かけがえのないもの。 2017年9月9月28日付
彼女のことほど、外から見ててもどかしいこともなかっただろう。
1st.アルバムの宣材写真でざわつき、『blt graph』にグラビアとインタビューが掲載されて道はならされ、満を持してと言っていい幕張での復活。
今泉推しの人はもちろん、欅を応援しようという人にとって間違いなく、今泉復帰は大きな関心事だったはず。だからこそ私たちはあの瞬間に熱狂した。
本人にとってのあのステージは、私たちが考えるより遥かに大きな意味を持ったものだったのが、このブログでよくわかる。当然といえば当然だけど。
かけがえのないもの。
今泉佑唯がこれまで歩んできた道、あのステージ、そしてこれから続いていく道。
すべてがかけがえのないものなんだ。
休養の原因については、私たちはまた想像の域を出ることはできない。
ただ心と、それに連動する体調面の問題だということはほぼ間違いない。
それは例えば、彼女がこのブログで書いている、
一度悩んだらとことん底に落ちてしまう私には出口が見えない悩みだらけです。
という言葉にも表れている。
正直、彼女のあの痩せ方は只事じゃないのを物語る。それこそ想像を絶する4ヵ月があったことまで。
だからこそ、本当に言いたい。
戻ってきてくれてありがとうと。
自分のこととして置き換えてみても、こんなに勇気の要ることが他にあるだろうかと思う。
強い人でないと、なかなか達成できることではない。
彼女の言うように、もちろん周囲のサポートも大切。スタッフの手助けも必要だろう。ファンの後押しも力になったかもしれない。
でも。
本人の精神がそれに耐えうる力を持っていなければ、
私たちの前に今泉佑唯はいなかった。
それは間違いない。
これを書いてる今この時点でも、彼女はいろんなものと戦っているはず。
戦いながら前に進もうとしているはず。
そんな彼女を前にして、私たちが平常心でいられるはずもなく。
ファンはファンでいろんな願望を持つ。
握手会に出てほしい、というのは、素直な感想だろう。仮にそれが実現すれば、相当の人数が並ぶに違いない。
ただ。
言わずもがな。
普通にこなしていても体調不良のメンバーが出てくる、過酷なイベント。現状の今泉がこなせるとはどう考えても思えない。
それでも、ファンのことをこれだけ考えてくれていて、自分が大変なときでもファンに対する感謝の気持ちを忘れていない今泉佑唯。
正直、彼女推しの人が羨ましいくらいだ。
まだ振り返るのは相当早いが、漢字欅の2017年は今年の冒頭ではおよそ想像できなかった現状になっている。
今泉佑唯の休養、平手友梨奈の状態、夏の全国ツアー、今泉の復帰、長濱ねるの漢字専任。
もうほんと、心からお願いしたい。
多忙を極めるメンバーを追い込んで、極限状態から生まれるものも確かにあるだろう。
だが、その一方で「かけがえのないもの」を失うような犠牲はないのだろうか。
本物は極限から生まれる。そうかもしれない。
だからこそ、ケアはちゃんとしてもらいたいんだ。
運営を批判するつもりはない。
だから要望はただそれだけ。
欅の木が、色を失わないために。