぜひ観ていただきたかったです。

                  (『Quick Japan』vol.135より)

 

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 『Quick Japan』のインタビューにおける平手の発言は、見方によればかなりシンプルだ。

一貫しての、大人への不信感。嘘をついたり隠し事をしたり、適当に流して物事に向き合う人間への嫌悪感。

平手の嫌いな大人は、たぶん反論する。

「そういうふうに生きなきゃやってられないんだよ」とかなんとか。

そんな大人に、平手は心を完全に閉ざすのだろう。

ただ。

『SONGS』でもそうだったが、平手は大人に絶望しているわけではないと感じる。

"もっと自分に正直に生きてみませんかーーっ!!!"と叫んでいるように思える。

「大人病」の大人たちは、そんな平手の叫びになんと答えるか。

 

そして、2017年の平手を象徴するような、曲を届けたいという想い。

曲をいろんな人に届けたい、という気持ちをベースにして、どうすればたくさんの人に届くだろうと考えたとき、平手が感覚的・衝動的になる点がポイントかと。

例えば「水をかぶりたいと思った」という発言。そこに理屈は一見ないように見える。

もしも平手が気づいてもいない理屈があるとすれば、それはやはり曲をたくさんの人に届けたいという感情が根本なのではないだろうか。

 

『STREET JACK』

(前略)

ーでも、どうでした?これまで『サイレントマジョリティー』や『不協和音』といった尖った曲が多かったじゃないですか。その中で「人生こんなもんだよね」と言われて、平手さん的にはスッと入ってきました?戸惑いはなかったですか?

平手 でも、一気に吹っ切れた感じはありましたね。「人生、こんなもんだよね」って思うこともありますし。この曲は、いろんな読み取り方ができると思うんです。恋愛っぽい感じもありますし、人生について言ってる感じもあるし。…でも、すべて繋がってるなって思うんです。

ーすべて繋がっている。

平手 はい。『サイレントマジョリティー』とか、『二人セゾン』も『不協和音』も、全部歌詞というか世界観が繋がってるなって思うんです。だから今回の『風に吹かれても』もそうで。まぁ、『不協和音』のあとにこの曲が来るとは、私たちも予想できなかったですけど(笑)。

(中略)

ーちなみに最初に『自分の棺』の歌詞を見たとき、どう思われました?

平手 一番最初に歌詞を見たときは、"棺" って文字が読めなかったんです(笑)。ディレクターの方が「"ひつぎ" だよ」って教えてくれたんですけど "執事" だと思って。『自分の執事』が死んじゃう曲?って思っちゃいました……。

ーまさかの!(笑)

平手 で、「棺桶のことだよ」って教わって。「あぁ、そうなんだ」って(笑)。でもそれで改めて歌詞を見たら……なんかびっくりで。「私っぽいな」って思いました。でもどう歌えばいいんだろう?って思ってたら、ディレクターさんが「じゃあ、魂が出たら終わろうね」って言うんです。「へ?魂出たら死んじゃうけど……」って……。

ーでも、秋元康総合プロデューサーもすごい曲を投げかけてきますよね。そんなとんでもない『自分の棺』をダブルアンコールで初披露したわけで。

平手 実は、あのとき本当に覚えてないんですよ。あの日、ライブ本編の終盤『セカアイ』(『世界には愛しかない』)を歌ってるときに、「あ、ヤバい」って気付いて、メンバーにも「ヤバい、ヤバい」って言ってたんです。

ーそれは肉体的にですか?精神的にですか?

平手 なんだろう。とにかくヤバくて。本編が終わった後に、アンコールの最後に『W』(W-KEYAKIZAKAの詩)があったんです。メンバーは「本当にキツかったら休んでいいよ!」って言ってくれてたんですけど、でも自分でもなんで出ようと思ったのかわからなかったんですけど、『W』に行って歌って。アンコールが終わったあと、もうフラフラでした。他のメンバーは、最後の『不協和音』まで時間があったから、『自分の棺』まで支えて誘導してもらって。服を着せられて出て……。その間、ずっと「ヤバいヤバい」って言ってるんです。それは覚えていて。

ー炎の中で歌っている平手さんは、まるで棺の中で燃えていくようでした。まさに「魂が出た状態」というか……。

平手 あはは(笑)。でも、なんか、曲に入ってるじゃないですか。自分が。でも逆で。いつもは普段押し殺しているものがあって、それを出しているんですけど……。うーん、わかんないですよね。なんて言えば伝わるか……。

ーとにかく、ライブの途中で限界を迎えて、ダブルアンコールのときは、トランス状態になっていて、そのまま『自分の棺』と『不協和音』をやりきったってことですね。

平手 うーん、たぶんそうですね。

ーそして『不協和音』ですが、メンバー全員が髪を振り乱し、互いを攻撃しあうという演出。まるでアングラ演劇のような挑発的な展開に観客は静まり返っていました。平手さんがサビで叫ぶ「僕は嫌だ!」は、見ていて鳥肌が止まらなかったです。

平手 う~ん……。

ーでも、いつも思うんですが、普通、アイドルに限らず若い女の子って、髪を振り乱したり、服や顔が汚れたりなんていうのはイヤがるじゃないですか。「かわいくならないかもしれない」「人に何か言われるかもしれない」って。そういうことを考えると、全てノーガードでその世界にダイブできないと思うんです。でも平手さんは、なぜあの日の『不協和音』のように、あんなふうに全てを捨てて飛べるんですか?

平手 ……嫌ですね。逆に嫌です。今、言っていた他人にこう思われたら」っていう感情は、なんにもないです。でもそれは欅坂46メンバーもそうだと思います。メンバーも「濡れちゃうなら、だったら濡れちゃおう」みたいなところがありますけど。とにかく、考えてないんですよ。

ー多くのメディアで、「平手友梨奈は憑依型だ」と言われています。その "憑依" という言葉が正しいのかはわからないんですけど、いわゆる "入る" という感覚はあるんですか?

平手 そうですね。でもそれは、日によったり、時によったり、雰囲気によったり、曲によったり…自分でも全然わからないんですよ。

ー曲との向き合い方はどんな感じですか?

平手 歌詞を読んで、それを自分に入れていって……ってことが多いですけど、MVを撮影するときに、監督さんといろいろ話して入っていく感じが多いです。とくに新宮監督との現場がそんな感じで。新宮監督の魂がすごくて。よく「もっと行けー!」って怒鳴られたりします。とくに『不協和音』のときがすごくて。そうやって言われると……自分にもムカつくし、監督にもムカつくし、もう撮影されていること自体にも嫌になっていって。「もう、なんだっていうの!?」って気持ちになりました。……で、あんまり覚えていないんですけど、マネージャーさんに『不協和音』のMV撮影のとき、「撮影の途中で海の方へひとりで歩いて行っちゃうから、そのまま飛び込むのかと思って怖かったよ」って言われて。

ーええ?そのとき、本当に飛び込もうと思ったんですか?

平手 覚えてないんです。あとで「平手、あのときこういうこと言ってたぞ」って言われると、薄く「あぁ、言ったかも」って思い出したり。そのときにした行動をうっすら思い出せるんですけど……。だから海の方に歩いて行ったのは覚えてるんです。でも、何を考えていたのかは覚えていなくて…。

(中略)

ー入っているときは、平手さん自身の自我は、消えているんですか?思考停止してるのか、それとも隣にいて俯瞰で見ている感じですか? すいません、感覚的な話になってしまって。

平手 覚えてないから……停止してるんですかね。どうやって "入ってる"のかは全然わからないんですけど……。あ、でも、今思ったのが、今、私服でインタビューしてるじゃないですか。そうなると、自分のステージとかやってきたことを、なんか客観的に見てしまって。今、客観的な平手友梨奈のインタビューになってるんですよ。だから、過去やってきたことをほとんど覚えていないので、「覚えてないです」ってなってしまって。でも、衣装を着ていると、その曲を歌う人に "入っている" から……。なので、ステージの平手友梨奈の話を聞きたい場合は……。

ー「あ、『サイレントマジョリティー』ですね、じゃあそのときの平手呼んできます!」って言って、サイマジョの衣装に着替えて戻ってくる、みたいな??

平手 はい。そうじゃないと応えられない気がします。私にとって衣装は大きいです。……なんか、最近ちょいちょい思ってたんですよ。どうしてもインタビューをしていただくときって、ステージのことについて聞かれることも多いじゃないですか。でも私は覚えてないから……だったら、ステージが終わった後にインタビューしていただければ答えられると思うんですよね。

ーでも、それは無理ですよね??幕張の後みたいに「ヤバい」ってなってるときにインタビューなんて申し訳なくてお願いできないですよ!(笑)。

マネージャー あの、すいません。さっき平手が「ヤバい」って話してましたけど、それについて平手がツアー中に言ってたことを思い出しまして。

ーなんでしょうか?

マネージャー 夏のツアーの後半のときに平手が言ってたんですが、ライブパフォーマンスってある種のエネルギーの放出じゃないですか。で、「私は、エネルギーの充電に時間がかかると思うんです。『サイマジョ』を歌ってエネルギーを出したら、次の曲を歌うのに、また充電させて放出する。このエネルギーが溜まりきらないと放出できなくなる」って言ってたんです。

ーなるほど。充電と放電が同時にできない、と。

平手 それ、言いました。一曲一曲、エネルギーを溜めていかないとダメで。富士急ハイランドでやった『欅共和国2017』は全部の曲のエネルギーが溜まっていたんです。だから、全部いい感じにできたんです。でも、共和国で一度全部カラになった気がしました。しかもアルバムのツアーだったので、やったことのない曲も多くて、エネルギーの溜め方がわからない感覚もあって……。でも、中途半端なパフォーマンスはすごく嫌で……。

ー普通だったら、最後までやりきるために、パワーを制限したりしますけどね。

平手 それができなくて。あとライブだと曲順とかも。ストーリーがあって全部繋がってるって思うんですけど、セットリストに、そのストーリーのつながりが見えないと、切り替えができないんです。

ー……そうか。女優さんが舞台でその世界に "入る" 場合、一度入ってしまえば、舞台の2時間は入ったままで大丈夫ですけど、コンサートの場合、一曲一曲が別だから、一曲ずつ切り替えて違う人間に入らなきゃいけないんですね。そして平手さんの場合、その入りっぷりが深いから、一曲が終わったら次の曲に、時間でいえば5分に1回、何度もその作業をするってことですよね。…それはエネルギー無くなりますね。

平手 ライブは本当に大変なんです。

ー…そう考えると、幕張のダブルアンコールは、完全にエネルギーゼロの状態でアクセルを踏んだんですね。…壊れますよ、その車。ブレーキはないんですか?

平手 ふふふ。でも、うーんどうだろう。自分ではブレーキかけれないです。

ーハンドルは動くんですか?ギリギリのところで、ハンドルを切って、危険を回避したりはできるんですか?

平手 どうだろう……いや、曲がれないと思います。

ー……いや、気をつけて下さい。ガソリンなしで走らせると、車も人も一発で傷つきますから。周りの大人がちゃんとブレーキをかけさせてほしいです。

平手 でも、毎回、マネージャーさんが止めてくれます。それは本当に助かってます。

ーさて、平手さんの現在地を知るインタビューですが、ちょっと視点を変えて、現在、平手さんは、自分の武器ってなんだと思いますか?

平手 ……大人に負けない、ってことだと思います。

ーおぉ!でも、年齢的には、自分もいつか大人になってしまうじゃないですか。じゃあ、どんな大人になりたいですか?

平手 大人か……。そうですね……。中高生の気持ちがわかってあげられる大人になりたいです。

ーそれって、今の自分をわかってくれる人になりたいってことですかね。じゃあ、もしタイムマシーンができて、10年後の未来に行ったとしたら、26歳の平手友梨奈は、今の自分の気持ちをわかってくれますかね。

平手 わからないけど……今の私がタイムマシンで来たときに、「大人になったね」って絶対に言われたくないですね。そういう26歳になっていたくないです。すごくショックを受けると思います。だから逆に言えば……私、新宮監督とTAKAHIRO先生が大好きなんですけど、そのふたりに「平手、大人になったね」なんて言われたら、もう死んじゃうと思う(笑)。

ー死なないで下さい(笑)。じゃあなんて言われたいんですか?

平手 「相変わらずバカだね!」とか「変わんねえなあ」っていわれたいです。

ーなるほど。……今回、平手さんの話を聞いていて、大人になるっていうのは「全体のことを考えて、ブレーキを踏んだり、うまくハンドルを切ること」なんだって思いました。そういうバランスをとって、力をセーブしたり、妥協したりすることが大人になることなんだって。平手さんもいつかブレーキのかけ方を知るのかもしれませんね。

平手 やだ。……怖いこと言わないでくださいよ(笑)。

ーいやいや、怖くないですよ(笑)。でも、『風に吹かれても』で「人生こんなもんでしょ」と楽しそうにはしゃいでいた平手さんも、ある意味成長というか、「僕は嫌だ!」から次の世界へ歩き出したとも思えるんですよね。ちなみに、もう一度『自分の棺』に入りたいと思いますか?

平手 ……あ~~、すっごい入りたいと思ってます(笑)。もう一度、パフォーマンスしたいと思ってます。

ーおぉ!入りたいですか。すごいですね!「いつでも『自分の棺』に入れる」というパワーは、大人になってしまったら無くなってしまうものなのかもしれませんね。でもあの演出を、バリバリ "入った" 状態で歌ったら……とっても心配です!

平手 ふふふ(笑)。じゃあなんか違う演出で歌いたいですね。

ー身体に気をつけて下さい(笑)。今回のインタビューで、平手友梨奈の現在地がわかった気がします。ちなみに、自分にとって大事な時間ってどういう時間ですか?

平手 うーん、なんだろう。……あ、でも、高校の友達と一緒にいると、「自分って高校生なんだなぁ」って思います。学校で授業を受けていたり、普通のどうでもいい話をしていると。それも大事な時間だと思いますね。

ー最後の最後に "普通の時間の大切さ" が!今回はありがとうございました。

        (「STREET JACK 平手友梨奈 独白120分」より)

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まず、「自分の棺」の歌詞を読んで、私っぽいと思える感覚。

戦慄だった。

危なっかしい魅力満載の言葉だ。

 

とても批判を浴びそうなことを承知で言うと。

 

平手友梨奈の意識の中には、もしかしたら「死」というものがリアルにあるのかもしれない。

私たちよりも遥かに強く。

 

そうでなければ、あの言葉が出てくると思えない。

言いかえると、「死」を身近に感じているからこそ、その背中合わせで「生きている」という実感を得ている、とも言えるか。

危うい。

危ういが故に、美しい。

美しいが故に、魅かれていく。

 

自分が生きているという実感を得るために、アーティスティックになっているとすれば、他人にどう思われたらという心配がいかに小さいことかもよくわかる。

そして、それがためのエネルギーの充電も、短い時間でできるはずがない。

何か、すべてが繋がっていく。

 

だが、そうなるとどうしてもわからないことも生まれる。

5thシングル『風に吹かれても』のパフォーマンスが、年末にかけてたくさんの歌番組その他で披露の機会があった。

「欅坂46SHOW」(NHK-BSプレミアム)での曲披露を除き、笑顔で歌うはずの曲で平手の笑顔がほとんど見られない。

私は平手の体調が芳しくないとは元々思ってなくて。

だとすれば、これは平手の言う「中途半端なパフォーマンス」なのではないだろうかと。

世間一般はそんな平手の心の内など知る由もないから、また平手の嫌いな大人たちが「世の中の常識」を振りかざして、まさに"したり顔"でいろいろ意見してくる。

でも、そうなるのが平手にわからないはずがないのに、何故あの状態が続いているのか?

セトリで切り替えができない、というのも、一曲だけの披露だと当てはまらない。

ここだけは、もっと深く切り込んでいかないといけないのか。

しかし、最新のインタビューでも、そのことを突っ込んでいくインタビュアーはいなかったのか。

まさに「いちばん聞きたいことは、いちばん聞けないこと」なのか。

 

自分の武器は?と聞かれて、出た答えが「大人に負けないこと」。

こんな魅力的な回答はないと思うが。

そして、やはり首尾一貫している。

平手の中の「大人」というのは、完全に「自分の嫌いな人たち」とイコールで結ばれているようで、だから誰かに「大人になったね」と言われることを極端に嫌がる。たとえそれが、過去から来た自分であったとしてもだ。

 

今回の平手友梨奈の心の奥底に近づくカギを握るのが、「入る」という感覚。

本当に「入った」ときの平手は、誰にも制御できるものではない。

このインタビュアーが言う「ブレーキのかけ方」というのは、そういう自分が壊れないための処方箋なのだ。

それすら、平手は拒否する。

逆に言えば、ブレーキがかけられる、という意識がある状態は、「入る」とは言わないのかもしれない。

 

そして、自分にとって大切な時間が、学校。

このあたりは、なんかホッとする。

どうも得体のしれないものに見えてきた平手友梨奈が、等身大に戻った瞬間を見た気分だ。

そしてこの学校の話は、齋藤冬優花の話とも符合する。

 

東京スポーツ

ーデビューから5曲連続でセンターを務めている。自信と自覚もついたのでは。

平手 自信とかは全然ないですけど、でも曲を届けるためだったら全力で頑張りたいなというか、全力で届けたいので…。今は、あまり「自分がセンターだ」っていうのは、そんなにないですね。

(中略)

ー平手さんは14歳でセンターに抜てき。いきなり周囲の目が変わったか

平手 え…でも、やっぱり一番はネット。前は一般(の人)だったので、別にネットで叩かれたり、いろいろ言われたりというのはなかったけど、急にこっちの世界に入ったらネットという、言ってしまえば "怖い世界" を知ってしまったなという感覚です。

田中 それもまあ一つの "目" ですよね。周りの評価って感じですよね。

平手 周りの評価に自分が追いついていなかったですね。自分がなかなかそっちのスピードについていけなかった時期はあります。全然(不安も)ありましたけど…。あんまり覚えてないんですよね、今振り返ると。自分の中で結構、今年がすごい濃い一年だったので。その印象が一番強くて。

(中略)

平手 周りの声とか気にしてたら、本当に何もやれないと思うので…。う~ん。そうですね、やりたいことは本当にやっておいた方がいいと思います。(周囲の評価は)あまり気にしないようにしてます。

ー平手さんも「大人は信じてくれない」と語ったことがある。どういうときに感じるか。

平手 え、常に感じているかもしれないです。簡単にうそをつくところとか…。

田中 大人を信用してないっていうのは当時からずっと、今もそうですよ。そもそも人を信用してないです(苦笑い)。でもそれはもう、自分が置かれてきた状況がそうさせているんだと思います。こういう言い方もなんですけど、いろんな人が近づいてくるわけじゃないですか。それを自分で見極められないといけないと思うし、そういう人たちをハナから信用してたら痛い目見るのは自分だし…。疑いの目から持たないと、その見極めはできないのかなと自分は思いますけどね。その気持ちは今も変わってないですよ。

平手 私も大人にはなるじゃないですか。でも(そういう境遇の人の気持ちを)分かってあげられるような大人にはなりたいなって思いますね。

(中略)

ーちなみに2人はストレスはどう解消している

平手 え…(困惑)。

田中 例えば、部屋にいるときが一番落ち着くとか。

平手 いや、部屋にいるときは一番ダメなんです。

(中略)

平手 私は部屋にいるとすごい "腐る" というか…。なんなんだろう、ダメになっちゃうんですよね。(気持ち的に)落ちるところまで落ちてしまって、あまり部屋は好きじゃないんです。

(中略)

ー平手さんも趣味を見つけるといいかも

平手 そうですね、見つけたいです! すごい聞かれるんですよ、やっぱり(苦笑い)。聞かれていると、やっぱり見つけたいなと。(趣味に没頭できれば)無になれると思うんで。

(中略)

ー今までの田中投手の言葉で共感できた部分は

平手 なんていうか…。「周りの意見に左右されすぎなくていい」と、自分のやりたいことをやればいいっていうのは、すごい "似ている" って言ったら申し訳ないですけど。

田中 いやいや。

平手 私もそう思ったので…。なんだろ、自信になったというか、こう思ってていいんだなって。

田中 周りの声に聞く耳を持たないってことではなくて、その中にも、もちろんヒントはある。だけど結局、自分はこうしてこうやるんだって決めたことはやり抜かないと。後悔するのは自分やから。それを僕はすごい思ってますね。

ー最後に2018年の抱負を

平手 えーっ、今は全然ないんですよね…。自分がどうなるかがわかんないんで…。言葉にすると残ってしまうから、どうしても、それがあまり好きではなくて。あまり目標はないです。

   (東京スポーツ 新春スペシャトーク 田中将大×平手友梨奈

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最新と言えば最新かもしれないこの記事の中でも

平手友梨奈は、大人への不信感がブレてない。

 

ただそんな中で、目新しいのは、

ネットという"怖い世界"を知ってしまった」という発言と

部屋にいるときがいちばんダメ」という発言。

これは何気に注目に値する。

 

何故、平手はネットを"怖い世界"と表現したのか。

もちろんそれは自分に対する誹謗中傷や根拠なき妄想の類を目の当たりにしたか、人づてに聞いたかのどちらかだろう。

でもそれを"怖い"と表現した。

私の予想が当たっているなら、ある意味「STREET JACK」インタビューにおける

他人にこう思われたら」っていう感情は、なんにもないです。

という発言と矛盾するとも言える。

もちろん矛盾して悪いわけではない。こんなところが一貫している必要はないのであって。

つまりそれだけ、世間の平手に対する注目度と、それに比例する誹謗が凄まじいことの表れである。

そしてそれは、そのままダイレクトに「大人への不信感・嫌悪感」に直結するのかもしれない。

 

NMB48に「ワロタピーポー」という曲がある。

どこの誰か名前 隠して騒げ

人の群れに紛れ 石を投げろ!

愛も夢も友も なんにもいらね

何で生きてるのか教えてくれ!

仮に年齢が成人でも

こんなことをやってる奴らを大人と呼ぶわけにはいかない。

いかないんだ、平手よ。

 

そして気になったのは、「部屋にいると"腐る"」という言葉。

もしかすると、平手友梨奈の危うさの原点は何気にこういうところにあるのかもしれない。

つまり、落ち着ける場所が外にしかない、ということなのだ。

これでどうやって精神を安定させられるというのか。

部屋にいると、落ちるところまで落ちるとは。

それを平手はどう受け入れているのだろうか。

 

インタビュー以外から「平手友梨奈」を紡ぎ出す

発煙筒事件〉

www.sankei.com

結局、これに触れないといけない。

というより、ここから逃げるわけにはいかないということ。

この事件で、実は被告が平手友梨奈の名前を口にした、という情報は一切入ってきていない。

ネット上では、状況から平手を狙ったと考えて間違いない、という前提で話が進んでいただけだ。

ただ、ここでは敢えて、平手を狙った、と仮定して論を進める。

 

先ほどの「死の身近さ」に話が繋がっていってしまうのだが。

彼女が「自分の棺」という曲を"私っぽい"と表現した背景。

この事件以前からそういうリアル感を持っていたのかが知りたい。

もしそうであるなら、そして被告が平手を狙っていたとするなら、これほど死をリアルに感じられる瞬間はないことになる。

 

確か、この翌日も握手会は行われ、平手もいたはず。

そして、その日は平手友梨奈の誕生日。

その生の感情は果たしてどういうものだったのか。

 

…というところまで書いてまとめようと思ったら

大晦日の舞台で大事件が起きる。

 

紅白歌合戦2017における「不協和音」〉

まずは、後半戦トップバッターとしての「不協和音」。

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平手友梨奈を考えるうえで、「不協和音」は外せない。

そして、2017を締めくくる紅白の舞台で

彼女たちは全ツファイナルに勝るとも劣らない渾身のステージを魅せた。

もちろん平手の表現力は言うに及ばずだ。

過去イチ、という言葉も聞こえてくるほどだ。

 

…ここまでは、よかった。

 

その20分後。

"事件"は発生する。

 

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内村光良とのコラボ企画で、不協和音のサビをパフォーマンスし終えたとき。

曲中から様子のおかしかった鈴本美愉が卒倒。

平手友梨奈過呼吸の症状が明らかに出ていた。

「倒れた」と言っても間違いはない。

情報によると、志田愛佳にも同じ症状が表れていたとか。

www.asahi.com

www.nikkansports.com

結果としては、大事には至らなかった。

その一点だけは安心だ。

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この写真が、運営からアップされたからだ。

 

もちろん、それでもいろんな意見は出ている。

 

運営批判は当然のこと。

病院に搬送しなかったNHKに対する批判、そしてただのアンチとしか思えない「体力がない」「メンタルが弱い」等の的外れな指摘。

 

敢えて、的外れと言ってやる。

 

その理由は。

欅坂46がどんなものか知ろうともせずに批判しているからだ。

 

欅坂が

平手友梨奈

どういうものを今まで背負って「戦って」きたか。

そのことを知れば、少なくとも訳の分からない"正論のようなもの"を持ち出すはずがない。

それこそ、平手友梨奈の嫌いな「大人」どもそのものだ。

 

倒れそうになりながら、パフォーマンスしていた平手に

あの瞬間見えていたものは何なのか。

 

これも、もしかしたら平手の口から語られることはないかもしれない。

ただ、ここまで書いてきて思うこと。

たとえ最初の「不協和音」で体調不良になったとして

内村とのコラボに出ない、ということになったら

本人たちが最もショックを受けたに違いない、ということ。

 

鈴本もそう。

志田もそう。

そして。

曲を届けたい気持ちが強い」と語っていた平手ももちろんそうだ。

 

だから、敢えて私としては

あれでよかったんだ

と結論付けたい。

 

「入る」のは平手だけの特権じゃない。

メンバー全てが「入って」いたのだ。

全力で物事にあたると、いったいどういう結末になるのか。

その純粋な気持ちで体現させたのだ。

何故それを責めようとする輩がいるのか。

 

全力で

魂入れて

パフォーマンスをして

倒れる。

そんな美しさを体現できる人は

プロじゃないのか。

そんなにプロである必要があるのか。

 

人としての魅力は

明らかにそういう泥臭さにある。

 

私は彼女たちを肯定する。

平手友梨奈を、肯定する。

 

まとめ

拝啓 平手友梨奈

 

私は、あなたから見れば「大人」だと思います。

あなたに嫌われる「大人」かもしれません。

嘘をついたこともある。

要領で乗り切った場面も数え切れないほどある。

いろんなことを言い訳にして

そういうもんだと無理やり納得してきたところも否定しない。

 

でも一つ言いたい。

本当はそんな自分に納得していたわけではない。

おそらく自分だけではなく、世の「大人」と呼ばれる人の

ほとんどがそうだと思っています。

 

嘘の嫌いなあなただから、はっきり言います。

私は、あなたが全面的に正しいとは思っていない。

と同時に。

私が正しいとも思っていない。

 

ただ偽らざる気持ちとして

あなたを応援したい。

見届けていきたい。

 

それは本当です。

 

言いたいことは

これからも、「大人」と戦ってください

ということ。

 

くだらない「大人」は

確かにたくさんいる。

そういう「大人」が世に一人でもいる以上

あなたは戦わないといけないのでしょう。

 

でも、それも本当は正しくなくて。

少なくとも私はそう思っていて。

 

そして。

そうじゃない、本当の意味での大人も

実はたくさんいます。

それだけは知っておいてほしい。

 

私たちとしては

16歳の女性に、大人と戦わせるような世の中を作ってしまったことを

猛省しなければいけない。

そう感じています。

 

欅坂46

そして、平手友梨奈

目指すべき場所へ。

私たちも。

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